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『ブレードランナー2049』をLIVE ZOUNDで。CINE CITTA’では「ブレードランナー・ギャラリー」も必見!(ネタバレ有)

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『ブレードランナー2049』も、CINE CITTA’のLIVE ZOUNDで観てきました。
出来れば、聴き比べのために、立川シネマシティの極爆でも観たいところで画策中ですが、ここに来て、観たい映画が目白押しな状態となっており、「もう一回観られるかなぁ?」というところです。ちょっと嬉しい悲鳴!

Blade Runner Gallery@CINE CITTA' KAWASAKI
それはそうと、CINE CITTA’では、「ブレードランナー ギャラリー」を無料で公開中です。
有名ファン所蔵のポスターやグッズなどを集めて展示されています。

Blade Runner Gallery@CINE CITTA' KAWASAKI
これはLIVE ZOUND上映室のある2階のフロアで公開されていて、CINE CITTA’のチケットを持っていればアクセスできる場所にあります。
「ブレードランナー」以外の映画のチケットでも持っていれば観ることができるようになっています。

Blade Runner Gallery@CINE CITTA’ KAWASAKI
各国のポスターを比較展示
右手前のポスターはルドガー・ハウアーの母国オランダのもの。
ルドガー・ハウアーとハリソン・フォードが対等に描かれているのが特徴です。

Blade Runner Gallery@CINE CITTA’ KAWASAKI
「ブレードランナー」ファンのコレクションを特別展示

Blade Runner Gallery@CINE CITTA’ KAWASAKI
デッカードのブラスターも展示
もちろんレプリカです。デッカード人形も。

映画の方は、レプリカントの旧式(タイレル社製)と新式(ウォレス社製)との違いも描き分けられていて、また「奇蹟」についてはいろいろな意見が出そうな問題作と思ったのですが、観た方はかなりネタバレに注意してくださっていて、それが逆にイマイチ盛り上がらない微妙に感じになっているような気もします。
そろそろネタバレも含むいろいろな解釈も読んでみたい頃かも?

CINECITTA’」
▲2049カラーっぽい?!

個人的に気になったのは、ライアン・ゴスリング演じるレプリカントのKに、ホログラフィAIの「JOY」が名前を「ジョー」とつけるのは、やはり自分の名前「JOY」から取って「JO」なのだろうか、ということです。
これなんですが、昔『若草物語』の「JO」の綴りが気になったので、調べたことがあったんですね。
AEROSMITHのJOE PERRYは「JOE」で、私の大好きなDOGS D’AMOURのJO DOGは「JO」という違いも気になっていたのです。
どうやら男性は「JOE」(JOELの短縮形)で、女性は「JO」(JOAN等の短縮形)らしいです。
そうするとJO DOGの「JO」は?という疑問が残ったのですが、JO DOGは本名が「JOSE」(ホセ)で、その短縮形なので「JO」という綴りになっているそうです。
そんなわけで、Kの名前「ジョー」の綴りがちょっと気になりました。(もちろん私は「JO」だと思っていますけどね)
そして、この名前にこだわったもうひとりの人がデッカードです。
最初に名前を聞いたときのKの答えには「それは型番だ」と言ったデッカードは、いつどこでKがレプリカントだと気付いていたのでしょう?
だけど、型番ではない「名前があるだろう?」と言ったのは、Kを人間扱いしているというエピソードなのだろうと思ったけれど、デッカードにはレプリカント説もあるらしく、レプリカント同士だから対等な扱いなのかもしれず、そう考えると奥深いです。

そもそも、Kがデッカードに会いに行ったのは、自分の出生の秘密を確かめるためだったはずです。
レプリカントなのに「出生の秘密」!という、かなりすごいネタを扱っていると思うんですが、あまり話題になっていないのは、やはりネタバレに気を使い過ぎているからですよね、もったいない。
そして、やはり、ここでも、デッカード=レプリカント説が浮上してきますよね。
デッカードは、人間なのか?レプリカントなのか?
でも、たぶん、デッカードが2049年でも生きていて、その分の年も取っているので、レプリカントではなく人間なんですよね。

そうなってくると、人間であるデッカードとレプリカントのレイチェルの間に子供が出来たというのも、まさに「奇蹟」というべき事となってきます。
Kは「その子供が自分なのではないか?」と思い、いくつかの記憶や状況もそれを裏付け、真実味を増していくミステリーとしても、どきどきしながら観ました。
この辺りのKの心の動きが、とても人間らしく、また「人間らしさ」を求めるレプリカントらしくもあり、レイチェルを思い出させました。
結果「事実は違った」と知ったときの失望と、そこから、一度は「父親かもしれない」と思ったデッカードを、実の娘(レイチェルの産んだ娘)に会わせるという想いに、とても切なくなりました。
もう、その娘の双子の兄でいいよ。
それくらいとても人間らしく、またレイチェルの息子らしかった。

それはそうと、この娘の住んでいる施設があるところは雪が降っていました。
Kが所属している警察署はロサンゼルスで、とても都会的だけど、少しスラム化している感じ。
デッカードが住んでいるのは、オリジナルと同じ建物で、ラスベガスにある設定なのでしょうか。
ここはオリジナルの頃(2020年)から比べて、とても荒廃していて、デッカードの他に人が住んでいるのか?というくらい。
意外に広くて、ちょっと移動しただけで気候が違うアメリカの広大さと、2020年からの時間の経過も感じられておもしろかったです。

余談追加。
Kが自分の記憶を頼りに過去(?)を辿っているとき、孤児院の名簿を探していたんですかね。
そこで、紙の記録が出てきました!
デジタルの記録は、続編等で出てきているらしい大停電ですべて消えてしまっていたんですね。
わたしもこんな風にブログを書いていますが、本業は紙の本に関わっているので、ちょっと嬉しかったし、
「紙の本は大事だよ」ということは伝えていきたいです。
紙の本は残るんです。

BLADE RUNNER2049
今回は、前回の真ん中ブロック最前列のG列がほぼ塞がっていたので、その後ろの列のH列のほぼ真ん中寄りの席で、隣の人と隣り合わない絶妙な感じの場所で観ました。
ちょうどよく真ん前にも誰も来なくて、目の前に頭がなく良かったです。

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ダムドがレコーディング中♪&「Baby Driver」

クラウド・ファンディングでレコーディング費用を集めていたダムドが、ついにレコーディングに入りました!
しかも、今回のアルバムのプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティのいるNYへ旅だって。。。

去年の、グラムロック・イースターのときのレポートを、わたしは思い出してしまいました。
マーク・ボランの追悼イベントのレポートだというのに、わたしが、T.Rexからダムドに辿り着くのに約30年かかっていることを、ひたすら書いているレポートでした。
そして、今年、(グラムロック・イースターには行きそびれてしまったのですが、)ダムドが、とうとうレコーディングに入るというとき、あのトニー・ヴィスコンティがプロデュースするということが発表されたのです。
もう、これを聞いたときに、また「マーク・ボランが生きていたら」と思わずにはいられませんでした。
マークが生きていたら、もっと早くトニー・ヴィスコンティにプロデュースしてもらえていたかもしれない。そうしたら、全然違うアルバムに仕上がっていたかもしれないし、違う未来があったかもしれないのに。
でも、デビューから約40年かかって、偶然の人選かもしれないし、単なるタイミングかもしれないけど、トニー・ヴィスコンティをプロデューサーに迎え、ダムドがレコーディングに入っている!なんて素敵!
なんか、本当に、いらない苦労をしてきたよね。

そして、もうひとつ、わたしにとっては、かなりの朗報!
歴代ダムドの中で、わたしの一番好きなアルバム『Black Album』時代のベーシスト、ポール・グレイさんが復活されました。
一方で、先日のツアーで来日したStuが辞めてしまうことになったのは、ちょっと悲しいけれど。
『Black Album』の再現ライブなどもやってもらえたら、すごく嬉しい!
なにより、一番好きなメンバーが揃っている状態で、大好きなアルバムをたくさんプロデュースしているトニー・ヴィスコンティのプロデュースで、ダムドがレコーディングしているというのは、やはり、とてもワクワクしますね♪
そんなわけで、2018年にリリース予定で、現在レコーディング中のダムドの新譜、とっても楽しみにしています。

そう言えば。
「Baby Driver」という映画でも、ダムドの「Neat Neat Neat」が使われているのですが、やはりT.Rex(正確にはTyrannosaurus Rex時代の曲だけれど)の「Debora」が使われていて、同じ映画でT.Rexとダムドがかかるというのは、とても嬉しい出来事でした。
この映画は、主人公の男の子(Baby)がいつもイヤホンをして音楽を聴いているという設定なのです。子供の頃の交通事故で、耳鳴りがするために、いつもイヤホンから音楽を聴いていて、そしてその音楽は、その交通事故で亡くなった、歌手を目指していた母の形見という設定なので、ちょっと昔の英国ロックがよくかかっている印象がありました。
「Debora」は、主人公が恋をする女の子の名前が「デボラ」で、「妹の名前の曲はいっぱいあるけど、デボラはあまりない」と嘆いていた時に、彼女に聴かせていました。
ダムドの「Neat Neat Neat」は、、、強盗&逃走シーンです。
そして、このBabyが、Baby Faceでサングラスをしているのですが、すっごーく若い頃のDave Vanian様(Baby Vanian)にそっくりなんですよね。


▲Babyが、歌詞を口パクしているのもチェック♪

▼サントラも人気みたいです。

「ベイビー・ドライバー」オリジナル・サウンドトラック
by カエレバ

今年観た映画では結構お気に入り♪

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『ブレードランナー ファイナルカット』で、CINE CITTA’の「LIVE ZOUND」を初体験!

ブレードランナー ファイナルカット』が、続編『2049』の公開前に、いくつかの映画館で公開されると聞き、調べてみたところ、川崎のCINE CITTA’でも公開されていたので、前々から気になっていた「LIVE ZOUND」で観てきました。

CINECITTA' LIVE ZOUND

もちろん、『2049』公開前の予習を兼ねて観てきました。
そもそも『ブレードランナー』自体を、いつどうやって観たのか?それすら記憶にありません。
そこに、さらに「ファイナルカット」とか、どう違うのか、全くわかりません。
ただでさえ、同じ映画を何回も新鮮に観られる得な記憶力なので。。。
そうは言いつつ、『ブレードランナー』自体が、あまりにも印象的過ぎる映画だったので、期待感でわくわくし、思い出したり、考えたりしながら、観ました。

BLADE RUNNER FINAL CUT POSTER

やはりですね、凄かったです。
とてもサイバーパンクっぽい未来感なのですが、この映画が初めて描いた世界観なのですよね。
いろいろな映画で、既視感のある感じなのですが、これが最初でありながら、圧倒的に個性的だと思いました。
やはり、常に大雨が降っているところ(気候変動?)とか、サンフランシスコが舞台なのにアジア風な看板やら言葉が氾濫しているところなどがとても特徴的だと思います。
※この「ファイナルカット」を観た週は台風が来ていて、毎日大雨に降られていたので、妙な臨場感がありました。
原作である小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、1968年の作品で、サンバーパンクSFではないらしいですが、これも読んでみたくなっています。
映画には出てこないエピソードもたくさんあるらしく、楽しみです。

さて、CINE CITTA’名物の「LIVE ZOUND」ですが、、、ちょっと立川のシネマシティの「極爆」「極音」に慣れてしまった身としては、、、なんというか「ちょうど良い」という感じです。
「LIVE ZOUND」で謳われている「没入感」という感じが、やはりぴったりなのかもしれません。
轟音でビリビリと振動を感じるほどの臨場感ではない。
でも、映画を観るのに夢中になれる、ちょうど良い良質の音で、あくまでも「映画が主役」だったと思います。
※もちろん、通うくらいですから、「極爆」も「極音」も好きです。

さて、あのレプリカント判定のための質問は、「人間でも答えられない人がいるのでは?」と思いながら見ていました。
例えば、サイコパス的な人など。
見終わった後で、Twitterなどで同じような意見を見て、「やっぱり同じように感じる人はいるんだな」と思いました。
そう思ってから、観ていくと、「自分は人間ではないかもしれない」と疑い、涙するレイチェルに惹かれるのもわかります。
また、サイコパス的な人よりも、よりレプリカントの方が人間らしく、同情してしまいます。

実は、もう『2049』も、LIVE ZOUNDで観てしまったのですが、その感想は後ほどまた。
偶然、『ファイナルカット』はレディースデイの水曜日、『2049』はファーストデイ(1日)に観ることができました。
LIVE ZOUNDは、レディースデイ、ファーストデイのサービス料金が適用されるので、1100円で観ることができますよ!
是非、時間が合えば、CINE CITTA’のLIVE ZOUNDでの鑑賞をオススメします♪


▲余談だけれど、このG列がLIVE ZOUNDの上映室のちょうどよい列かもしれません。
前方ブロックの席は見上げるような形になるそうで、通路があって、真ん中のブロックの最前列なので、前に人の頭が見えない感じになっています。
次に観た『2049』は、このG列だけ混んでいたので、H列の横に余裕を持った席を選び、観ました。
これはこれで正解でした。
参考までに。