公開終わってからで、ごめんなさい。(大阪では公開期間延長!祝!)
個人的に長年、英国ロック史のブラックホール的存在 だったダムド の映画が公開されると聞き、すっごく楽しみにしていました。
そして、観てしまったら、Vo.のデイヴ・ヴァニアン の「この世のものでない 」変な存在感 とカッコ良さ に完全にやられています。
それぞれに個性的過ぎるメンバー の、35年に渡る確執 などなどが描かれたドキュメンタリーだけれど、一番の衝撃は、まだ現役 でやってて、2012年には35周年で来日ツアー を行っているとか!
何故だ!何故、その情報は、まったく入ってこなかったのか?!後悔しかない!
新幹線に乗るキャプテン・センシブル とデイヴ・ヴァニアン の姿の非日常ぶりがおもしろい。
新幹線降りてエスカレーターに乗るヴァニアン のトレンチコートがベージュ なのもおかしい。
黒にこだわってたんじゃないのか。
「その当時 (バンド初期)あまり着られていない色だった 。」
だから黒を着ていた のはいいとして。
「ヴィクトリア朝では、黒しか着られていなかった 。」
って、ヴィクトリア朝 から生きてるんですかね?ドラキュラだから ?
それを真面目に語っていて、一体何を考えているのか、全くわからない感じがすごくおもしろい。
だがしかし、そのベージュのトレンチコート もめちゃくちゃ似合っててダンディでカッコイイ♪
その黒づくめだったドラキュラが、白づくめでメイク薄くしたら、、、
イ・ケ・メ・ン !
しかも、曲は完全にパンクじゃない し、ニューロマっぽい 。。。
だけど、ドラキュラ衣装の中に着ていたシャツらしい?!
個人的には「魔王 」と呼ばせていただいています。
白づくめで「魔王 」感が出せるのは、デヴィッド・ボウイか、沢田研二に匹敵すると思いますよ。
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▲The Damned – Eloise
これがダムド史上一番のヒット曲(アルバム?)らしい。
噂の「TOP AND POPS 」に出ている映像。。。
この時期は、キャプテンがソロで売れて脱退していて、ヴァニアンを中心に 持ってきたら、画的にしっくり きたらしい。ドラムはラット 。
が、何かをヴァニアン が「出すな 」って言ったらしく、、、それで売れるのを逃したみたいな話があったけど、あれはなんだったんだろう?
(『エロイーズ』のMV的なものが存在しないようなのだけど、シングルカットされていない?!)
その後、怪傑ゾロ時代 を経て、現在は、わりと普通におじさん というか、どこかの会社の重役風 なのだが、、、もしかして、何かの扮装(?)をしていないから、そのカッコ良さと色気がダダ漏れ なのではないか!という結論に至りました。
だがしかし、映画の中では、どこかのフェスに行った際、ヴァニアン がファンサービス(サイン会?)に出てこなかったところ、ヴァニアンに成り切っているファン (22歳?!)がいて、代わりにサインしていたとか!
そして、ヴァニアンと対面したらしいのだけど。。。
ヴァニアンも「ヴァニアンを演じている 」って言われてたよね。
「普段はジーンズをはいていて」っていうのじゃなくて、いつもあの恰好だって。
そんな中で、楽屋の映像を隠し撮りしようとしていたのか、冷蔵庫の上のカメラが回っていて、それに気付いたヴァニアン が、カメラでいろいろなものを映して遊ぶのだけど、他のメンバーとの掛け合いとか、意外なお茶目さで、もしかしたらあれが一番素に近いヴァニアン なのだろうか?
楽屋での会話と言えば、キャプテン が「ラット作曲の曲をやりたくない 」と言い出したときの映像もあった。
その曲(『Stab Yor Back』)は「背中を刺す 」という歌詞があり、「そんな奴と同じと思われたくない 」というキャプテンの言葉 が、あまりに常識人過ぎてびっくり 。。。(たぶん、このとき、キャプテンじゃない 。キャプテン も街でファンに「キャプテン 」と呼び掛けられるとキャプテンに変わる らしい。)
そして、それに対してヴァニアン が「だったら、その時 (アルバムに入れる時)言えよ 」っていうのも、ちょっと意外だったのだけど、これもまた正論 。やはりヴァニアン は「演じているだけ 」のスタンスなのだろうか?
それとヴァニアン は、キャプテン がその曲をやりたくないのは「ラットの曲だから 」と思っている(わかっている)んだろうな。
何故なら、映画には、ダムドの追っかけファン も出てくるのだけど、その人が「交通事故で亡くなった妻を侮辱されたので、ツルハシで殴ったら死んじゃった」とか言ってて、10年服役して出てきた頃、デビューしたのがダムドだったらしい。
そのファンを楽屋にも顔パスで入れ、ライブを柵の前で見せてあげているのがダムドなのだ。
そのファンに優しく接しているキャプテンが言う言葉とは思えないもの。
いや、もちろん、ナイフで刺すのは良くないし、「殺人者と同じと思われたくない」っていうのも正論 なんだけど、その矛盾 ね。
あと、変な人と変な人が正論を言いあって、たぶんおそらくけんかしてるんだろうけど、傍から見てると、おもしろいっていうのがわかった。
コントか?
キャプテン・センシブル とデイヴ・ヴァニアン 。
ラット・スケイビーズ とブライアン・ジェイムス 。
オリジナル・メンバーが完全に真っ二つに割れてしまって、修復のしようがなさそうに見える。
1990年代に一瞬オリジナルメンバーで再結成 していたらしいのにも、何故気付かなかったのか。。。
だがしかし、キャプテンがこだわっているラットが倒産したStiff Records時代のアルバムの権利を持っていて、(「The Damned」の商標も持っていたらしい)お金が入ってきていないという話なんだけど、映画を観たら、キャプテンの勘違いというか、思い込みのようなんだよね。
ヴァニアンは、本当は支払われていることも知っているし、、、現在「The Damned」という名前で活動できているのも、ラットが認めているから、ってことだよね。
その一方で、ラットとブライアン・ジェイムスのふたりも、自分たちも初期の曲を演奏する権利はあると言って活動してるみたいだけど。
でも、そのヴァニアンとラットも、何故か東芝EMIが出資してアルバムをリリースする話の分配でもめて、ヴァニアン が「出すな 」って言って、ラットとはそれっきりみたいだけど。
意外にやり手なのは、ラット・スケイビーズ だったっていう。。。
そう言えば、初期はヴァニアンが歌詞を書いていない っていう話も出てきて、本当に初期は演じているだけだったのかもしれない。
だいぶん後で、ヴァニアン がノートを持っていて、ラット が聞いたら「歌詞を書いてきた 」って見せてくれたっていう、シャイとかじゃ説明しきれない、バンドのヴォーカリストで、パンクアイコンともゴスアイコンとも言われる人とは思えないエピソード。
メイクだったり、サングラスだったりで、顔を隠したがるような気がするんだけど、何故なんだろう?
超美形とは言わないけど、『エロイーズ』の魔王感 といい、普通じゃないオーラ 出まくりなのにな。
でも、その不思議がデイヴ・ヴァニアンの魅力 なんだろうな。
修復は不可能そうな感じだと思っていたけれど。。。
ちょっとすごいものを見つけてしまった!
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2016年9月16日に英国BBCのPUNK40周年特集 の番組で、デイヴ・ヴァニアン とブライアン・ジェイムス がふたり並んで出てインタビューを受けている!
全くないとは言い切れない。
40周年だし、奇蹟が起こってくれるといいな。
あと、実は前の日本ツアーも、35周年の翌年だったので、40周年の翌年にあたる来年あたり来日してくれてもいいのにな♪
いっぱいマーチャンダイズ持って来て欲しいな。
というか、そもそも、マーチャンダイズ作れるのも、ラット がダムドの商標 を守ってくれてたおかげで、現在も「The Damned 」の名前で活動できるのもラットのおかげ なんじゃないか?と、何故か、好きなバンドが軒並み「名前が使えない」トラブルとかに巻き込まれているのを見ているわたしは思いますよ。
すっごい揉めてるみたいに見えるけど、ラット がちゃんとやっててくれたおかげで今も活動できてる。
それに、『エロイーズ』のときにヴァニアンを真ん中に持ってきたり、歌詞を書いてきたヴァニアンに気付いてくれたのもラット だし。
マネジメント的なことも、プロデューサー的なことも頑張ってくれてたのに、評価されてなくて、可哀想になってきた。。。
しかも、うまく行きそうになると「出すな 」とか言い出す変なドラキュラのせいで、いつもうまく行かなくてね。。。
▲大貫憲章&菊池茂夫 トークショー『地獄に堕ちた野郎ども』@シネマート新宿
今回、映画は、二回見ました。見てしまいました。
一回目は、大貫憲章 さんとカメラマンの菊池茂夫 さんの対談企画があって、シネマート新宿 へ。
そして二回目はシネマート新宿 の最終日 に、店内にディスプレイされていた菊池茂夫さんの写真をもらえるのと、ジャンケン大会で会場にあったスタンド他をもらえるというのをTwitterで知ったので、行ってしまいました。
しかも、一回目が大きな会場だったので、余裕と思っていたら、二回目は会場が小さくなっていて、立ち見って言われてしまった!
でも、立ち見も全然苦じゃなかった!ライブは立ち見だもんね。
写真も、選ぶ余裕はあって、デイヴ・ヴァニアン越しにキャプテン・センシブル の構図のを選びました。
この菊池茂夫さんの写真を見ても、デイヴ・ヴァニアン のオーラ というか、色気 が溢れ出ていて、男の人から見ても「こうなんだな!」と安心しました。
本当ね、普通におじさん なのに、オーラがヤバイ。。。
カッコ良過ぎる。。。
っていうか、やっぱりあれは「どこかの会社の重役コスプレ 」だな。
内容盛りだくさんで、まだいろいろ書ききれてない気もするし、これを本にまとめて欲しいくらいだし、DVD出たら買って毎日見たい!
そうそう、キャプテンが「ダムドの呪い 」って言ってたけど、、、あれをわたしは「ダムドのメンバーは死ねない 」という呪いにかかっていると思い込んでいました。映画作ってる時点では、過去に関わったメンバーが誰一人死んでいなくて、そのうち二人が癌患者 なのに、「癌でも死ねないのか?! 」と一回目を見終わったときに思っていました。
映画の最後に追悼の言葉が添えられているブライン・メリック は、その癌患者 の一人。
『エロイーズ』の動画で、ベース弾いてる人ですね。
「ダムドの呪い 」に祟られてなくて良かった。
あと、、、癌患者 二人が語っていた疑惑の件だけど、、、
やってない、よね。
だって、売れてないもん。
それに、ヴァニアン 60歳の艶々のお肌 が証明してますよね。
そのためだけでも「売れなくて良かったかも?」と思ってしまう。
『地獄に堕ちた野郎ども 』的なイメージとしては、言ってはいけないんだろうけどね。
『エロイーズ』のときのヴァニアン が30歳くらいで、今年60歳。
占星術では、30年ごとに土星が生まれたときと同じ位置に戻ってくるのを「サターンリターン 」と言うんですね。
いろいろな意味はあるけれど、「チャンスを掴むとき 」なのだそう。
「なんで売れないんだ」とか言ってないで、チャンスを掴んで欲しいな。
BBCの番組で、ブライアンと一緒にいたヴァニアン、嬉しそうで良かった。
▼もちろん、買いました♪
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▲映画『地獄に堕ちた野郎ども』予告編