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【スカパー!映画部】「マイ・フェア・レディ」4Kデジタルリマスター版を観た!

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スカパー!映画部の企画で特別試写会に招待していただき「マイ・フェア・レディ」の4Kデジタルリマスター版を観させていただきました。

myfairlady4k

「マイ・フェア・レディ」と言ったら、オードリー・ヘップバーンが主演の映画くらいの知識しかなく、実は、そういうスタンダードな映画をあんまり観ていなかったりします。
むしろ今回は「4Kデジタルリマスター」というのは「どれくらいきれいになっているものなのか?」という興味の方が強くて応募してしまいました。
そんなわけなので、当日になって「オードリー・ヘップバーンとか、女子の好きそうな女優さんの映画を観て、全然わからなくてブログが書けなかったら、どうしよう?」などと急に心配になっていたのです。

スカパー!映画部試写会 前方スピーカー
▲試写室前方に控えるスピーカー!
真ん中のスピーカーが臨場感を出してました。

が!見始めて、「おおぉ~!」と思いました。
花売りの貧しい女の子が、洗練されたレディに!というのは、たしかにそうなのですが、その過程には、まず第一に言葉の発音(なまり・発声)を矯正するところから始まっていたのですね。
ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイルと好きな俳優が、役ごとに言葉の訛りなど話し方から変わってしまうような人なので、何故か、いつも発音やら訛りやらについて書いているように思います。
それには、もうひとつ理由があって、一応英語も勉強していて、イギリス英語の発音を身に着けたいなと思っているので、とても発音や訛りに興味があるのです。
そんなわけで、初めは、あの洗練されたイメージのオードリー・ヘップバーンが、ひどいガラガラ声で訛りの強い言葉で話しているのに面食らい、彼女をレディに仕立て上げる男性が言語学者だということに気付き、「なるほど!」と納得するとともに、「試写会応募して良かった!」と思いました。わたしとしては、すごくツボでした!

それにしても、あの花売りの少女と、最終的にはハンガリーの王女と間違われ、王子とダンスを踊るレディ(そしてその過程)を演じ分けているオードリー・ヘップバーンには、本当に目が離せない!という感じですごかったです。
話すだけじゃなく、歌も歌うし、踊るしね。(ミュージカルということさえ知らなかった)

そう言えば、英語の勉強のために、iPhoneに発音を練習するアプリを入れているのですが、それが永遠に「How are you?」を練習し続けていて、抜け出せないのです。
パーティで、いろいろな人と「How are you?」と挨拶をしているシーンを観て、それを思い出してしまいました。
「How are you?」は、とても大事なんですね。。。
頑張ります。。。

そして、くるくると表情も変わるオードリー・ヘップバーンを観ていて、ずーっと「誰かに似てる」と思っていたのですが、、、
たぶん、ジョニー・デップのマッド・ハッターです。汗
あの役も、昔を回想するときには訛りが出るとか、怒ったり、悲しんだりの表情もくるくる変わり、そして何より、笑ったり、歌ったり、楽しいときの顔がとても可愛くて♪(白塗りだけど)
似てるって言っても、顔が似てるじゃなくて、「役柄が似てる」のかな?
それにしても、オードリー・ヘップバーンが、こんなに話し方や発声を操り、表情も豊かで、花売り娘と洗練されたレディを演じ分けるすごい女優さんだと思っていなくて、目からウロコでした。
本当に、この映画を観て良かったです。

個人的には、、、言語学者のヒギンズ教授、、、ちょっとおじさん過ぎかな?という気もして、「わたしなら誰を配役するか?」と考えていたのですが、、、ハリソン・フォード、リチャード・ギア!
リチャード・ギアで、やっと「プリティ・ウーマン」は「マイ・フェア・レディ」を下敷きにしたお話だったことを思い出しました。
でも、わたしなら、ハリソン・フォード、、、そしてビル・ナイ様がいいですね♪っていうか、じゅうぶんおじさんですね。
いかん、やっぱりコリン・ファースぐらいが程よいでしょうか。。。
っていうか、そこで何故クリスチャン・ベイルを挙げないのか?ってところですが、21歳の女の子が恋するには、ベネディクト・カンバーバッチくらい若くてもいいかもと思います。

スカパー!映画部試写会 スピーカー
▲壁面からは、こちらのスピーカーに囲まれて。。。

さてと、、、行く前に気になっていた4Kデジタルリマスターなのですが、すっごくきれいでびっくりしました。
最近は、映画館でもデジタルで上映されることも多いので、フィルムの感じも忘れちゃいそうですが。。。
あの、線みたいなゴミとかもひとつひとつきれいに除いているんですよね。
あと経年劣化でくすんだようになっているのも色調調整して、明るくクリアな画面になっていると思いました。
そう言えば、字幕が止まってしまい、映画だけ進んでいくというトラブルがありました。
その間は、ほんの少しだけだったのですが、なんとか英語についていけていて、ちょっと嬉しかったです。
映画と字幕は別々なのを同期させて上映しているんでしょうか?
とっても珍しいトラブルでおもしろかったです。

今回観たのは、字幕版でオードリーの声だったのですが、オードリー・ヘップバーンの吹き替えをされている池田昌子さんが、どのように吹き替えされているのかも、とても気になります!
池田昌子さんは、オードリー・ヘップバーンのほかに、「銀河鉄道999」のメーテル役や、「エースをねらえ!」のお蝶夫人役が有名な声優さんで、最近では「綾鷹」のCMのナレーションもされています。
しっとり大人っぽいイメージの池田昌子さんが、ガラガラ声で訛っている花売り娘をどう演じられるのか、それもとても気になりますね!
映画専門チャンネル「ムービープラス」の特集で9月に観ることができるそうです。

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【午前10時の映画祭7】立川シネマツーで「Back to The Future」Vol.1・2・3を観た。

名画をデジタルで観る映画祭「午前10時の映画祭7」という企画で、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をVol.1、2、3と3週にわたり上映していました。
本当は、午前10時から上映するのですが、立川シネマシティでは毎日3回上映していたので、ちょっとゆっくり出掛けて、なんとか3本を皆勤しました!
もちろん、シネマツーのaスタジオで極上爆音上映でしたよ。

バック・トゥ・ザ・フューチャー Vol.1、2、3皆勤

バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、実は、1と2は観た記憶があるのですが、3があまり記憶がなくて、「たぶん見てないかな?」というあいまいな感じ。
今回観てみて、「やっぱり観てない」と思いました。
それというのも、3で出てくるクララ・クレイトンというドクが恋に落ち、後に結婚する女性が、ジュール・ベルヌ好きというキャラクターだったからです。
これを、もし観ていたら、忘れるわけがない。
だって、わたしもジュール・ベルヌ大好きだったもの!
ついでいうと、コナン・ドイルも「シャーロック・ホームズ」よりも「チャレンジャー博士」の方が好きでした。
きっと、これを観ていたら、「ドクが理想のタイプ!」とか騒いでいたに違いない!

それと、実は、1、2と観てきて、マーティの恋人ジェニファーや母親のロレインの描かれ方に疑問が。。。
これが80年代なのか?それともハリウッド的なのか?
ジェニファーは、添え物的でしかない。
ロレインは、強気なVol.1はまあいいとして、Vol.2でのビフと再婚したエピソードが酷過ぎる!
※Vol.2は、このロレインを見て「2は観たな」と思い出しました。
そんな後での3で颯爽と登場したクララ!素敵でした。

そして、この映画シリーズを、2016年に観るというのも、実におもしろい!
1985年に公開されたVol.1は、1985年から1955年にタイムトラベルする話で、
1989年に公開されたVol.2は、1985年から2015年にタイムトラベルする話なのだ。
1990年に公開されたVol.3は、1885年にタイムトラベルし、1955年、1985年のエピソードも絡み合い、最終的にドクは時の旅人となってしまう。
もう、この映画で描かれた未来の2015年は、過去になってしまっているのもおもしろい。
そして、今年2016年に公開された「シングストリート 未来へのうた」も1985年アイルランドダブリンが舞台となっています。
しかも、「未来のうた」という副題は、偶然なのか?(日本でつけたものなのか?)
このふたつの映画は、MTV世代にとっては、とても共感できる映画でしょう。
それから、マーティー・マクフライのマクフライ家は、アイルランド移民なのだそうだ。
マク(Mc)っていうのはアイルランド系の名前なんだよね。
1885年のシェイマス・マクフライとマギー・マクフライが移民一世で、アイルランド訛りで話しているらしい。
そう思って見ると、時代がクロスしていて、とてもおもしろい。
アイルランド移民の話は、最近映画になることが多く「ブルックリン」は、1950年代にアイルランドからアメリカ・NYブルックリンに移民する女性の話で、素敵な映画でした。
ジョニー・デップ主演の「ブラック・スキャンダル」は、アメリカ・ボストンに実在したアイルランド系マフィア、ジェームズ”ホワイティ”バルジャーの話で、時代は1970年代~80年代で、IRA(アイルランド共和国軍)へ武器を密輸しようとするエピソードも描かれています。
1984年には、英国各地でIRAによるテロが起きていたようで、アイルランドとイギリスが良好な関係だったとは言えないんですよね。
「ブルックリン」と「ブラック・スキャンダル」。このふたつが、ちょうどよく1950年代と、1980年代をカバーしていて、アイルランドの状況も垣間見れて、いろいろと繋がってくるのも映画のおもしろさです。

それはそうと、Vol.1、2、3と観てきて、特にVol.1は、一本で「完成度が高いな!」と思いながら観ていました。
いろいろな伏線をはりつつ、確実に回収していくタイムトラベルものとして、すごく楽しめました。
すごくアメリカ的ではあるけれど、やはりとてもおもしろい良い映画であることは間違いないと思います。
が、、、やはり最後に、続きそうな雰囲気を残しているんですよね。
そしてVol.2とVol.3は、Vol.1のエピソードも絡めつつ、縦横無尽に過去も未来も飛び交っておもしろかったです。
ずっと「Vol.3を観ていない気がする」ともやもやしていたので、本当にすっきりしました!

そう言えば、微妙な日本贔屓っぽいエピソードがちょいちょい出てきて、今見ると赤面ものです。。。
あの頃、日本は凄かったんですね。。。

立川シネマツーのaスタジオの極上爆音上映で、デロリアンの迫力も感じましたし、この映画は音楽もキーになっているので、それも楽しめました♪
Vol.1のマーティーのロックの歴史を一通り演奏するステージシーンは映画史に残る名場面ですよね。


 

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「シング・ストリート」もしかして同い年?1985年アイルランドの16歳を追体験した。

シング・ストリート」を観てきました。
最近気になっているアイルランドの映画なので、楽しみにしていた映画でした。
公開になってから、観た人の評判もよかったので、ますます楽しみに♪

まず、ですね。
イギリスの音楽番組「Top of the Pops」を観るのに、お母さんが兄弟を呼んでくれるのがいいな。
そして、その「Top of the Pops」のゲスト(?)は、デュラン・デュラン
もう、その時点で、心を掴まれてしまいました。(早っ!)
で、観ていくと、主人公のお兄ちゃんがコメントをするわけです。
それを聞いていると、デビューしてすぐのアイドル的なデュラン・デュランじゃなくて、数年後のデュラン・デュランだとわかります。
映画の舞台となっているのは、1985年。
たぶん、わたしも高校1年生のはずなので、奇しくも、彼らと同い年みたい※です。
どうりで、はまる!
デュラン・デュランは、中学校1年くらいにデビューしてなかったかしら?
そういう意味では、お兄ちゃんにちょっと近い。
でも、ちょっとうらやましかったです。
そういう話を聞いてくれる弟がいて、そして影響受けまくって、バンド結成してくれて。。。
そして、兄弟と妹で、一緒に音楽聞いて踊って。。。
そんな兄弟だったら良かったなぁ。なんて思いながら観ていました。
※実は、主人公は14歳でした。お兄ちゃんは大学進学みたいな話もあったと思うので、19歳か20歳くらいか、もう少し上かな?

1985年と言えば、「パレードへようこそ」の炭鉱のデモがあったのが1984年で、LGBTパレード「PRIDE」に炭鉱夫たちが駆けつけたのが1985年です。
イギリスも、あの頃、不況で大変だったんですね。
それでも、アイルランドの若者たちは、イギリスへ何もツテがなくても渡っていくくらいの不況?
仲良しのように見えた主人公家族も、お父さんは失業して無職で、お母さんは週3日のパート。。。
せっかく入った高校を、転校せざるを得ない。。。

そんな中、毎日学校の前に佇むヒロインは、大人びていて、謎めいて見えたのでしょうか?
彼女にハッタリで、「バンドのMVに出て欲しい」とお願いし、何故かあっさりOKをもらってしまったので、急遽バンドを結成することになり。。。笑。
でも、意外とメンバー集めもうまく行っていましたよね。
結構、バンド結成秘話的なものでは、バンドを組むまで楽器に触ったことがなかったとかあるので、それに比べたら経験者が集まっている方なのかも?
Made in Sheffield」は、PULPの故郷シェフィールドのバンド・ムーブメントの話なんたけど、たぶん時代が同じくらいでおもしろいので、おすすめです。
そして、イギリスの地方都市で起こっていたようなことが、アイルランドのダブリンでも起こっていたというのもおもしろいです。
そう言えば、「Top of Pops」とかって普通に放送されていたのかしら?と、ちょっと疑問。(海賊番組?)


ヒロインのラフィーナのファッションも注目です。
海での撮影のとき、髪を細かく編み込んで、ジャラジャラと数珠つなぎのネックレスをいくつもかけているのは、ボーイ・ジョージを連想させます。
派手なファッションとは裏腹な、繊細さを感じさせる女優ルーシー・ボイントンでしたが、、、なんと、「ミス・ポター」でレネー・ゼルウィガーの幼少期を演じていたらしい。なるほど!

そう思って、主要キャストをチェックしてみると、お父さん役のエイダン・ギレンは1968年生まれだから、この映画の少年たちをリアルタイムで生きていたと言ってもいい感じです。厳密にはひとつ年上のラフィーナと同い年。
お母さん役のマリア・ドイル・ケネディさんは「ザ・コミットメンツ」に出演されていたそうです。わお!レジェンド!
映画「ザ・コミットメンツ」は、アイルランド映画と言ったら「コミットメンツ」という感じの映画。すごい大好きで、サントラ買いました。その後も、アイルランドから続々と音楽がいい映画が出てきているのがおもしろいですね。
お兄ちゃん役のジャック・レイナーは、注目株みたいで、おもしろそうな映画の情報が!これから目にすることが多そうです。アメリカ生まれのアイルランド育ちみたいです。ちょっと髪型がグランジっぽい?!先取り?
主人公の男の子は「フェルディア・ウォルシュ=ピーロ」くん、覚えにくいです。。。汗。
校長先生の言う「きれいな顔に、化粧はいらん!」っていうの、ちょっと納得です。でも校長先生、暴力的過ぎ!
お兄ちゃんのおすすめにより、いろんなバンド風のメイクやファッションをしていましたが、すごく素直な感じだからか、どれもすんなり似合っていました。
あ、そうそう、こういう映画は、共演の男の子達も要注目ですよね。

それにしても、おもしろいのは、テレビでMV(ミュージック・ビデオ)を観て、LPを聴いて、、、でもライブに行くわけじゃない。
その距離感が日本の田舎町にいた自分と同じで、、、だから、より、その微妙な距離感に共感できたと思います。
この時代は、本当にMVが、急速に広まって、音楽のシーンを変えたんだと思います。
その波に、うまく乗ったイギリスからのムーブメントがニューロマンティックで。。。
アイルランドや日本という、イギリスから近かったり、遠かったりする島国でも、同じ時代を感じて共感できるって、音楽も映画もおもしろいな。

最後、、、あれは、、、密入国?!って感じだけれど、映画だから、いいか!
個人的には、ロンドンで成功したら、お兄ちゃんも呼んでやってくれ!と思わずにいられませんでした。
お兄ちゃんに幸あれ。

さて、映画を観た時点では、わたしのお気に入りの立川シネマシティでの上映が決まっていませんでした。
なので、違う映画館で観たのですが、、、立川シネマシティでやるなら、是非、また観たいです♪

この映画、わたし達世代にも観て欲しいけれど、やっぱり、今、青春の子達にも、是非観て欲しい映画です。


★「シング・ストリート」予告編