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DURAN DURANを観るため、日本武道館に行って来ました♪

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すっごく久しぶりに日本武道館に行って来ました!
デュラン・デュランです!

やっとこさ! 行くよ〜!

ちあぼんさん(@cheersbon)がシェアした投稿 –

デュラン・デュランと言えば、映画『シングストリート』で懐かしく感じたのが記憶に新しいです。
実は、デュラン・デュランは、リアルタイムで好きになった初めてのバンドなので、ジョン・テイラーさんが初恋の人と言っても過言ではないでしょう。たぶん。

DURAN DURAN@BUDOKAN 20 Sep.2017
▲表参道駅で見かけた広告!

DURAN DURAN@BUDOKAN 20 Sep.2017
▲開演前のステージ

そんな感じで、ちょっと昔の懐かしい曲を予習したりして行ったのですが、、、
ライブの一曲目は「PAPER GODS」でした。
ライブツアーのタイトルにもなっていた「PAPER GODS」は、新譜のタイトルだったんですね。
そして、スクリーンに歌詞が映し出されたりしながら、初めて聴いたその曲は、とてもデュラン・デュランらしく、全く違和感なく入って来ました。
またサイモン・ル・ボンさんの声は、生っぽく、「今、ここで歌っています!」っていう感じが「いいなぁ」と思いながら聴きました。

Duran Duran – “Paper Gods” 360 Degree Virtual Reality performance
これは、360度いろいろな角度から映像を観ることができるので客席も天井も観ることができます。

Chic feat. Nile Rodgers @BUDOKAN 20 Sep.2017
なんて書いたところで。。。
この日は、オープニングアクトとして、Bloom TwinsChic feat. Nile Rodgersのライブがありました。
ナイル・ロジャースさんは、アルバム『PAPER GODS』にも参加しているプロデューサーで、デヴィッド・ボウイの『レッツ・ダンス』が有名、、、なんですが!
マドンナの「Like a virgin」に、もちろんデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」にと、ナイル・ロジャースさんが手掛けたヒット曲を次々とカバーしていくライブに、本編デュラン・デュランが始まる前から、大盛り上がりでした!
本当、「レッツ・ダンス」が聴けて、すごく嬉しかったし、楽しかった♪
なんか、季節外れだけど、お年玉というか、クリスマスプレゼントというか、すっごいプレゼントだった♪
そうだ、遅れてきた誕生日プレゼントってことにしよう。うんうん。
あ、そうそう、ナイル・ロジャースさんは、9月19日がお誕生日だったそうで、この後、デュラン・デュランの本編の方にゲストで出てこられたときに、みんなで「Happy Birthday」を歌いました♪
もう、すっごく心に残るライブになりました。


Duran Duran – Notorious
Notorious」でナイル・ロジャースさんが再び登場!


Duran Duran – Pressure Off (feat. Janelle Monáe and Nile Rodgers) [Official Video]

昔の曲も、新譜の曲と変わりなくアップデートされていて、本当に違和感がなかったです。
まさに「現役」って感じ。
特に、サイモン・ル・ボンさんの高音!すごい!全然変わってない!

フロントのメンバー、サイモン・ル・ボンさんは水色のトップスに白のパンツ、ジョン・テイラーさんは赤のジャケット、ギタリストさんは黄色のジャケット、サックス奏者さんは白のジャケットと、遠くから見ていても、誰か一目で見分けがつくようになっていたのは、偶然なのでしょうか?
それにしても、サイモン・ル・ボンさん、さわやか~♪


Duran Duran – Ordinary World
始まる前に、サイモン・ル・ボンさんから「核兵器のない、平和で安全な、普通の世界を」というメッセージがありました。
これは、いつも言ってくれているのかしら?
今、この状況の日本だからなのかしら?
あんまり海外アーティストって、ライブでこういうことを言わない感じがするので、この言葉で、サイモン・ル・ボン様の株が急上昇中です♪(”さん”から”様”に)
本当に「普通の世界」でいいんですよね。
特別なことじゃなくて。。。


Duran Duran – Save A Prayer


Duran Duran – Rio

DURAN DURAN@BUDOKAN 20 Sep.2017

とにかく、ポップで、スタイリッシュで、カッコ良かったです♪
新譜、聴きます。。。汗
ライブ終ってから、数日経っても、頭の中で流れているのは「Paper Gods」だったりします。
余程、印象に残ったみたい♪

デュラン・デュラン/Paper Gods
by カエレバ

あと、やっぱりライブを観た後って、幸福感がすごく違いますね♪
心身ともに健康になる感じがするので、頑張って行こう♪
その前に、、、またの来日お待ちしてます~!


we will be back soon”って書いてくれてる!
楽しみにしています♪

DURAN DURAN@BUDOKAN 20 Sep.2017
▲帰り際の日本武道館!また来たい!

恒例の(?)余談。
今回の席は、南スタンドの2階席のZ列!最後列でした!
だけど、一応、南スタンドなので、ステージは、ほぼ真っすぐで見やすかったです!
たぶん、音も、ステージから真っすぐなので、それなりに良かったんでは?と思います。
そして、今回の席、、、、周りは左右も前もすべて男性に囲まれていました!(最後列なので後ろはいない)
ちょっとびっくり!っていうか、デュラン・デュランって、やっぱり私達世代の女子にはとっても人気があったわけです。もっと女子率が高いかと思っていましたが、結構男性にも人気なんですね。
そして、開場して早々から入場していた、右前のちょっとコワモテのお兄さん、デヴィッド・ボウイのTシャツを着ていましたが、すっごいノリノリで踊り、歌い、「本当に好きなんだなぁ」というのが伝わって来ました。
人は見かけではわかりませんね。。。
そんな、意外に男性ばかりの南スタンド最後列あたりなんですが、、、デュラン・デュランが始まる直前に、ラベンダーの香りがしていました。


「ラベンダーの香り」と言えば、映画『時をかける少女』で、主人公が「ラベンダーの香り」を嗅ぐと、時を超えているのです。
1980年代の初め頃、まだ「ラベンダーの香り」は特別なものでした。北海道のお土産とかね。
一方で、2017年では、割とありふれた香りで、逆にあまり嗅ぐことのない香りになっているかも?
その香りが、ふっとあの場所で漂ってきたので、とても不思議でした。
しかも、周り男性ばっかり。。。
でも、この後、デュラン・デュランのライブで、時空を超えました!

あと、ライブ開始前にかかっていた曲が、オペラ風の曲で、何か聞き覚えのある感じがしていたのです。
そうしたら、ダムドの「NEAT NEAT NEAT」のオペラ風のアレンジの曲が流れ始めたのです。
他にはダムドもカバーしている「Pretty Vacant」もかかったので、パンクの曲をオペラ風にアレンジしたものかな?と思いました。
割とあっさり見つかりました。
Sex Pistolsのグレン・マトロックさんのプロジェクトで、パンクの名曲をオペラ化したものだそうです。
これも欲しいな♪

The Anarchy Arias (Deluxe)
by カエレバ
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ダムド初のドキュメンタリー映画『地獄に堕ちた野郎ども』がカッコ良過ぎて、完全にはまる。

公開終わってからで、ごめんなさい。(大阪では公開期間延長!祝!)
個人的に長年、英国ロック史のブラックホール的存在だったダムドの映画が公開されると聞き、すっごく楽しみにしていました。
そして、観てしまったら、Vo.のデイヴ・ヴァニアンの「この世のものでない変な存在感カッコ良さに完全にやられています。
それぞれに個性的過ぎるメンバーの、35年に渡る確執などなどが描かれたドキュメンタリーだけれど、一番の衝撃は、まだ現役でやってて、2012年には35周年で来日ツアーを行っているとか!
何故だ!何故、その情報は、まったく入ってこなかったのか?!後悔しかない!

新幹線に乗るキャプテン・センシブルデイヴ・ヴァニアンの姿の非日常ぶりがおもしろい。
新幹線降りてエスカレーターに乗るヴァニアントレンチコートがベージュなのもおかしい。
黒にこだわってたんじゃないのか。
その当時(バンド初期)あまり着られていない色だった。」
だから黒を着ていたのはいいとして。
ヴィクトリア朝では、黒しか着られていなかった。」
って、ヴィクトリア朝から生きてるんですかね?ドラキュラだから
それを真面目に語っていて、一体何を考えているのか、全くわからない感じがすごくおもしろい。
だがしかし、そのベージュのトレンチコートもめちゃくちゃ似合っててダンディでカッコイイ♪

その黒づくめだったドラキュラが、白づくめでメイク薄くしたら、、、
イ・ケ・メ・ン
しかも、曲は完全にパンクじゃないし、ニューロマっぽい。。。
だけど、ドラキュラ衣装の中に着ていたシャツらしい?!
個人的には「魔王」と呼ばせていただいています。
白づくめで「魔王」感が出せるのは、デヴィッド・ボウイか、沢田研二に匹敵すると思いますよ。


▲The Damned – Eloise

これがダムド史上一番のヒット曲(アルバム?)らしい。
噂の「TOP AND POPS」に出ている映像。。。
この時期は、キャプテンがソロで売れて脱退していて、ヴァニアンを中心に持ってきたら、画的にしっくりきたらしい。ドラムはラット
が、何かをヴァニアンが「出すな」って言ったらしく、、、それで売れるのを逃したみたいな話があったけど、あれはなんだったんだろう?
(『エロイーズ』のMV的なものが存在しないようなのだけど、シングルカットされていない?!)

その後、怪傑ゾロ時代を経て、現在は、わりと普通におじさんというか、どこかの会社の重役風なのだが、、、もしかして、何かの扮装(?)をしていないから、そのカッコ良さと色気がダダ漏れなのではないか!という結論に至りました。

だがしかし、映画の中では、どこかのフェスに行った際、ヴァニアンがファンサービス(サイン会?)に出てこなかったところ、ヴァニアンに成り切っているファン(22歳?!)がいて、代わりにサインしていたとか!
そして、ヴァニアンと対面したらしいのだけど。。。
ヴァニアンも「ヴァニアンを演じている」って言われてたよね。
「普段はジーンズをはいていて」っていうのじゃなくて、いつもあの恰好だって。

そんな中で、楽屋の映像を隠し撮りしようとしていたのか、冷蔵庫の上のカメラが回っていて、それに気付いたヴァニアンが、カメラでいろいろなものを映して遊ぶのだけど、他のメンバーとの掛け合いとか、意外なお茶目さで、もしかしたらあれが一番素に近いヴァニアンなのだろうか?

楽屋での会話と言えば、キャプテンが「ラット作曲の曲をやりたくない」と言い出したときの映像もあった。
その曲(『Stab Yor Back』)は「背中を刺す」という歌詞があり、「そんな奴と同じと思われたくない」というキャプテンの言葉が、あまりに常識人過ぎてびっくり。。。(たぶん、このとき、キャプテンじゃないキャプテンも街でファンに「キャプテン」と呼び掛けられるとキャプテンに変わるらしい。)
そして、それに対してヴァニアンが「だったら、その時(アルバムに入れる時)言えよ」っていうのも、ちょっと意外だったのだけど、これもまた正論。やはりヴァニアンは「演じているだけ」のスタンスなのだろうか?
それとヴァニアンは、キャプテンがその曲をやりたくないのは「ラットの曲だから」と思っている(わかっている)んだろうな。
何故なら、映画には、ダムドの追っかけファンも出てくるのだけど、その人が「交通事故で亡くなった妻を侮辱されたので、ツルハシで殴ったら死んじゃった」とか言ってて、10年服役して出てきた頃、デビューしたのがダムドだったらしい。
そのファンを楽屋にも顔パスで入れ、ライブを柵の前で見せてあげているのがダムドなのだ。
そのファンに優しく接しているキャプテンが言う言葉とは思えないもの。
いや、もちろん、ナイフで刺すのは良くないし、「殺人者と同じと思われたくない」っていうのも正論なんだけど、その矛盾ね。
あと、変な人と変な人が正論を言いあって、たぶんおそらくけんかしてるんだろうけど、傍から見てると、おもしろいっていうのがわかった。
コントか?

The Damned,Photo by 菊池茂夫

キャプテン・センシブルデイヴ・ヴァニアン
ラット・スケイビーズブライアン・ジェイムス
オリジナル・メンバーが完全に真っ二つに割れてしまって、修復のしようがなさそうに見える。
1990年代に一瞬オリジナルメンバーで再結成していたらしいのにも、何故気付かなかったのか。。。
だがしかし、キャプテンがこだわっているラットが倒産したStiff Records時代のアルバムの権利を持っていて、(「The Damned」の商標も持っていたらしい)お金が入ってきていないという話なんだけど、映画を観たら、キャプテンの勘違いというか、思い込みのようなんだよね。
ヴァニアンは、本当は支払われていることも知っているし、、、現在「The Damned」という名前で活動できているのも、ラットが認めているから、ってことだよね。
その一方で、ラットとブライアン・ジェイムスのふたりも、自分たちも初期の曲を演奏する権利はあると言って活動してるみたいだけど。
でも、そのヴァニアンとラットも、何故か東芝EMIが出資してアルバムをリリースする話の分配でもめて、ヴァニアンが「出すな」って言って、ラットとはそれっきりみたいだけど。
意外にやり手なのは、ラット・スケイビーズだったっていう。。。

そう言えば、初期はヴァニアンが歌詞を書いていないっていう話も出てきて、本当に初期は演じているだけだったのかもしれない。
だいぶん後で、ヴァニアンがノートを持っていて、ラットが聞いたら「歌詞を書いてきた」って見せてくれたっていう、シャイとかじゃ説明しきれない、バンドのヴォーカリストで、パンクアイコンともゴスアイコンとも言われる人とは思えないエピソード。
メイクだったり、サングラスだったりで、顔を隠したがるような気がするんだけど、何故なんだろう?
超美形とは言わないけど、『エロイーズ』の魔王感といい、普通じゃないオーラ出まくりなのにな。
でも、その不思議がデイヴ・ヴァニアンの魅力なんだろうな。

修復は不可能そうな感じだと思っていたけれど。。。
ちょっとすごいものを見つけてしまった!

2016年9月16日に英国BBCのPUNK40周年特集の番組で、デイヴ・ヴァニアンブライアン・ジェイムスがふたり並んで出てインタビューを受けている!
全くないとは言い切れない。
40周年だし、奇蹟が起こってくれるといいな。
あと、実は前の日本ツアーも、35周年の翌年だったので、40周年の翌年にあたる来年あたり来日してくれてもいいのにな♪
いっぱいマーチャンダイズ持って来て欲しいな。

というか、そもそも、マーチャンダイズ作れるのも、ラットダムドの商標を守ってくれてたおかげで、現在も「The Damned」の名前で活動できるのもラットのおかげなんじゃないか?と、何故か、好きなバンドが軒並み「名前が使えない」トラブルとかに巻き込まれているのを見ているわたしは思いますよ。
すっごい揉めてるみたいに見えるけど、ラットがちゃんとやっててくれたおかげで今も活動できてる。
それに、『エロイーズ』のときにヴァニアンを真ん中に持ってきたり、歌詞を書いてきたヴァニアンに気付いてくれたのもラットだし。
マネジメント的なことも、プロデューサー的なことも頑張ってくれてたのに、評価されてなくて、可哀想になってきた。。。
しかも、うまく行きそうになると「出すな」とか言い出す変なドラキュラのせいで、いつもうまく行かなくてね。。。

大貫憲章&菊池茂夫 トークショー『地獄に堕ちた野郎ども』@シネマート新宿
大貫憲章&菊池茂夫 トークショー『地獄に堕ちた野郎ども』@シネマート新宿

今回、映画は、二回見ました。見てしまいました。
一回目は、大貫憲章さんとカメラマンの菊池茂夫さんの対談企画があって、シネマート新宿へ。
そして二回目はシネマート新宿最終日に、店内にディスプレイされていた菊池茂夫さんの写真をもらえるのと、ジャンケン大会で会場にあったスタンド他をもらえるというのをTwitterで知ったので、行ってしまいました。
しかも、一回目が大きな会場だったので、余裕と思っていたら、二回目は会場が小さくなっていて、立ち見って言われてしまった!
でも、立ち見も全然苦じゃなかった!ライブは立ち見だもんね。


写真も、選ぶ余裕はあって、デイヴ・ヴァニアン越しにキャプテン・センシブルの構図のを選びました。

Dave Vanian, Photo by 菊池茂夫
この菊池茂夫さんの写真を見ても、デイヴ・ヴァニアンオーラというか、色気が溢れ出ていて、男の人から見ても「こうなんだな!」と安心しました。
本当ね、普通におじさんなのに、オーラがヤバイ。。。
カッコ良過ぎる。。。
っていうか、やっぱりあれは「どこかの会社の重役コスプレ」だな。

内容盛りだくさんで、まだいろいろ書ききれてない気もするし、これを本にまとめて欲しいくらいだし、DVD出たら買って毎日見たい!
そうそう、キャプテンが「ダムドの呪い」って言ってたけど、、、あれをわたしは「ダムドのメンバーは死ねない」という呪いにかかっていると思い込んでいました。映画作ってる時点では、過去に関わったメンバーが誰一人死んでいなくて、そのうち二人が癌患者なのに、「癌でも死ねないのか?!」と一回目を見終わったときに思っていました。
映画の最後に追悼の言葉が添えられているブライン・メリックは、その癌患者の一人。
『エロイーズ』の動画で、ベース弾いてる人ですね。
ダムドの呪い」に祟られてなくて良かった。
あと、、、癌患者二人が語っていた疑惑の件だけど、、、
やってない、よね。
だって、売れてないもん。
それに、ヴァニアン60歳の艶々のお肌が証明してますよね。
そのためだけでも「売れなくて良かったかも?」と思ってしまう。
地獄に堕ちた野郎ども』的なイメージとしては、言ってはいけないんだろうけどね。

『エロイーズ』のときのヴァニアンが30歳くらいで、今年60歳。
占星術では、30年ごとに土星が生まれたときと同じ位置に戻ってくるのを「サターンリターン」と言うんですね。
いろいろな意味はあるけれど、「チャンスを掴むとき」なのだそう。
「なんで売れないんだ」とか言ってないで、チャンスを掴んで欲しいな。
BBCの番組で、ブライアンと一緒にいたヴァニアン、嬉しそうで良かった。

▼もちろん、買いました♪

地獄に堕ちた野郎ども [DVD]
by カエレバ


▲映画『地獄に堕ちた野郎ども』予告編

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「シング・ストリート」もしかして同い年?1985年アイルランドの16歳を追体験した。

シング・ストリート」を観てきました。
最近気になっているアイルランドの映画なので、楽しみにしていた映画でした。
公開になってから、観た人の評判もよかったので、ますます楽しみに♪

まず、ですね。
イギリスの音楽番組「Top of the Pops」を観るのに、お母さんが兄弟を呼んでくれるのがいいな。
そして、その「Top of the Pops」のゲスト(?)は、デュラン・デュラン
もう、その時点で、心を掴まれてしまいました。(早っ!)
で、観ていくと、主人公のお兄ちゃんがコメントをするわけです。
それを聞いていると、デビューしてすぐのアイドル的なデュラン・デュランじゃなくて、数年後のデュラン・デュランだとわかります。
映画の舞台となっているのは、1985年。
たぶん、わたしも高校1年生のはずなので、奇しくも、彼らと同い年みたい※です。
どうりで、はまる!
デュラン・デュランは、中学校1年くらいにデビューしてなかったかしら?
そういう意味では、お兄ちゃんにちょっと近い。
でも、ちょっとうらやましかったです。
そういう話を聞いてくれる弟がいて、そして影響受けまくって、バンド結成してくれて。。。
そして、兄弟と妹で、一緒に音楽聞いて踊って。。。
そんな兄弟だったら良かったなぁ。なんて思いながら観ていました。
※実は、主人公は14歳でした。お兄ちゃんは大学進学みたいな話もあったと思うので、19歳か20歳くらいか、もう少し上かな?

1985年と言えば、「パレードへようこそ」の炭鉱のデモがあったのが1984年で、LGBTパレード「PRIDE」に炭鉱夫たちが駆けつけたのが1985年です。
イギリスも、あの頃、不況で大変だったんですね。
それでも、アイルランドの若者たちは、イギリスへ何もツテがなくても渡っていくくらいの不況?
仲良しのように見えた主人公家族も、お父さんは失業して無職で、お母さんは週3日のパート。。。
せっかく入った高校を、転校せざるを得ない。。。

そんな中、毎日学校の前に佇むヒロインは、大人びていて、謎めいて見えたのでしょうか?
彼女にハッタリで、「バンドのMVに出て欲しい」とお願いし、何故かあっさりOKをもらってしまったので、急遽バンドを結成することになり。。。笑。
でも、意外とメンバー集めもうまく行っていましたよね。
結構、バンド結成秘話的なものでは、バンドを組むまで楽器に触ったことがなかったとかあるので、それに比べたら経験者が集まっている方なのかも?
Made in Sheffield」は、PULPの故郷シェフィールドのバンド・ムーブメントの話なんたけど、たぶん時代が同じくらいでおもしろいので、おすすめです。
そして、イギリスの地方都市で起こっていたようなことが、アイルランドのダブリンでも起こっていたというのもおもしろいです。
そう言えば、「Top of Pops」とかって普通に放送されていたのかしら?と、ちょっと疑問。(海賊番組?)


ヒロインのラフィーナのファッションも注目です。
海での撮影のとき、髪を細かく編み込んで、ジャラジャラと数珠つなぎのネックレスをいくつもかけているのは、ボーイ・ジョージを連想させます。
派手なファッションとは裏腹な、繊細さを感じさせる女優ルーシー・ボイントンでしたが、、、なんと、「ミス・ポター」でレネー・ゼルウィガーの幼少期を演じていたらしい。なるほど!

そう思って、主要キャストをチェックしてみると、お父さん役のエイダン・ギレンは1968年生まれだから、この映画の少年たちをリアルタイムで生きていたと言ってもいい感じです。厳密にはひとつ年上のラフィーナと同い年。
お母さん役のマリア・ドイル・ケネディさんは「ザ・コミットメンツ」に出演されていたそうです。わお!レジェンド!
映画「ザ・コミットメンツ」は、アイルランド映画と言ったら「コミットメンツ」という感じの映画。すごい大好きで、サントラ買いました。その後も、アイルランドから続々と音楽がいい映画が出てきているのがおもしろいですね。
お兄ちゃん役のジャック・レイナーは、注目株みたいで、おもしろそうな映画の情報が!これから目にすることが多そうです。アメリカ生まれのアイルランド育ちみたいです。ちょっと髪型がグランジっぽい?!先取り?
主人公の男の子は「フェルディア・ウォルシュ=ピーロ」くん、覚えにくいです。。。汗。
校長先生の言う「きれいな顔に、化粧はいらん!」っていうの、ちょっと納得です。でも校長先生、暴力的過ぎ!
お兄ちゃんのおすすめにより、いろんなバンド風のメイクやファッションをしていましたが、すごく素直な感じだからか、どれもすんなり似合っていました。
あ、そうそう、こういう映画は、共演の男の子達も要注目ですよね。

それにしても、おもしろいのは、テレビでMV(ミュージック・ビデオ)を観て、LPを聴いて、、、でもライブに行くわけじゃない。
その距離感が日本の田舎町にいた自分と同じで、、、だから、より、その微妙な距離感に共感できたと思います。
この時代は、本当にMVが、急速に広まって、音楽のシーンを変えたんだと思います。
その波に、うまく乗ったイギリスからのムーブメントがニューロマンティックで。。。
アイルランドや日本という、イギリスから近かったり、遠かったりする島国でも、同じ時代を感じて共感できるって、音楽も映画もおもしろいな。

最後、、、あれは、、、密入国?!って感じだけれど、映画だから、いいか!
個人的には、ロンドンで成功したら、お兄ちゃんも呼んでやってくれ!と思わずにいられませんでした。
お兄ちゃんに幸あれ。

さて、映画を観た時点では、わたしのお気に入りの立川シネマシティでの上映が決まっていませんでした。
なので、違う映画館で観たのですが、、、立川シネマシティでやるなら、是非、また観たいです♪

この映画、わたし達世代にも観て欲しいけれど、やっぱり、今、青春の子達にも、是非観て欲しい映画です。


★「シング・ストリート」予告編