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【追悼】阿藤快さんの思い出

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阿藤快さんは、小田原の出身の俳優さんでした。
小田原のお祭りやイベントにも、たくさん参加されていて、ぶっきらぼうだけど「小田原愛」を感じさせる人柄でした。

もちろん、阿藤快さんは、テレビでも、よく見ていたけれど、実際にお会いしたのは、小田原の板橋(箱根板橋)のイベントでした。
板橋を散策するツアーガイド阿藤快さんで、それに参加したときです。いや、阿藤快さんがガイドだから、応募してみたら、当選したのが、板橋散策ツアーだったのか?
板橋にある松永記念館老欅荘(ろうきょそう)で、お話を聞き、その後、板橋を阿藤さんと散策しました。
それ以来、箱根板橋は、よく写真を撮りに行き、よい被写体がある、おもしろい街になりました。

箱根板橋散策中に見つけた井戸
▲小田原用水の近くにあるのを見つけた壊れた井戸。

小田原用水」という北条氏が、戦国時代に作った日本最古と言われる上水道ですが、このときのツアーで初めて知り、小田原の歴史に興味を持つようになりました。
板橋って、戦国時代の北条氏の頃のもの(小田原上水)や、江戸時代のもの(旧東海道)、また明治~昭和に「老欅荘」などの別荘地だった頃のものなどが残っていて、歩いていても、本当におもしろいんですよね。
阿藤さんも、育ったのは、この辺りだったのかしら?

それから、「北条五代祭り」では、(うちの父も参加していた)手作り甲冑隊の作った甲冑を着て、参加されていました。
ほぼ毎年観に行っていたので、馬の上から、街の人々に声をかけられている姿が、とても印象に残っています。

また、「小田原映画祭」のオープニング上映会が、小田原城の銅門(あかがねもん)であるのですが、そこにも、毎年参加されていて、「映画を本当に好きなんだな」という別の一面も見えるお話を聞くことができました。
桐島、部活やめるってよ」が上映されたときには、この映画に出演されていた東出昌大さんがとても気に入られたようで「大スターになる」と言われていましたが、予言通りになりそうですね。
(わたしは、この映画を見るまで、東出さんの名前も知らなかったんですよね)

阿藤快さん 北条五代祭り 2015年5月3日

小田原のこと、映画のことなど、もっともっといろいろなお話を聞かせてもらいたかったです。
69歳と聞いて、びっくりするほど、若々しくお元気そうだったので、とても残念です。
天国でも、小田原のPRを、、、お願いしなくても、していそうですよね?
小田原の魅力を伝えてくださって、ありがとうございました。
ごゆっくり、お休みになってください。

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大海赫先生「大きくなったら なにになる?」刊行記念原画展&トークショー&懇親会と盛りだくさんでお腹いっぱいの一日!

小学生の頃に学校図書館で出会い、たった一冊でトラウマとなっていた、幻の童話作家・大海赫先生!(おおうみあかし、と読みます)
その大海赫先生の「大きくなったら なにになる?」刊行記念の原画展が、東中野の「ポレポレ坐」で23日から25日まで開催されていました。
24日には、トークショー&サイン会があるというので行ってきました。

ポレポレ坐SPACE

会場のポレポレ坐に着いたら、早速、奥様のアジサイさんや、復刊ドットコムのみなさん、ファンのみなさん、そして、もちろん大海先生が出迎えてくれ、とても(いつも)フレンドリーな雰囲気でした。

さて。
23日の夜に、家に辿り着き、Facebookを見たら、みんな、もう「ポレポレ坐」に集まっていて、先生と写真を撮ってUPしていたりして焦りました。
しかも、この日のうちに、主要な作品の原画は売れていまい、なかにはジャンケンで購入者が決まった作品もあったそうです。おそるべし!大海ファン!

お花もいっぱい! 大海先生原画展

そんなこんなで、できるだけ早く駆けつけようと思いつつも、寄り道をしつつ、なぜか勢い余って東中野を通過し、戻りつつ、やっと辿り着きました。
先ほど書いたフレンドリーな歓迎をうけ、芳名帳に名前と新しい住所を書いていたら、大介さんが「ばななさんですよ!」と教えてくれたのですが、、、「ばななさんっていうHNの人って???」と考え込んでしまい、、、「ばななさん?」と小さくつぶやいたところで、ご本人が振り返り、、、わたしは「はっ!」とした顔をしていたと思うのですが、、、本当に小さくつぶやいたので、あの距離では、まさか聞こえていないと思うんですけど。。。汗
ナイスタイミングで、ほぼ同時間に入ったようです。
しかし、大介さん、自分だけ一緒に写真を撮っていたり。。。(あれ?)

今回は、わたしは「歌えば魔女に食べられる」という本を買い、トークショー&サイン会のイベントに参加しました。

「歌えば魔女に食べられる」大海赫
歌えば魔女に食べられる

イベントは、まず、「大きくなったら なにになる?」に付属のDVDアニメを見ました。
今回の原画展は、「大きくなったら なにになる?」刊行記念なのです。
その後のトークショーは、大海先生と、このアニメに関わった映像プロデューサー有馬圏さんに、司会まりスさんが担当されました。

トークショー 大海先生×有馬さん×まりスティーヌさん

声の吹き替えの件で、一度録ったものを、監督が聴いて、「違う」ということで、キャスティングから全部やり直して、男の子の声を、子供のときも、大きくなっても同じにした、というエピソードが面白かったです。
アニメを見ていたときは、実は、全然違和感なく見ていたのですが、身体は大きくなっても声は同じでしたね。(あ、ネタバレ)
でも、男の子が、大きくなっても「変わっていない」っていうことを、声で表していたと思います。
だから、違和感なかったのかな?

大海赫先生 2015/10/24

それから、大海先生が、本当にたくさん映画を見ているという、まりスさんからのお話の後、有馬さんが塚本晋也監督の「野火」の話をされ、そこから、大海先生のおすすめ本の「レイテ戦記」の話に移ったのもおもしろかったです。(どちらも著者が大岡昇平で戦争を扱っている)
だけど、大海先生が、塚本監督の「野火」を見たかどうか?について、いまいち曖昧だったので、ちゃんと聞けばよかったな。
ネタバレついでですが、「大きくなったら」のアニメでは、カンナが自分の首を「元に戻してくれ」と差し出すのですが、その切れた断面のシーンなど、塚本監督の映画の世界に似ていると思いました。
あと、トークショー内で、大海先生が「教訓なんて入れようと思っていない。」とおっしゃっていたのも、「野火」の思想のない感じに似ていると思いました。
それと、もちろん、ハッピーエンドではない、という後味の悪い終わり方も似ていますね。(と言っても、現実的に、切れてしまったものは元に戻らないし、それは戦争も、大海先生の世界も同じなのです。)

大海赫先生 紙芝居「大きくなったら なにになる?」
トークショーの後は、大海先生紙芝居コーナー
大きくなったら なにになる?」と「ばけねこのおよめさん」の豪華二本立てでした!
大海先生、頑張る!ちょっと大変だったかも?
でも、本当に、童心に帰って、楽しめました♪

それから、サイン会です。
これも、みんなが順に並んで、ひとりひとりにサインを書いてくださいました!

そのあと、懇親会だったのですが、何故か50人前も注文してしまったそうで、山盛りのお料理が出てきて、お腹いっぱいになりました。そして、とても美味しかったです。
ポレポレ坐」の前の方は、喫茶になっていて、美味しそうなカレーの香りも漂っていました。
カレーの乗ったおにぎりもありましたが、これも美味しかったです!

懇親会

この後、お腹いっぱいなのに、二次会も用意されていました。
そして、二次会にも顔を出して、お話をしてくださる大海先生とアジサイさんに感謝です。
アジサイさんの「魔女」時代のお話(怪しい?)も、おもしろかったです。
※「魔女」は大海先生のお店です。

そして、わたしには全然わからなかったですが、アジサイさんが「大海さんの顔がこわくなってる!」ということで、さすが夫婦!と思いました。
そりゃあ、トークショー紙芝居2本に、サイン会と大忙しでしたもの、疲れちゃいますよね。

二次会 乾杯

そうそう、今回は、はじめての方も多く来場されていて、また、二次会までも参加してくださいました。
いろいろとお話していて、思ったのは、「会いたい人には、会いに行く!」というパワーは大事!ということです。
実は、先日のタカヒロズトークショーでは、もう一人のタカヒロさん(稲垣さんじゃない方)が、お母さんから言われていたことのひとつが「会いたい人には、会いに行きなさい」ということだったそうです。
今回は、そのもう一人のタカヒロさん(稲垣さんじゃない方)も駆けつけてくださいました。
会いたい人には、会いに行く」を実践されていますね!

そう言えば、「ポレポレ坐」には映画館もあるんです。
昔、塚本晋也監督田口トモロヲさんのトークショーがあり(「鉄男Ⅱ」かな?)、東中野の映画館に来たことがあったのですが、、、本当に、ここだったら、奇遇過ぎです!
【追記】さすがに、その映画館はここではなかったみたいです!

大海赫先生 プロフィール

大きくなったら、なにになる?

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【世界記憶遺産】山本作兵衛さんの画文集「炭鉱(ヤマ)に生きる」献本いただきました。


▲単行本は、こちら。

山本作兵衛さんの画文集「炭鉱(ヤマ)に生きる 地の底の人生記録」(講談社+α文庫)をブクログ経由で講談社から献本いただきました。
明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されたことを記念して文庫化されたようです。

この本は、山本作兵衛さんの絵や日記が、ユネスコの世界記憶遺産に、日本から初めて登録されたときに、一度、手に取っています。
今回の文庫化で、より多くの人の手に取られるようになるといいな、と思います。

【世界記憶遺産】画文集「炭鉱を生きる」 山本作兵衛:著

でも、やはり、絵の迫力は、単行本の大きさがいいですね。
文庫は、絵を堪能するより、文章を読むのに、ちょうどいいですね。
絵も、すごいのですが、文章の方も、その当時の生活を知ることができます。
本当に知らないことが多いので、とても興味深く読めます。
絵の題材の選び方が、とてもうまいと思います。
本当に知らないようなことばかりが採られているんですよね。
そして、それが絵と添えられた文章で説明されているのですが、その構成の仕方も、とてもうまいですよね。
そもそも、炭鉱での生活を、60歳を過ぎてから、「思い出して描いた」という時点で、山下清をほうふつとさせる、天才エピソードだと思うのですが、画家としても天才だけれど、プロデューサーとか編集者としても天才だと思います。

まだ、いただいたばかりなので、これからじっくりと読みたいと思います。

画文集 炭鉱に生きる 地の底の人生記録 (講談社+α文庫)

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ブクログは、こちら。