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93歳の「Mr.ホームズ」イアン・マッケランと真田広之の演技がとても美しい映画でした。

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イアン・マッケラン主演の「Mr.ホームズ」を観てきました。
93歳のシャーロック・ホームズを、イアン・マッケランが演じるなんて、観ないわけにはいきません。英国俳優好きの心を掴む人選!

そして、予告編を見て、はじめて気づいたのですが、真田広之さんが出演されていました。
「どんな役なんだろうか?」と思っていましたが、とても良かったです。
事前に読んだ(読んでしまった!)イアン・マッケランのインタビューでも、真田さんを「日本人にしかできない演技」と褒められていました。
そのシーンは、すぐにわかりました。

そうなんです。ホームズが、第二次世界大戦直後の日本を訪れていた、という設定で、ホームズを日本に呼んだのが、「梅崎」という真田広之さんの役でした。
ホームズは、「ヒレサンショウ」という山椒を探しに日本に来たようなのですが、そのために、広島に案内するのが梅崎です。
何故、広島なのか?
しかも、原爆の被害で焼け野原の広島。。。
どうやら「ヒレサンショウ」は生命力が強いということを言いたかったようなのですが。
その「ヒレサンショウ」を焼け野原の中で見つけた梅崎は、跪いて座り、両手を合わせ(合掌し)てから、「ヒレサンショウ」を掘り起こします。
その合掌する姿を、イアン・マッケランは、「日本人にしかできない」と褒められていたのですが、真田さんは、とても自然に手を合わせられているように見えました。
とても美しい所作だったと思います。
たったそれだけの仕草で、道端の小さな植物であっても「生命」として敬意を払う日本人の美徳を現していて、そして英国人から、日本人はそういう美徳を持っていると思われていることを感じました。
そのシーンの前後に、広島の焼け野原で、石を円形に並べている人がいました。
梅崎が、「亡くなった人(家族)を弔うために、石を墓標がわりに並べて祈っている」ことを説明していたのですが、最後にホームズが、自分の家で、石を並べて亡くなった人(マイクロフト、ワトソンなど)を弔っていて、そのシーンにとても心を打たれました。
日本人への敬意のようなものさえ感じさせる、イアン・マッケランも、とても美しく見えました。

ところで「ヒレサンショウ」を日本に探しに行ったのには、訳がありました。
この映画の重要なポイントでもあるのですが、93歳のホームズは、自分の記憶力に限界を感じていて、痴呆の症状に悩んでいたのです。
「ヒレサンショウ」には、痴呆を緩和する効能があったのでしょう。
だからと言って、それを、あの原爆の焼け野原の広島にまで探しに行くとは。。。
少し謎なのは、このホームズの来日の話は、梅崎が持ちかけたのか、ホームズが希望していたところに、たまたま梅崎が案内役として現れたのか?そのあたりがよくわかりませんでした。
ただ、真田さんの役の梅崎には、ホームズに会いたい目的がありました。
実は、梅崎の父親は、ホームズを慕って(?)マイクロフトの元で、つまり英国の諜報機関で働いていました。ホームズとも会っていて、そのことを手紙に書き、日本にいる家族へ送り、それを最後に音信不通になったようです。
「UMAZAKI」という日本人の名前だけでも、本来のホームズなら覚えていて当然だと思うのですが、93歳のホームズは、まったく覚えていませんでした。それどころか、今、会っている日本人の名前を忘れないように、白いシャツの袖口に「UMEZAKI」と書き込んでいるくらい、自分の記憶に自信がない状態でした。
真田さんの役の梅崎は、最後の手紙に書かれていたホームズに会い、父親のことを聞き出したかったのだと思いますが、曲解すれば、「父を奪った憎いホームズ」でもあり、そのあたりの微妙な心理の演技も、とてもおもしろかったです。

そうそう。梅崎は、ホームズの活躍を書いた本(ワトソンが書いた小説)に、「サインが欲しい」と言うのですが、その辺りで、「父が本を買ってくれて、子供の頃からファンだった」みたいなことを言ったのかな?
でも、ホームズは、その話は嘘だと見破ります。その本には、図書館の装備(貸出カードを入れる袋かな?)を剥がした跡があったのです。そして、もちろん、目の前にいる梅崎の目的も疑いますが、ホームズは、その推理が出来ても、まだ梅崎の父親のことは思い出してもいないかったのです。
結局、梅崎とは、けんか別れのような状態になってしまい、日本から帰ってきたホームズでした。
「もう連絡しない」と言っていた梅崎から、手紙が来て、梅崎の母親が亡くなったことを告げる手紙だと当てたり、、、「ヒレサンショウ」の効果はあったのでしょうか?
梅崎は、父親を知る唯一の手掛かりでもあったホームズに、自分の父親のイメージを重ねていたんじゃないかとも思いました。だからこそ、余計に、憎さと、「会いたい」という気持ちがあったのかな?
真田広之さんの梅崎とのシーンは、本筋とは直接関係ないけれど、とても重要で、印象深く残りました。
この映画自体も、すごく派手ではないけれど、思い出に残るいい映画です。

あと、この映画では、ホームズの新しい(?)相棒が10歳の少年で、とても利発そうで可愛かったです。
田舎に住んでいるホームズは、養蜂をやっている設定でした。
ホームズの蜂蜜、欲しい♪

さて本筋は、これも意外で、実は「ホームズの恋愛?!」という驚きのホームズ最後の事件。。。
その事件のことを小説に書いたのはワトソンで、ホームズのことを思って、活躍する話になっていたのだけれど、ホームズは、93歳になり記憶もおぼろげになっても、「違う!」と思っていて、「真実を書かなくては!」と自分の記憶と格闘していたのですね。

そんなホームズの書いている「最後の事件」を見つけたのが、家政婦の息子の10歳の少年。
小さな可愛い読み手を見つけたホームズは、その少年の賢さも見出し、仲良くなっていきます。

ホームズ役のイアン・マッケランの老いというか、痴呆の演技も凄かった。。。
もちろん、若い人妻から誘惑される60歳のホームズも素敵でした。

現在(少年)、過去(最後の事件の謎)、日本の梅崎親子の話と三つの大きな流れがあり、それぞれに印象深い話でした。

何より、日本と日本人の描かれ方が、とても心に残り、とても印象深い映画になりました。

<予告編>

<原作本>

by カエレバ

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映画「David Bowie is」を立川シネマツーで。(極音?)立川直樹さんのトークショー付き。

映画「David Bowie is」を立川シネマツーで上映するというので行ってきました!
立川直樹さんのトークショー付きで、新しく始まる「語るべき映画」というシリーズの第一回ということだったそうです。
立川直樹さんは、鋤田正義さんの写真展のプロデュースもされている方で、トークショーで鋤田さんと一緒に話されているのを観たことがありました。
今回も、デヴィッド・ボウイの話なので、鋤田さんのお話なども。
デヴィッド・ボウイが京都に住んでいた(?)ころ、阪急電車(市電?)に乗っていて、女子高生に「デヴィッド・ボウイだ!」と気付かれて、ボウイが「よく似てるって言われるって言ってくれ」と立川さんに言って、女子高生に伝えたら「こんなところにいるわけない」と納得していて、ボウイが笑っていたとか。たぶん、この時も一緒にいたカメラマンは鋤田さんのはず。
※このエピソード、たしか「(今はない)市電」って言われたような?よく見る電車の前で写真撮ってるのは阪急電車だけれど。(こうやって誤解していくのか。。。)(京都の市電なくなったのは1978年9月。宝焼酎のCMは1980年3月に撮影されたらしい。)

あと、ちらっと言われていたけど、デヴィッド・ボウイが「戦場のメリークリスマス」に出てから日本びいきになったとかいうのは間違いっていう話。(でも、1980年に宝焼酎のCMに出ていて、それを見た大島渚監督が興味を持ったという話を知っていれば、また、そのだいぶん前に寛斎さんの衣装を着ていることからも、時系列的におかしいのがわかりますよね。)「戦場のメリークリスマス」の出演オファーが来た時には、もちろん大島渚監督のことも知っていたのだそう。
※デヴィッド・ボウイが日本に興味を持ったのは、リンゼイ・ケンプ氏からの影響らしい。
いろいろとおもしろいお話が聞けたと思います。

もうひとつ思い出した!
なくなったとき、ドイツ外務省が感謝の言葉をtweetしたことに関するエピソード。
「LOW」から3枚のアルバムを冷戦下のベルリンで製作していたデヴィッド・ボウイは、「ベルリンの壁」の前で野外ライブ(1987年)も行っていた。
そのとき、スピーカーを、壁の向こうの東側(東ドイツ)に向けていたのだそうだ。
そのため、東側の壁の向こうには、若者が集まり、ボウイの音楽を聴きに来ていて、それが、2年後にベルリンの壁崩壊につながったのだそうだ。
そういういきさつがあったので、ドイツ外務省から感謝の言葉が贈られたのだ。
(スパイ活動をしていたわけではないらしい。笑)

それから「David Bowie is」というタイトルは、ジギースターダスト時代のポスターに「David Bowie is Ziggy Stardust」という記述があるそうで、そこから来ているとも言っていないし、偶然みたいな感じのようでしたが。。。
これは、「デヴィッド・ボウイがジギー・スターダストを演じている」というような意味があるそうで、演劇的な手法(?)、やり方を取り入れていたのだそうです。
のちに「Ziggy Stardust」最後のライブで「Rock’N’Roll Suicide」を演奏して、引退を匂わせておいて、別の名前(アラジン・セイン/Aladdin Sane)で復活したところ、バッシングを受けたらしいのだけれど、「Ziggyの役を演じていただけだ」という。。。その後、いろいろな役を演じるように、新しいキャラクターを作っていったのですね。
この辺は、映画「ベルヴェット・ゴールドマイン」を観ると、わかると思います。

David Bowie is@立川シネマツーCスタジオ

映画の方もエピソード満載でおもしろかったです。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館での回顧展の最終日に行われたクロージング・ナイトの様子を収めた映画なのだそうだが、回顧展の内容も説明され、クロージング・ナイトのゲストの話も見られて、とても楽しく観ることができ、大満足です!
クロージング・ナイトのゲスト一人目の山本寛斎さんの話は、いきなりYaccoさん(高橋靖子さん)が「NYに来て!」と電話してきて(もちろんNYから)デヴィッド・ボウイのコンサートを観に行ったエピソードから始まり、そのときの感動から、その後の友情の話まで、一生懸命熱く語られていました。出会った頃は、全然英語が話せなくて、気持ちで通じ合ってたみたいな話が良かった。
あ、そうそう、そのNYのライブで、あの有名な黒のジャンプスーツを着て、それが半分に切れるスーツで、歌舞伎の「引抜」をやったというエピソードも出てきますが、そのとき黒子として衣装を引き抜いたのがYaccoさんです。(というようなことを脳内補完しつつ観ました)
あ、Yaccoさんこと高橋靖子さんは、このように山本寛斎さんとデヴィッド・ボウイを会せたり、鋤田正義さんとマーク・ボラン、デヴィッド・ボウイを会せたりしているキーパーソンであり、スタイリストという仕事の第一人者の方ですが、鋤田さんの写真展でトークショーがあると聞けば「近くにいたから来ちゃった」とやってきて、すごく気さくに、みんなとお話してくださる素敵な方です。(だからみんなファンになる!)

表参道のヤッコさん (河出文庫)

高橋 靖子 河出書房新社 2012-03-03
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それから、ゲストと言えば、ジャーヴィスですよ。PULPのJavis Cocker。
キュレーターの方に「PULPの~」と紹介されていて、全然出てることを知らなかったので「は?」と思っていたら、ステージに上がって来て、語り出したんですよ。デヴィッド・ボウイについて。
※前にも書いたことありますが、デヴィッド・ボウイと対談したとき「・・・」という反応だったのはファンなら周知の事実なので、「語ってるじゃん!」って感じですよ。でも、たしかにあの対談の内容は「・・・」という反応になると思うけど。ちなみに、イマンと結婚したばかりで「早く子供が欲しいなぁ」みたいな。初対面で、それ言われても、ね。
でも、ジャーヴィスが語り出した内容が、「字が子供っぽくて可愛い」という話だったりしてね。
たしかに、子供が書いたみたいな字でもあり、まんまるくて、可愛い字でしたね。
そんな筆跡もわかる歌詞なども、かなりたくさん見られるみたいで、楽しみです。
っていうか、、、やっぱり「語ってるじゃん!」と突っ込みを入れずにはいられない。。。なんだ、本当は好きだったんじゃん。(笑)
あと、なんか「BOWIE NIGHT」というイベントが各地で開催されてたとか、そんな話もしてたな。

映画の中で出てきたエピソードからも、いくつか。
TV番組に出た時に、ミック・ロンソンの肩に、腕を回して、少し引き寄せるんだけど、その当時では、TVで男性同士がそういうことをするというのは、なかったそうです!
ただ肩を組んだようにしか見えないんですけど。むしろ、非常に男性的に見えるんですけど。
それが衝撃的だったっていう方が、逆に衝撃的なんですけど!

Starman (Top Of The Pops, 1972)
▲ちょうどこのサムネイルのシーンですね。1:00ぐらいからです。(2回ありますね)
このとき着ている衣装の話も出てきましたね。展示もされているみたいです。
あと1:39頃に「You」と言って、カメラを指さししてるのを見た人たちは「自分を指さしている」「自分に歌っている」ように感じたそうです。
そういうパフォーマンスもデヴィッド・ボウイが初めてだったのかな。

あと、戦後15年経っても瓦礫の山だったという話と、そこで遊んでいる子供の映像も出て来ました。モーガンさんが言われていたことを、映像で確認しました。
そして、デヴィッド・ボウイは、中学出て、専門学校に行ったそうで、そのときからバンド活動もしていたりして、16歳でインタビューを受けている映像もあったりしていて、その瓦礫とあんまり変わらない時期なのにも驚きです。
そのバンド活動のときから、バンドのステージや衣装のコンセプトを考えていたりするのもすごいけど、そのスケッチが残っているのもすごいですね。

映画も、観ていて、すごくおもしろかったし、早く回顧展が観たくなりました。
日本では、来年くらいになりそうだとか。
日本でも、トークイベントとかやって欲しいな。
立川さんや鋤田さん、Yaccoさん、寛斎さんあたりのお話は、是非聞きたい!

そう言えば、この博物館で、見学者が止まっている感じ、、、「PULPのPVになんかあったような?」と思ったんだけど、「Common People」っぽいけど、動いてて、、、止まっていないな。。。
そうなると、これか?!

▲Suede – Wild Ones
でも、全然関係ないよね。。。たぶん。。。


▲David Bowie Is V&A Retrospective Exhibition Virtual Tour

THE SHOOT MUST GO ON 写真家鋤田正義自らを語る

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▲宝焼酎CM

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「SHERLOCK 忌まわしき花嫁」は、もちろん映画館で。余計な前情報なしで早く観て!

昨日、公開初日に「SHERLOCK 忌まわしき花嫁」を観てきました!
今回は、TOHOシネマズ南大沢で観てきました。
いつの間にか、ポイントが溜まっていたので、(6本観て1本無料)ポイント使いました!
(えっと、たぶん、これ、日記です)

さて、これは、本国イギリスでは、クリスマスにテレビで放映されたスペシャル番組なんですよね。
そうだわ、それを見た人が、よく黙っててくれたと思って。。。本当、感謝だわ。
っていうか、単純に英語で感想書かれてるのを見ても、気付いてないだけだったりして。。。汗

実は、この前にリドリー・スコット監督の「オデッセイ」を観たんですね。
これは、予告編を観た段階で、「絶対見る!」と思っていた映画だったんだけれど、公開前は「まだ公開されない!」と待っていたのに、公開されてから、1週間くらい経ってやっと観れたんです。
が、その間に、ツイッターやらで、感想とかを観るわけですよ。
なかなか好評な感じで、「やっぱりね!」と初めは嬉しく思っていたんだけれど、、、「火星でひとりDASH村」とか、「芋」とか具体的なことが出てきて、、、なかなか見られない状況に、焦ってくるわけですね。
でも、映画は、すごいおもしろくて、良かったです。
実は、18日(木)に立川のシネマ2で見ています。
この日は、「ブリッジ・オブ・スパイ」(シネマ1)と「オデッセイ(シネマ2で3D)」を見て、その後、夜に「ヘイトフルエイト」の極爆試写会(シネマ2)を観ました。この3つの中でも、一番おもしろかった♪

だがしかし、ツイッター等で、他の人の感想や、ちょっとしたネタバレを見てしまったので、それを確認するような感じになってしまったことは、反省点でした。

なので、やっぱりシャーロックは、余計なインプットなしで観たかった!
そんなときに、公開初日の19日(金)の勤務時間が、急遽前倒しになり、17時に帰れることになったんですね。
その話を聞いたときに「シャーロックが初日に観られる!」と思いましたよ。
だって、本当に楽しみにしていたんだもの。

でもね、映画館で観る「SHERLOCK」は、完全に裏切り続けましたよ。
しかも、いい意味で!
予想外の展開に、予想外の内容(?)に、、、そして、オールスター大感謝祭かってくらいの、出演者総出演というか、今までのドラマのシーンも織り交ぜながらの内容でした。
そう、今までのドラマの内容が、すべてこの「忌まわしき花嫁」を経由して、シーズン4へと繋がっていくんですね!
楽しみ♪わくわく♪

そして、ドラマの内容だけでなく、メイキング映像も観られたのも、嬉しかったです♪

いきなり、脚本家で共同製作者のスティーブン・モファットさんが、ベーカー街221Bのシャーロックの部屋を訪れ、、、って、あれ、ベーカー街の、シャーロック・ホームズの部屋の方じゃなくて、ドラマのロケ地の方かしら?
そうよね、映画内でジョン・ワトソンが座っていた椅子の説明をしていたりするもの。
映画の中で出てくる小道具とかの説明をしていたりするんですよ。
でも、それを観ても、「ネタバレ」とか思わないし、むしろ「嬉しい」というファン心理。
それをよくわかっているのが、スティーブン・モファットさんとマーク・ゲイティスさん(マイクロフト・ホームズ役)のふたりなんだと思います。

ドラマ本編の後には、マーク・ゲイティスさんが出演者へのインタビューしていたりして、それもおもしろかったです。

その中で、ベネディクト・カンバーバッチが脚本を読んで「イカレテル」と思ったと言っているんですが、本当「イカレテル」と思いますよ。
前情報の「ビクトリア時代のロンドンを舞台に」とかいうのを完全に信じていたので、本当にいい意味で裏切られた!
すっごいおもしろかったです。
なので、本当に、余計な情報なしで観て欲しいんですよね。

でも、それじゃブログも書けないので、書きますけど。
まだ見てない人は、本当に、ここらへんで、映画館へ駈け込んで欲しいくらいなんです。
週替わりでグッズがもらえるみたいですよ。
(「モリアーティのはないの?」とか思うけどないです。)

えーと、さて、やっぱりあれですよね。
シャーロックが花嫁を「He」って言ったときから「まさか!」と思っていましたが、本当にまさかの「モリアーティの花嫁姿」が観られました♪
それと男装で、鬚まで生やして働いているフーパー、、、モリーの男装姿まで。
ネタ入れてきますよね~。
このふたり、モリアーティとモリー、ある意味、お似合いなんですよね。

あと、メアリー(ジョンの妻)が、コードネーム「M」から呼び出されていますよね。
「賢い方のホームズさん」ことマイクロフトからなのですが。
「007 スペクター」で、ジェームス・ボンドの上司にあたるのが「M」です。
そのさらに上、国家安全保障局の新しいトップに登り詰めたのが、モリアーティ役のアンドリュー・スコット。
このアンドリュー・スコットの役、マックス・デンビ(C)の死に方が、ライゼンバッハの滝に落ちるモリアーティのよう。。。しかも、念押しに脈までとって、死んだことを確認している。
これで、「007」次回作で「マックス・デンビが生き返っていたら」とか妄想が止まりません。。。
で、コードネーム「M」ですよね。というか、イニシャル「M」の人が多過ぎるんですけどね。
「007」は、MI6で、マイクロフトはMI5の所属です。
「裏切りのサーカス」の「サーカス」もMI6。(これにもカンバーバッチ出てましたね)
MI6とMI5の両方のさらに上なので、アンドリュー・スコット、出世早いです♪(ということで喜んでいるのは、わたしだけか?)

あと「赤ひげ」とか、シーズン4で回収する予定のネタも、ちらほら散りばめられていて。。。
やっぱり一番気になるのは「ウィルス」ですよね。
今回の話は、、、飛行機の中で、シャーロックが、精神の宮殿(Mind Palace)で観ていた夢(?)みたいな感じになっちゃうのかしら?その舞台が、ビクトリア時代だった?!
もう、夢なのか、現実なのか、ビクトリア時代なのか、現代なのかもわからなくなるくらい錯綜していて、(シャーロックがね。でも、わたしもつられて錯綜しちゃう)本当に「イカレテル」と思いますよ。

で、「ウィルス」ですよ。
モリアーティが「MISS ME?」と言って、テレビをジャックしたために、シャーロックは、飛行機で、特殊任務のために、どこかに送り込まれるところだったのを、戻されることになったわけなんですが。。。
それで「モリアーティ、生きてた!」と本当にモリアーティ・ロスになってたわたしは、喜んでいたわけですけど。。。
でも、冷静に考えてみれば、「モリアーティなら、死んだ後に、コンピュータ・ウィルスを使って、テレビをジャックするくらい出来るんじゃないか?」と思ったりもしていたわけなんです。
なので、ここで出てきた「ウィルス」は、どういう意味を持っているのか?とても気になります。
あと「MISS ME?」は、今回の特別篇でも出てきます。

でも、お話は、、、この「忌まわしき花嫁」が、「死んだ後に、生き返っている(?)」ということですよね。
モリアーティが、「死んだはずなのに、生き返った?どうやって?いや、どういうトリックで死んだように見せかけたのか?!」という、その謎解きを、このビクトリア時代の「忌まわしき花嫁」事件を追うことで、解決の糸口を見つけようとしているってことでいいんですよね。

そうすると、、、やっぱり、「モリー共犯説」というか、、、「モリーが匿っていた」っていうのは、ありなんですかね?
できるとしたら、モリーなんですよね。モリーしかいないんですよね。しかも前例もある。

と言ったところで、考え始めたら、やっぱり、どこまでが現実で、どこからが夢の中、シャーロックの精神の宮殿の中での出来事(推理?)なのか、わからなくなってきました。
毎週違うノベルティがもらえるみたいだし、ドラマ部分もおもしろかったけど、メイキングもおもしろかったので、また観に行っちゃおう♪と思っているところです。

あいかわらず、シャーロックの推理は早口でした~。
でも、その割には、聞きやすいんですよね。不思議♪

おお。。。今回、ジョンについて、ほぼ触れてない。。。汗。
お鬚のジョンもカッコ良かったです。
あと、役割というか、キャラ付けというか、そういう話をしているのも、おもしろかったです。ビクトリア時代では、ブログじゃなく小説を書いている設定ですね。
メールじゃなくて、電報!
タクシーじゃなくて、馬車!

メイキングのインタビューでは、メアリー役のアマンダが、気に入っているシーンを聞かれ、「プールのシーン」と言って、「自分の出るシーンだよ」とマーク・ゲイティスに突っ込まれていたところがおもしろかったです。
いやいや、ジョン、、、マーティンのモッズ・コート似合ってました♪ダイナマイト付きだけど。
ちなみに、平日の夜だからか、意外と空いていて、後ろは通路の席を選び、前には座る人がなく、何故か、同じ列にも人がいなくて、(程よく離れたところに座ってる感じ)メイキングの頃には、すっかりリラックスしちゃっていて、家で観ているみたいにくつろいじゃっていました。汗
でも、初日なのに、あんなに空いていて、大丈夫かしら?
わたしは、ノベルティをもらうためにも、また行くけど♪

あと、前日に観た「ヘイトフルエイト」が、「???」という感じで、まったくヒットしなかったと言っていいのですが(汗)。
「SHERLOCK」では、一転して、観ながらも、見終わってからも、エキサイトしていて、こんなにも反応が違うもんかと、我ながら思いました。
「ヘイトフルエイト」がおもしろくないとかじゃなくてね、「SHERLOCK」がわたしに「合ってる!」と思いました。
馬鹿馬鹿しいという点では、どっちも負けてないと思います。
でも、わたしは「SHERLOCK」派です。

とりあえず、今回は、こんなところで。。。