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映画「THE BEATLES EIGHT DAYS A WEEK」を観たら、やっぱりビートルズはすごいバンドだった。

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ビートルズの映画「EIGHT DAYS A WEEK」を観てきました。
いろいろ前評判とかも聴いちゃってたし、たしかにビートルズの話で新しいことなんて、そうそう出てこないだろうし、そんなに期待もしていませんでした。

エイトデイズ・ア・ウィーク

だけれども!
観てみたら、「やっぱりビートルズはすごいバンドだったんだなぁ!」と思ってしまいました。
映画自体は、とても素直に、ビートルズの歴史を、その熱狂と共に伝えていました。
今までと違うのは、そこに(存命の)ポール・マッカートニーとリンゴ・スターの証言と、そしてジョン・レノン、ジョージ・ハリスンの(遺族が協力して提供してくれた)「過去の」インタビューが盛り込まれている点でしょうか。
その他、リアルタイムでビートルズと体験した人たちの証言もおもしろかったです。

わたしがすごいと思ったポイントは、大きくこの3つです。
1.演奏上手い&やっぱり天才=音楽性の高さ
2.米国で黒人差別に反対したこと
3.メンバーの個性が際立っていた=やっぱりこの4人だった!

1、演奏上手い&やっぱり天才=音楽性の高さ

この時代、PAというシステムがなかったので、演奏シーンを見ても、本当にそれらしきものがありません。
そして、あの熱狂的なスタジアムツアーなどをこなしていて、なぜか演奏がずれていない!これはすごい!
リンゴ・スターの証言によると、実はジョンやポールがリズムをとっているのを見て合わせていたとか?!
それ、半分冗談でしょ?!って突っ込み入れたくなる。
やっぱり、これは、リバプール~ハンブルグ時代の下積みの賜物なのではないでしょうか?
あっという間にスターになったように見えるけれど、それなりに苦労もしているんですよね。

それから、やはり曲がいい。
この映画を見て、わたしはどちらかというと後期の、バンドがツアーをやめてスタジオに籠り始めた頃のアルバムが好きだったんだなぁ、と思いました。
初期のポップなロックンロール(?)をビートルズだと思っていた人には、その変化が衝撃的だったというのが、わたしには衝撃的だった。
だがしかし、わたしの好きな後期のサイケデリックなビートルズも、初期のポップなビートルズも、名曲揃いだというところが、本当にすごい。本当、モーツァルトとかの天才に匹敵する天才だと思う。
しかも、その天才のレコーディングシーンも入っていて、これがまたすごい。
おおまかに打合せして、「せーの!」「どうだった?良かった?」
それであの名曲が出来ちゃったんですか?!っていうの、すごすぎるでしょう。
そんなの音楽やってる人には当たり前なのかもしれないけど、ちょっとは演奏もしたけど、ただ音楽が好きで聴いているだけの人(わたし)には、「えっ?」っていうほどのあっさり感で出来上がりって、すごいですよ。

あと、やっぱり、改めて聴くと、声のハーモニーもすごい。
ジョンとポールの声の相性がいいというか、ハーモニーがすごくいい。
どちらがリードをとっても心地いいんだよね。
そして、そこにジョージの声が入っても、全然邪魔しなくて、もっと良くなる。
それに加えて、ポールが左利きなので、ジョンとポールがひとつのマイクで歌うと、シンメトリーになって、とてもきれい。
それを確認できただけでも、この映画を観て良かった。

2.米国で黒人差別に反対したこと

これは、アメリカとイギリスの違いでもあるかもしれない。
また、ジョンが言っていたように、「エルビスはひとりで、ビートルズは4人だった」というのもあるかもしれない。
ここでも、4人の連帯感を感じさせられますね。
4人の意見が一致することが条件だったらしいが、やはりそれはお互いへの信頼だったと思う。

それと、やはりロックンロールというブラックミュージックへの敬意も感じる。
エルビス・プレスリー経由のロックンロールだったとしても。
アメリカで生まれたロックーンロールというブラックミュージックが、イギリスに渡り、そしてビートルズがイギリスからアメリカに渡ったときに、こんな変化が起こるなんて!
ビートルズを聴いた黒人の人たちが、すんなりビートルズを受け入れているのが素晴らしかった!
そして、ビートルズの黒人差別反対により、アメリカが変わっていったこともすごい。。。
あと、それを初めて口にしたミュージシャン、アーティストがビートルズだったっていうのも、ちょっと驚きだったんだけれども。。。
そういう時代の変わり目に居合わせた奇跡もあるのかもしれないですね。

「音楽に政治を持ち込まないでください」っていう人には、是非、この映画も観て欲しいですよね。

3.メンバーの個性が際立っていた=やっぱりこの4人だった!

やはり、後期には、不仲などの話もあり、いろいろあったんだろうな?と思うけれど。
初期の頃の4人のメンバーそれぞれの信頼関係っていうのが強固だったことを、改めて知ることができたのは、とてもうれしいです。
特に、ジョンとポールの信頼関係。
現在のポールが、それを伝えてくれることは、とても「有難い」ですよね。
どちらかというとジョン・レノンのファンとして「ありがとうございます」と伝えたい。。。
本当に「ありがとう」。(泣いちゃう!)

それと、、、やはり、リンゴ・スター
なんだろう?バンドにおける元祖癒し系的な存在!
この映画を観ていて思うのは、インタビュー等でも、メンバー4人がそれぞれの個性で発言をしていて、それがとてもおもしろいということ。
たぶん、この当意即妙といった感じの、受け答えのおもしろさ、早さも、人気が爆発した原因のひとつなんだろうな。
あと、、、ジョージのカッコ良さね♪
映画の中でも「お姉さんはジョージのファン」って感じで出てきたね。
4人のメンバーがいて、「わたしはジョン」「わたしはポール」「お姉さんはジョージって言ってた」「リンゴだっておもしろいし、かわいい」ってなるところが、やっぱりアイドルなんだろうけど。でも、それだから人気が出たっていうのもあるんだよね。
だけれども、やっぱり突出した個性があってのスターだったりするのに、4人がそれぞれ個性的で、対等でっていうのは、なかなか難しい。
例えば、メンバー4人ともリードボーカルで歌う曲があるのも、すごいですよね。

って書いても、「ジョージ、カッコいいだけ?」って思われそうだけれど、、、どちらかというと後期が好きなファンとしては、インド音楽の影響を持ち込んだのはジョージ・ハリスンで(もっとも他のいろいろなものも持ち込んだけれど)、初期のファッション的なところでも、いち早く新しいものを取り入れていった人だと思っています。
リンゴ・スターは、大好きなT.REXの映画を撮っているし、やはり4人とも大事な人、大事な個性。

この4人だからできたのが、THE BEATLESだったんだと思います。

シングストリート&エイトデイズ・ア・ウィーク
▲この日は「EIGHT DAYS A WEEK」と一緒に、「シングストリート」を立川シネマツーCスタジオで観ました。

だがしかし、、、あの熱狂の中、「誰も聴いていない」とわかりながら演奏していたとか。
しかも、それでもちゃんとあっているとか。。。
どうせ、聴いてないと思って、出鱈目を言ってるジョンのお茶目さも切ない。。。

ちらっとだけ出てくる日本公演の様子も、見逃さないで欲しいです。
※ビートルズ来日50周年記念で開催されたロバート・ウィテカー写真展で見た写真が出て来ました。
すっかり書きそびれていますが、ロバート・ウィテカー氏はビートルズの日本公演に同行したカメラマンで、日本武道館での公演での写真、ホテル滞在時の写真、もちろん日本へ来る飛行機内での写真など、ビートルズとも親しい関係であったことが伺える貴重な写真、初めて見る写真もあり、おもしろかったです。その他に、日本公演に関するもの(チケットやら、雑誌、ジョンが来ていた法被?)も展示されていました。

たぶん、この映画は、観る人の世代などによっても違って見える映画なんだろうと思います。
どちらかというと親がビートルズ世代に近いわたしは、メンバーの子供たちがちょっと年上から年下に分布している世代です。
そう、ちょうど、最後の屋上ライブのときには、まだ生まれていなかった。
(解散した頃には生まれている。。。そんな微妙な時期。)
そんなわたしには、初期のビートルズの方が驚きで、新鮮でした。
いろいろな世代が観て、それぞれに感じるところのある映画。
そして、この映画を観て、新しくファンになる世代が出てくるのがビートルズかな?

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【午前10時の映画祭7】立川シネマツーで「Back to The Future」Vol.1・2・3を観た。

名画をデジタルで観る映画祭「午前10時の映画祭7」という企画で、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をVol.1、2、3と3週にわたり上映していました。
本当は、午前10時から上映するのですが、立川シネマシティでは毎日3回上映していたので、ちょっとゆっくり出掛けて、なんとか3本を皆勤しました!
もちろん、シネマツーのaスタジオで極上爆音上映でしたよ。

バック・トゥ・ザ・フューチャー Vol.1、2、3皆勤

バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、実は、1と2は観た記憶があるのですが、3があまり記憶がなくて、「たぶん見てないかな?」というあいまいな感じ。
今回観てみて、「やっぱり観てない」と思いました。
それというのも、3で出てくるクララ・クレイトンというドクが恋に落ち、後に結婚する女性が、ジュール・ベルヌ好きというキャラクターだったからです。
これを、もし観ていたら、忘れるわけがない。
だって、わたしもジュール・ベルヌ大好きだったもの!
ついでいうと、コナン・ドイルも「シャーロック・ホームズ」よりも「チャレンジャー博士」の方が好きでした。
きっと、これを観ていたら、「ドクが理想のタイプ!」とか騒いでいたに違いない!

それと、実は、1、2と観てきて、マーティの恋人ジェニファーや母親のロレインの描かれ方に疑問が。。。
これが80年代なのか?それともハリウッド的なのか?
ジェニファーは、添え物的でしかない。
ロレインは、強気なVol.1はまあいいとして、Vol.2でのビフと再婚したエピソードが酷過ぎる!
※Vol.2は、このロレインを見て「2は観たな」と思い出しました。
そんな後での3で颯爽と登場したクララ!素敵でした。

そして、この映画シリーズを、2016年に観るというのも、実におもしろい!
1985年に公開されたVol.1は、1985年から1955年にタイムトラベルする話で、
1989年に公開されたVol.2は、1985年から2015年にタイムトラベルする話なのだ。
1990年に公開されたVol.3は、1885年にタイムトラベルし、1955年、1985年のエピソードも絡み合い、最終的にドクは時の旅人となってしまう。
もう、この映画で描かれた未来の2015年は、過去になってしまっているのもおもしろい。
そして、今年2016年に公開された「シングストリート 未来へのうた」も1985年アイルランドダブリンが舞台となっています。
しかも、「未来のうた」という副題は、偶然なのか?(日本でつけたものなのか?)
このふたつの映画は、MTV世代にとっては、とても共感できる映画でしょう。
それから、マーティー・マクフライのマクフライ家は、アイルランド移民なのだそうだ。
マク(Mc)っていうのはアイルランド系の名前なんだよね。
1885年のシェイマス・マクフライとマギー・マクフライが移民一世で、アイルランド訛りで話しているらしい。
そう思って見ると、時代がクロスしていて、とてもおもしろい。
アイルランド移民の話は、最近映画になることが多く「ブルックリン」は、1950年代にアイルランドからアメリカ・NYブルックリンに移民する女性の話で、素敵な映画でした。
ジョニー・デップ主演の「ブラック・スキャンダル」は、アメリカ・ボストンに実在したアイルランド系マフィア、ジェームズ”ホワイティ”バルジャーの話で、時代は1970年代~80年代で、IRA(アイルランド共和国軍)へ武器を密輸しようとするエピソードも描かれています。
1984年には、英国各地でIRAによるテロが起きていたようで、アイルランドとイギリスが良好な関係だったとは言えないんですよね。
「ブルックリン」と「ブラック・スキャンダル」。このふたつが、ちょうどよく1950年代と、1980年代をカバーしていて、アイルランドの状況も垣間見れて、いろいろと繋がってくるのも映画のおもしろさです。

それはそうと、Vol.1、2、3と観てきて、特にVol.1は、一本で「完成度が高いな!」と思いながら観ていました。
いろいろな伏線をはりつつ、確実に回収していくタイムトラベルものとして、すごく楽しめました。
すごくアメリカ的ではあるけれど、やはりとてもおもしろい良い映画であることは間違いないと思います。
が、、、やはり最後に、続きそうな雰囲気を残しているんですよね。
そしてVol.2とVol.3は、Vol.1のエピソードも絡めつつ、縦横無尽に過去も未来も飛び交っておもしろかったです。
ずっと「Vol.3を観ていない気がする」ともやもやしていたので、本当にすっきりしました!

そう言えば、微妙な日本贔屓っぽいエピソードがちょいちょい出てきて、今見ると赤面ものです。。。
あの頃、日本は凄かったんですね。。。

立川シネマツーのaスタジオの極上爆音上映で、デロリアンの迫力も感じましたし、この映画は音楽もキーになっているので、それも楽しめました♪
Vol.1のマーティーのロックの歴史を一通り演奏するステージシーンは映画史に残る名場面ですよね。


 

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「アリス・イン・ワンダーランド2 ~時間の旅~」(3D字幕版)を観てきました。

「アリス・イン・ワンダーランド2 ~時間の旅~」を立川シネマツーのbスタジオで観てきました。
実は、1は見逃していて、6月中にDVDを借りて観ました。
映像特典もついていて、おもしろかったです。
ジョニーとティム・バートンがスケッチしたマッド・ハッターのイメージがそっくりだったりとかね。
ジョニーが、帽子屋についての本を読んだら、昔は帽子つくりに水銀を使っていたと書かれていたそうで、本当におかしくなる人がいても、おかしくないって思ったという話は、興味津々。そういう本が会ったら、読んでみたいと思ったし、「俳優さんは、そういう風にして役作りをするんだなぁ」って思って、ジョニーの新しい一面を知ることができて良かったです。
前作「アリス・イン・ワンダーランド1」の方は、ティム・バートン監督作品で、今回はティム・バートンは製作に回り、ジェームズ・ボビンが監督を務めています。
と言っても、キャストも同じだし、世界観もそのまま引き継いでいました。

個人的には、、、アンドリュー・スコットが出るらしいのだけれど、相変わらず、映画を観るまで、そして出てくるまで役がわかりませんでした!
今回は、アリスが、一回元の世界に戻ったときに、病院に入れられていて、そこの担当医の役で、ちょっとマッドな雰囲気でしたね。
そうそう。アリスを病院に入れたのは、前回でアリスに結婚の申し込みをして断られたヘイミッシュですが、、、ヘイミッシュって、「SHERLOCK」のジョン・ワトソンのミドルネームですよね。何故か、急にはまりました。
そして、アンドリューの役は、少しモリーっぽいかしら?と思ったりしつつ、、、結局アンドリューは、その一場面だけしか出てこなかった!
どうなんでしょう?現実世界の人物でしたが、普通のメイクに白衣の衣装で、十分に不気味さを感じさせる演技でした。
でも、まだまだ、ちょい役です。。。
応援のし甲斐がありますね!(前向き!)
そして、この映画で、ジョニー・デップと出会ったということが重要です、この先!

前回の「アリス」を観ていて感じたのは、ジョニーの役のマッドハッターがアリスに「他人と違うということは、君は素晴らしいということなんだ」っていうことを、繰り返し伝えようとしていたことでした。
映画の中では、アリスは小さい頃に一度「ワンダーランド」に行っていて、とても勇敢だったらしい。
それから数年経ったアリスは、大好きだった父親を亡くし、父の仕事の関係の社長の息子ヘイミッシュにパーティーで求婚され、戸惑いを感じている。
そんなパーティーの最中に、アリスがまたワンダーランドに入ってしまい、「あのアリスが来た」と歓迎されたのだけれど、「強さをなくした」と言われてしまう。。。
みんなの言う「強さ」とは?
大人になる過程で求められる「女の子らしさ」「女性らしさ」と、そこに感じる居心地の悪さ。
そして、もともと子供の頃から感じていたらしい、「普通」とその枠におさまっていられない自分との葛藤。
そんな葛藤や居心地の悪さから、アリスは「自分らしさ」を出せなくなっていた。
それが、アリスを弱くしていたんですね。

観た時期が、ちょうど東京レインボープライドの後だったので、「LGBTの悩んでいる若い人たちに、このメッセージが伝わったらいいな」と思いながら観ました。
が、、、ジョニーの一番近くにいるはずの人に伝わっていなかったとは、、、悲劇です。

前回のアリスは、ワンダーランドでの経験で再び強さを取り戻して、現実世界に帰ってきます。
そして、ヘイミッシュの求婚を断り、父の残した船に船長として乗り込み、中国へ旅立ちます。

今回の「アリス」は、その航海を終え、海賊船を巻いて、無事に戻ってきたところから始まります。
父の友人だった会社の社長は亡くなり、息子のヘイミッシュが跡を継いでいました。
そして、ますます嫌な奴になっているヘイミッシュ!
アリスのいない3年の間に、別の女と結婚して子供もいました。
そして、アリスの母と契約し、父の形見である船を取り上げようとしている。
それはつまり、アリスの「船長」という仕事を取り上げようとしていることでもあり、代わりに「事務員」の仕事をやると言ってきます。

そんな時に、アリスは、青い蝶となったアブソレムに導かれ、またワンダーランドへ。。。
皆が言うには、「最近マッドハッターがおかしい」。。。
話を聞いてみると、ふさぎ込んでいるらしいのです。
それはおかしい。。。
話を聞いてみると、「家族が生きているのではないか?」というのですが、マッドハッターの家族は、ジャバウォッキーに殺されていたのです。(それで1ではアリスがジャバウォッキーを殺したのですね)
「アリスは信じてくれるよね?」というマッドハッターに「それは不可能」と言うしかないアリス。。。
だが、白の女王に話を聞くと、時間を操る「タイム」が持っている「クロノスフィア」で時間を遡って、「家族が死ななければいいのでは?」と言うことになり、「タイム」のもとに行くアリス。。。
タイムの持っている「クロノスフィア」@「アリス・イン・ワンダーランド」の世界
▲クロノスフィア(現物)

そして、クロノスフィアを手にしてからの時間を遡る旅では、ワンダーランドの住人たちの過去を知ることになります。
赤の女王の少女時代役の子が、似ていて、とても可愛い♪
そして、、、マッドハッターの言う通り、彼の家族は生きていました。
また、マッドハッターが家族と離れて孤独に暮らしていた理由もわかり、それも、父親との想いのすれ違いが原因だったとわかります。
それにしても、あの白塗りの顔で、喜びや落胆、怒りなどの感情を表現するジョニー、凄いです。
もちろん、メイクで表しているところもあるのだけれど、顔だけじゃなく、全身で感情を表していて、、、ずーっと観ていたいですね。叶うことなら。。。
特に、嬉しいときなどの可愛さ♪
席でジタバタしちゃいますよ!(前が空いている席でした!)
※そう言えば、昔の白塗りのお化粧では、白粉に水銀が入っていたりしたので、マッドハッターが白塗りなのも、そこに繋がるのかも?ジョニーの映画では「リバティーン」のロチェスター卿も、少し白塗りだったような記憶があるけど、あれも男性だけど化粧をしていたのかな?

今回は、やはり「家族の死」などから、時間や過去にとらわれるのではなく、「今」を生きることが大事だというのが表のテーマでしょう。
その裏では、やはり、「女性らしさ」などの「普通」の枠からはみ出てしまい、まだ女性の仕事が限られていた時代に、誰かの「妻」になる道ではなく、またその財産を切り崩して生活するのでもなく、自ら「働く」という自立の道を目指したアリスがいます。
最後には、そのアリスに理解を示してくれる母。。。
女性の自立だけでなく、「自分らしさ」が出せなくて悩んでいるすべての人に届くメッセージを持っている映画だと思います。
最後に、母と一緒に会社を興し、また航海に出るアリス。
また旅から戻ったら、ワンダーランドへも旅することになるのでしょうか?

タイトルロールで、今作が遺作となってしまったアラン・リックマンへのメッセージが添えられていて、泣きそうになりました。

今回は、立川シネマツーbスタジオでした。
シネマツーは全館「KICリアルサウンドシステム」を導入しているので、極爆と言っていなくても、ほぼ極爆なのです。
今回の「アリス」も、3Dでの視覚的な迫力と同時に、音でも振動を感じることができました。
やっぱり立川シネマツーで観て良かったなと思いました。