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「ピーター・ラビット展」(@ザ・ミュージアムBunkamura Shibuya) 時間も忘れて満喫♪

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渋谷文化村ザ・ミュージアムで開催されていた「ピーター・ラビット展」に行ってきました。
今年は、ピーターラビットの著者ビアトリクス・ポターの生誕150周年です。
Suedeの単独赤坂BLITZの前に行きましたが、、、気付いたら、出る時間が開場時間で、何故、そんなに時間が経っていたのか、自分でもわからないくらい満喫していました。(2時間くらいいたかしら?)

ピーター・ラビット展
▲駅のホームにあった告知ポスター。これに気付かなかったら行きそびれていました!

今回は、ディーン・フジオカさんがサポーターで、音声ガイド(520円)のナビも務められていたので、借りましたよ。
ピーター・ラビットの文章を朗読されたりして、とても良かったです。
何回も聴きなおしつつ、じっくり見ていたから、だいぶん時間が経っていたのかしら?

原画を順番に並べてあったり、最初に刊行された”蛇腹”の本が展示されていたり、おもしろかったです。
もちろん、日本初公開の原画もありましたよ。

今回、初めて知ったのは、映画「ミス・ポター」では風邪で亡くなったノーマン・ウォーン(出版元の理解者で、のちに婚約者/映画ではユアン・マクレガー)が、白血病で亡くなっていたことです。
映画の内容は、事実に忠実という訳ではなかったみたいなので、ちゃんと伝記を読んでみたいな。
映画は映画でおもしろかったし、大好きですけどね。

展示の最後には、ディーン・フジオカさんが湖水地方に行かれた映像も流されていました。
湖水地方は憧れだけれど、ビアトリクス・ポターの想いも含めて、もっと勉強をしていかないと、「綺麗ね」で終わっちゃいそうでもったいない!
実際行けるかどうか、わからないけれど、やはり一度は行ってみたい憧れの土地です。

ビアトリクス・ポターも、女性が仕事をすることが珍しい時代に、しかも家が裕福で仕事をしなくてもいいのに、自分の作品を発表し、道を切り開いた「アリス」(かっこいい英国女性)のひとりですね。
子供のころから、動物を観察し、絵に描いていて、それだけ聞くと画家なのだけれど、動物の観察眼が鋭くて、解剖学的にも間違ってないという理系女(リケジョ)の眼も持っていたというのも新しい発見でした。

会期はまだまだ10月まであるので、「ピーター・ラビット」好きな方には、是非行って欲しいです。
ディーン・フジオカさん好きな方も楽しめると思います。


▲Bunkamuraザ・ミュージアム「ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展」スポット映像(30秒バージョン)


▲Bunkamura ザ・ミュージアム ピーターラビット展


▲ディーン・フジオカさんが応援「ピーターラビット展」

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「シング・ストリート」もしかして同い年?1985年アイルランドの16歳を追体験した。

シング・ストリート」を観てきました。
最近気になっているアイルランドの映画なので、楽しみにしていた映画でした。
公開になってから、観た人の評判もよかったので、ますます楽しみに♪

まず、ですね。
イギリスの音楽番組「Top of the Pops」を観るのに、お母さんが兄弟を呼んでくれるのがいいな。
そして、その「Top of the Pops」のゲスト(?)は、デュラン・デュラン
もう、その時点で、心を掴まれてしまいました。(早っ!)
で、観ていくと、主人公のお兄ちゃんがコメントをするわけです。
それを聞いていると、デビューしてすぐのアイドル的なデュラン・デュランじゃなくて、数年後のデュラン・デュランだとわかります。
映画の舞台となっているのは、1985年。
たぶん、わたしも高校1年生のはずなので、奇しくも、彼らと同い年みたい※です。
どうりで、はまる!
デュラン・デュランは、中学校1年くらいにデビューしてなかったかしら?
そういう意味では、お兄ちゃんにちょっと近い。
でも、ちょっとうらやましかったです。
そういう話を聞いてくれる弟がいて、そして影響受けまくって、バンド結成してくれて。。。
そして、兄弟と妹で、一緒に音楽聞いて踊って。。。
そんな兄弟だったら良かったなぁ。なんて思いながら観ていました。
※実は、主人公は14歳でした。お兄ちゃんは大学進学みたいな話もあったと思うので、19歳か20歳くらいか、もう少し上かな?

1985年と言えば、「パレードへようこそ」の炭鉱のデモがあったのが1984年で、LGBTパレード「PRIDE」に炭鉱夫たちが駆けつけたのが1985年です。
イギリスも、あの頃、不況で大変だったんですね。
それでも、アイルランドの若者たちは、イギリスへ何もツテがなくても渡っていくくらいの不況?
仲良しのように見えた主人公家族も、お父さんは失業して無職で、お母さんは週3日のパート。。。
せっかく入った高校を、転校せざるを得ない。。。

そんな中、毎日学校の前に佇むヒロインは、大人びていて、謎めいて見えたのでしょうか?
彼女にハッタリで、「バンドのMVに出て欲しい」とお願いし、何故かあっさりOKをもらってしまったので、急遽バンドを結成することになり。。。笑。
でも、意外とメンバー集めもうまく行っていましたよね。
結構、バンド結成秘話的なものでは、バンドを組むまで楽器に触ったことがなかったとかあるので、それに比べたら経験者が集まっている方なのかも?
Made in Sheffield」は、PULPの故郷シェフィールドのバンド・ムーブメントの話なんたけど、たぶん時代が同じくらいでおもしろいので、おすすめです。
そして、イギリスの地方都市で起こっていたようなことが、アイルランドのダブリンでも起こっていたというのもおもしろいです。
そう言えば、「Top of Pops」とかって普通に放送されていたのかしら?と、ちょっと疑問。(海賊番組?)


ヒロインのラフィーナのファッションも注目です。
海での撮影のとき、髪を細かく編み込んで、ジャラジャラと数珠つなぎのネックレスをいくつもかけているのは、ボーイ・ジョージを連想させます。
派手なファッションとは裏腹な、繊細さを感じさせる女優ルーシー・ボイントンでしたが、、、なんと、「ミス・ポター」でレネー・ゼルウィガーの幼少期を演じていたらしい。なるほど!

そう思って、主要キャストをチェックしてみると、お父さん役のエイダン・ギレンは1968年生まれだから、この映画の少年たちをリアルタイムで生きていたと言ってもいい感じです。厳密にはひとつ年上のラフィーナと同い年。
お母さん役のマリア・ドイル・ケネディさんは「ザ・コミットメンツ」に出演されていたそうです。わお!レジェンド!
映画「ザ・コミットメンツ」は、アイルランド映画と言ったら「コミットメンツ」という感じの映画。すごい大好きで、サントラ買いました。その後も、アイルランドから続々と音楽がいい映画が出てきているのがおもしろいですね。
お兄ちゃん役のジャック・レイナーは、注目株みたいで、おもしろそうな映画の情報が!これから目にすることが多そうです。アメリカ生まれのアイルランド育ちみたいです。ちょっと髪型がグランジっぽい?!先取り?
主人公の男の子は「フェルディア・ウォルシュ=ピーロ」くん、覚えにくいです。。。汗。
校長先生の言う「きれいな顔に、化粧はいらん!」っていうの、ちょっと納得です。でも校長先生、暴力的過ぎ!
お兄ちゃんのおすすめにより、いろんなバンド風のメイクやファッションをしていましたが、すごく素直な感じだからか、どれもすんなり似合っていました。
あ、そうそう、こういう映画は、共演の男の子達も要注目ですよね。

それにしても、おもしろいのは、テレビでMV(ミュージック・ビデオ)を観て、LPを聴いて、、、でもライブに行くわけじゃない。
その距離感が日本の田舎町にいた自分と同じで、、、だから、より、その微妙な距離感に共感できたと思います。
この時代は、本当にMVが、急速に広まって、音楽のシーンを変えたんだと思います。
その波に、うまく乗ったイギリスからのムーブメントがニューロマンティックで。。。
アイルランドや日本という、イギリスから近かったり、遠かったりする島国でも、同じ時代を感じて共感できるって、音楽も映画もおもしろいな。

最後、、、あれは、、、密入国?!って感じだけれど、映画だから、いいか!
個人的には、ロンドンで成功したら、お兄ちゃんも呼んでやってくれ!と思わずにいられませんでした。
お兄ちゃんに幸あれ。

さて、映画を観た時点では、わたしのお気に入りの立川シネマシティでの上映が決まっていませんでした。
なので、違う映画館で観たのですが、、、立川シネマシティでやるなら、是非、また観たいです♪

この映画、わたし達世代にも観て欲しいけれど、やっぱり、今、青春の子達にも、是非観て欲しい映画です。


★「シング・ストリート」予告編

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「アリス・イン・ワンダーランド2 ~時間の旅~」(3D字幕版)を観てきました。

「アリス・イン・ワンダーランド2 ~時間の旅~」を立川シネマツーのbスタジオで観てきました。
実は、1は見逃していて、6月中にDVDを借りて観ました。
映像特典もついていて、おもしろかったです。
ジョニーとティム・バートンがスケッチしたマッド・ハッターのイメージがそっくりだったりとかね。
ジョニーが、帽子屋についての本を読んだら、昔は帽子つくりに水銀を使っていたと書かれていたそうで、本当におかしくなる人がいても、おかしくないって思ったという話は、興味津々。そういう本が会ったら、読んでみたいと思ったし、「俳優さんは、そういう風にして役作りをするんだなぁ」って思って、ジョニーの新しい一面を知ることができて良かったです。
前作「アリス・イン・ワンダーランド1」の方は、ティム・バートン監督作品で、今回はティム・バートンは製作に回り、ジェームズ・ボビンが監督を務めています。
と言っても、キャストも同じだし、世界観もそのまま引き継いでいました。

個人的には、、、アンドリュー・スコットが出るらしいのだけれど、相変わらず、映画を観るまで、そして出てくるまで役がわかりませんでした!
今回は、アリスが、一回元の世界に戻ったときに、病院に入れられていて、そこの担当医の役で、ちょっとマッドな雰囲気でしたね。
そうそう。アリスを病院に入れたのは、前回でアリスに結婚の申し込みをして断られたヘイミッシュですが、、、ヘイミッシュって、「SHERLOCK」のジョン・ワトソンのミドルネームですよね。何故か、急にはまりました。
そして、アンドリューの役は、少しモリーっぽいかしら?と思ったりしつつ、、、結局アンドリューは、その一場面だけしか出てこなかった!
どうなんでしょう?現実世界の人物でしたが、普通のメイクに白衣の衣装で、十分に不気味さを感じさせる演技でした。
でも、まだまだ、ちょい役です。。。
応援のし甲斐がありますね!(前向き!)
そして、この映画で、ジョニー・デップと出会ったということが重要です、この先!

前回の「アリス」を観ていて感じたのは、ジョニーの役のマッドハッターがアリスに「他人と違うということは、君は素晴らしいということなんだ」っていうことを、繰り返し伝えようとしていたことでした。
映画の中では、アリスは小さい頃に一度「ワンダーランド」に行っていて、とても勇敢だったらしい。
それから数年経ったアリスは、大好きだった父親を亡くし、父の仕事の関係の社長の息子ヘイミッシュにパーティーで求婚され、戸惑いを感じている。
そんなパーティーの最中に、アリスがまたワンダーランドに入ってしまい、「あのアリスが来た」と歓迎されたのだけれど、「強さをなくした」と言われてしまう。。。
みんなの言う「強さ」とは?
大人になる過程で求められる「女の子らしさ」「女性らしさ」と、そこに感じる居心地の悪さ。
そして、もともと子供の頃から感じていたらしい、「普通」とその枠におさまっていられない自分との葛藤。
そんな葛藤や居心地の悪さから、アリスは「自分らしさ」を出せなくなっていた。
それが、アリスを弱くしていたんですね。

観た時期が、ちょうど東京レインボープライドの後だったので、「LGBTの悩んでいる若い人たちに、このメッセージが伝わったらいいな」と思いながら観ました。
が、、、ジョニーの一番近くにいるはずの人に伝わっていなかったとは、、、悲劇です。

前回のアリスは、ワンダーランドでの経験で再び強さを取り戻して、現実世界に帰ってきます。
そして、ヘイミッシュの求婚を断り、父の残した船に船長として乗り込み、中国へ旅立ちます。

今回の「アリス」は、その航海を終え、海賊船を巻いて、無事に戻ってきたところから始まります。
父の友人だった会社の社長は亡くなり、息子のヘイミッシュが跡を継いでいました。
そして、ますます嫌な奴になっているヘイミッシュ!
アリスのいない3年の間に、別の女と結婚して子供もいました。
そして、アリスの母と契約し、父の形見である船を取り上げようとしている。
それはつまり、アリスの「船長」という仕事を取り上げようとしていることでもあり、代わりに「事務員」の仕事をやると言ってきます。

そんな時に、アリスは、青い蝶となったアブソレムに導かれ、またワンダーランドへ。。。
皆が言うには、「最近マッドハッターがおかしい」。。。
話を聞いてみると、ふさぎ込んでいるらしいのです。
それはおかしい。。。
話を聞いてみると、「家族が生きているのではないか?」というのですが、マッドハッターの家族は、ジャバウォッキーに殺されていたのです。(それで1ではアリスがジャバウォッキーを殺したのですね)
「アリスは信じてくれるよね?」というマッドハッターに「それは不可能」と言うしかないアリス。。。
だが、白の女王に話を聞くと、時間を操る「タイム」が持っている「クロノスフィア」で時間を遡って、「家族が死ななければいいのでは?」と言うことになり、「タイム」のもとに行くアリス。。。
タイムの持っている「クロノスフィア」@「アリス・イン・ワンダーランド」の世界
▲クロノスフィア(現物)

そして、クロノスフィアを手にしてからの時間を遡る旅では、ワンダーランドの住人たちの過去を知ることになります。
赤の女王の少女時代役の子が、似ていて、とても可愛い♪
そして、、、マッドハッターの言う通り、彼の家族は生きていました。
また、マッドハッターが家族と離れて孤独に暮らしていた理由もわかり、それも、父親との想いのすれ違いが原因だったとわかります。
それにしても、あの白塗りの顔で、喜びや落胆、怒りなどの感情を表現するジョニー、凄いです。
もちろん、メイクで表しているところもあるのだけれど、顔だけじゃなく、全身で感情を表していて、、、ずーっと観ていたいですね。叶うことなら。。。
特に、嬉しいときなどの可愛さ♪
席でジタバタしちゃいますよ!(前が空いている席でした!)
※そう言えば、昔の白塗りのお化粧では、白粉に水銀が入っていたりしたので、マッドハッターが白塗りなのも、そこに繋がるのかも?ジョニーの映画では「リバティーン」のロチェスター卿も、少し白塗りだったような記憶があるけど、あれも男性だけど化粧をしていたのかな?

今回は、やはり「家族の死」などから、時間や過去にとらわれるのではなく、「今」を生きることが大事だというのが表のテーマでしょう。
その裏では、やはり、「女性らしさ」などの「普通」の枠からはみ出てしまい、まだ女性の仕事が限られていた時代に、誰かの「妻」になる道ではなく、またその財産を切り崩して生活するのでもなく、自ら「働く」という自立の道を目指したアリスがいます。
最後には、そのアリスに理解を示してくれる母。。。
女性の自立だけでなく、「自分らしさ」が出せなくて悩んでいるすべての人に届くメッセージを持っている映画だと思います。
最後に、母と一緒に会社を興し、また航海に出るアリス。
また旅から戻ったら、ワンダーランドへも旅することになるのでしょうか?

タイトルロールで、今作が遺作となってしまったアラン・リックマンへのメッセージが添えられていて、泣きそうになりました。

今回は、立川シネマツーbスタジオでした。
シネマツーは全館「KICリアルサウンドシステム」を導入しているので、極爆と言っていなくても、ほぼ極爆なのです。
今回の「アリス」も、3Dでの視覚的な迫力と同時に、音でも振動を感じることができました。
やっぱり立川シネマツーで観て良かったなと思いました。