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写真に生命を吹き込んだ女性「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」が良かった。@三菱一号館美術館

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ジュリア・マーガレット・キャメロン展@三菱一号館美術館
▲ポスター

ちょっと前なのですが、妙に気になっていた「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」という英国の女性写真家の写真展に行ってきました。

気になっていたポイントは、「英国」「女性写真家」「三菱一号館美術館」の3つです。
あと、名前を知らない写真家さんで、でもポスターの写真がとても雰囲気があって、、、やはり英国女性というところが魅かれました。

さて、行ってみますと、なんとこのジュリアさんは、カメラを手にしたのが48歳だというのです!
びっくり!まだ追いつけない!
そこからの話を聞いてみても、バイタリティーの凄さや、確信犯的な写真の撮り方など、とてもおもしろいです。
あと時代がヴィクトリア朝なのもおもしろいのですが、そうですね、ビアトリクス・ポターよりちょっと前の人ですよね。
この時代の女性たちは、自分のやりたいことをどんどん突き詰めて仕事にしていくのが凄いですね!
また、妹さんがサロンをやっていて、文化人が集まっていて、そこの詩人や彫刻家にモデルになってもらったり、アドバイスをもらったり、また本の挿絵となる写真を注文されたりという人間関係も非常に興味深いと思います。

ジュリア・マーガレット・キャメロン展@三菱一号館美術館
聖書などの言葉をテーマにした連作 このように写真を撮ってもよいゾーンがあり勉強になります。

もちろん、わたしとしては、その確信犯的な写真の撮り方が、とてもおもしろかったです。
写真を撮る人は、是非、見ておいていいのではないでしょうか?
ちなみに、写真展なのに、途中で写真を撮ってもいいゾーンがあり、一眼レフを持って来ている人もありました。
写真撮っていいなんて知らなかったから、iPhoneしかなかったので、ちょっと残念です。

ヴィンテージ・プリント ジュリア・マーガレット・キャメロン展@三菱一号館美術館
▲ポスターにもなっている写真のヴィンテージ・プリント
モデルは、美人揃いの姪のひとり。

さて、ジュリアさんのどこが確信犯的かと言いますと、まずこの時代は、まだ写真は記録を残すツールだったのです。
ところがジュリアさんは、わざと焦点をぼかすというか、あわさないということをやってしまいます。
確信犯でやっています。
しかも、これをやった最初の人なのだそうです。
だけれど、この時代では、「失敗写真ではないか?」と言われてしまうんですね。
ぼけていたら、記録になりませんものね。
つまり、このことが、写真を記録する媒体から、芸術へと高めたとも言えるのですね。

不思議の国のアリス」の著者ルイス・キャロルも同時代の人で、交流があったエピソードがおもしろかったです。
ルイス・キャロルは、少女の写真を撮っていました。(少し不安。。。)
その写真のモデルをめぐり、ジュリアは「その少女をピントをぼかして撮りたい」と言い、ルイス・キャロルはジュリアのモデルを「ピントをあわせて撮りたい」と言ったそうです。
ルイス・キャロルが本名のチャールズ・ドジソン名義で発表している写真など、同時代の写真家の写真も展示されているのも、おもしろいです。

ジュリア・マーガレット・キャメロン展@三菱一号館美術館
▲髭の男性はアルフレッド・テニスン。

ジュリアさんは、そもそも写真のテーマも違っています。
聖書や、それを元に描かれた名画などをヒントに、モデルに衣装を着せ、小道具も持たせ、そのシーンを再現し写真に撮っているのです。
先ほど、ちらっと書いたモデルですが、ジュリアの家の召使いや、姪などもモデルになっています。
この姪が美人揃いなんですよね!
しかも、このうちの一人は、後にバージニア・ウルフを産んでおり、バージニア・ウルフがジュリアのことを戯曲にしていたりするそうです。(戯曲『フレッシュ・ウォーター』)
姪たちもおもしろいのですが、男性の方は、サロンの文士だったりするわけです。
このように衣装を着て、小道具を持ってモデルになることで、批判されるかもしれない。
それほど、ジュリアのやっていることは先駆的だったのですが、その批判を恐れず、モデルになってくれたそうです。
やはり芸術への理解があったのか、本当におもしろいと思ってやってくれていたのでしょうね。
そして、わたしたちは、その写真が残っていることで、彼らの顔を観ることが出来るというのもおもしろいです。
ジュリアは、アルフレッド・テニスンジョージ・フレデリック・ワッツと言った芸術家の他にも、チャールズ・ダーウィンジョン・ハーシェルといった有名な科学者の肖像写真も撮っています。
肖像写真も多く撮っていて、やはり、ソフトフォーカスで個性を出しています。

ジュリア・マーガレット・キャメロン展@三菱一号館美術館
▲髭の男性は、彫刻家のジョージ・フレデリック・ワッツ
写真の中では、バイオリンを持ち音楽家を演じ、ミューズ(右の女の子)がひらめきを与えている!

モデルでとても興味を引いた人があったのでそのエピソードも残しておきます。
アイルランドからの移民で、物乞いをしていた母子を召使いとして、連れ帰ったりしてるんですが、その理由が「美人だから」らしく、完全に写真のモデルにする気だと思います。
実際、美人で写真のモデルもしていて、サロンなどに出入りしていた東インド会社の社員の人と知り合い結婚し、後年は裕福な生活をしたようです。
なんというシンデレラ・ストーリー!

そうそう、写真を撮る際に、後ろから光を当てたり、傘を使って光を遮ったりしていて、写真のいくつかには傘を持つ手や人が写っていたりするのもおもしろいです。
最後に、後ろから光を当て、ソフトフォーカスで写真が撮れるブースもあったのですが、ひとりじゃ撮れないので断念しました。ちょっと残念。。。

ジュリア・マーガレット・キャメロン自身が焼いた「ヴィンテージ・プリント」(オリジナル・プリント)というのも見どころのひとつですね。
ジュリアは、ネガに傷をつけたりして、あえて手作業の痕跡を残すなんてこともやっています。
これも、写真を撮っている人には、とても興味深いと思います。

また英国好きとしても、興味を惹かれるポイントがいくつかあります。
1.ジュリアが写真を売り込んだのが「サウス・ケンジントン博物館」で後に「ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館」(現代も)。
2.ジュリアが住んでいたのがワイト島で、ここで住んでいた「ディンボラ・ロッジ」が博物館として公開されているらしい。
3.ヴィクトリア朝

そういえば「ディンボラ」って、紅茶の産地「ディンブラ」でしょうね。
セイロンに住んでいて、そこで亡くなったそうです。
「ディンボラ・ロッジ」はセイロンで住んでいた地名にちなんでつけられた名前だということです。
ワイト島は、この当時避暑地として有名だったそうです。
いや、今でも国内の避暑地として有名なのかな?

三菱一号館美術館 中庭
▲三菱一号館美術館の中庭も素敵♪

最後に、期間がもう少し残っています。
2016年9月19日までです。
ジュリア・マーガレット・キャメロンの生誕200年を記念し、ヴィクトリア&アルバート博物館が企画した世界6か国を回る国際巡回展であり、日本では初の回顧展です。
わたしは、とても興味深く、楽しく観ました。
写真好きな人にも、英国好きヴィクトリア朝好きな人にも楽しめる写真展だと思います。

もうひとつ!「三菱一号館美術館」の中庭が、英国の中庭(ヤード)みたいで素敵です。
またこの辺りを起点に、2階建てバスの観光バスが出ているので、まるでロンドンに迷い込んだみたいです。
是非、ロケーションも楽しんでください♪

三菱一号館美術館近くには二階建てバスが走っている

<関連リンク>
From Life-写真に生命を吹き込んだ女性「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」@三菱一号館美術館

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「ピーター・ラビット展」(@ザ・ミュージアムBunkamura Shibuya) 時間も忘れて満喫♪

渋谷文化村ザ・ミュージアムで開催されていた「ピーター・ラビット展」に行ってきました。
今年は、ピーターラビットの著者ビアトリクス・ポターの生誕150周年です。
Suedeの単独赤坂BLITZの前に行きましたが、、、気付いたら、出る時間が開場時間で、何故、そんなに時間が経っていたのか、自分でもわからないくらい満喫していました。(2時間くらいいたかしら?)

ピーター・ラビット展
▲駅のホームにあった告知ポスター。これに気付かなかったら行きそびれていました!

今回は、ディーン・フジオカさんがサポーターで、音声ガイド(520円)のナビも務められていたので、借りましたよ。
ピーター・ラビットの文章を朗読されたりして、とても良かったです。
何回も聴きなおしつつ、じっくり見ていたから、だいぶん時間が経っていたのかしら?

原画を順番に並べてあったり、最初に刊行された”蛇腹”の本が展示されていたり、おもしろかったです。
もちろん、日本初公開の原画もありましたよ。

今回、初めて知ったのは、映画「ミス・ポター」では風邪で亡くなったノーマン・ウォーン(出版元の理解者で、のちに婚約者/映画ではユアン・マクレガー)が、白血病で亡くなっていたことです。
映画の内容は、事実に忠実という訳ではなかったみたいなので、ちゃんと伝記を読んでみたいな。
映画は映画でおもしろかったし、大好きですけどね。

展示の最後には、ディーン・フジオカさんが湖水地方に行かれた映像も流されていました。
湖水地方は憧れだけれど、ビアトリクス・ポターの想いも含めて、もっと勉強をしていかないと、「綺麗ね」で終わっちゃいそうでもったいない!
実際行けるかどうか、わからないけれど、やはり一度は行ってみたい憧れの土地です。

ビアトリクス・ポターも、女性が仕事をすることが珍しい時代に、しかも家が裕福で仕事をしなくてもいいのに、自分の作品を発表し、道を切り開いた「アリス」(かっこいい英国女性)のひとりですね。
子供のころから、動物を観察し、絵に描いていて、それだけ聞くと画家なのだけれど、動物の観察眼が鋭くて、解剖学的にも間違ってないという理系女(リケジョ)の眼も持っていたというのも新しい発見でした。

会期はまだまだ10月まであるので、「ピーター・ラビット」好きな方には、是非行って欲しいです。
ディーン・フジオカさん好きな方も楽しめると思います。


▲Bunkamuraザ・ミュージアム「ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展」スポット映像(30秒バージョン)


▲Bunkamura ザ・ミュージアム ピーターラビット展


▲ディーン・フジオカさんが応援「ピーターラビット展」

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最終日駆け込み!「GREAT British Food Market」@丸ビルに行ってきました。

東京・丸の内の丸ビルに、開催最終日に駆け込みで「GREAT British Food Market」に行ってきました!

GBFM2016
このようなイベントは時々開催されていて「英国料理は美味しい」というアピールを行っているので、是非機会があったら行ってみて欲しいです。
わたしも、住んでいるのが神奈川県で、仕事も神奈川県なので、今までなかなかタイミングが合わなかったので、今回が初なんですけど、行ってみたら、思ってたより買い込んでしまっていました!

WIRED CAFEとコラボメニュー
まずは、ランチをここで食べようと思って、行きました。
丸ビルにあるWIRED CAFE特別メニューが食べられました。
わたしは、カレーにしました!

チキンティッカマサラカレー
▲「チキンティッカマサラカレー」です。
シェアウッドのソースを使った本格的なイングリッシュカレーだそうです。
以前、バーミンガム観光のイベントに参加したときに知ったのですが、イギリスは移民が多く、バーミンガムはインド系の移民の料理であるカレーが美味しくて有名なのだそうです。
あんまり辛くなくて、美味しいカレーでした♪

Fancy a cuppa?
▲「Fancy a cuppa?」は「お茶いる?」
覚えたらすぐ使おう!
「Fancy a cuppa?」は、「河童いる?」ではなく「紅茶飲む?」っていう感じの意味らしいです。
「a cup of tea」とかが変化したのかしら?と思うけれど、何故「カッパ」?
特に茶葉の説明とかなかったけれど、少しハーブの香りがして美味しかったです。

ティラミス&紅茶
▲最近はまっているティラミスがあったので、食べちゃいました♪
イギリス関係ないけど、、、大好きな柑橘系の味だったので、つい。。。
美味しかったです♪

Miniで行くピクニック?
さて、会場には、マーク・ボランFANには少し悲しいが、イギリスの名車であるMiniも展示されて、ゴルフバッグを積んだり、ピクニックに行くグッズを積んで、生活に密着したMiniが提案されていました。
そして、そこには羊のショーンもいましたよ♪
羊のショーンとMINI

そして、会場では、いろいろなイギリスの食材や食品、飲料が売られていました。

★LOLA’S CUPCAKES
LOLA'S CUPCAKES
LOLA’S CUPCAKES」が出店していたので、すっごく悩んで、抹茶味の緑色のカップケーキと、大好きな柑橘系のルビーグレープフルーツのカップケーキを選びました!

迷う!可愛いイギリスのカップケーキ♪
▲迷う♪可愛いLOLA’S CUPCAKESはLondoner御用達!

LOLA'S CUPCAKES
ルビーグレープフルーツ(ピンクグレープフルーツ?)のクリームは、ほんのり酸っぱくて、美味しかった♪
大好きな味♪
持ち帰る途中で、倒しちゃったので、抹茶の方に、グレープフルーツのカップケーキの飾りのピンクのお花がくっついちゃってたんだけど、これも可愛い♪

LOLA'S CUPCAKES MATCHA
グレープフルーツは季節限定みたいだけど、抹茶の方は定番の味みたい♪

★MACKIE’S of Scotland
MACKIE'S of Scotland potato crisps
MACKIE’S of Scotlandのポテトチップスは、試食をしていて、美味しかったので買ってしまった♪

▼青いパッケージは、海塩&ビネガー味で、日本にはない刺激的な味!そう!Fish &Chipsの味?!
MACKIE'S of Scotland Poteto crisps
▲黒いパッケージがハギス(Haggis)というスコットランドの腸詰と黒胡椒味で、ちょっと大人なピリッとした味?!ビールに合いそう?!
小さめパッケージなので、気になった2味を買ってしまいました!

★cocofina
cocofina coconut oil

最後「cocofina」は、オーガニック食材を扱っているブースで、見つけました。
小分けのココナッツオイル!これ、シリコンバレー式完全無欠ダイエットをしていると、外食するときに持ってると便利なんですよね。
実際、まとめて買っていく人が多いのだそうです。
しかも、今回は、1本は190円で、5本まとめると300円。
「あらお安い!」「しかも便利!」と思ったら、「今なら1本おまけしています」って6本で300円。
1本が50円になっちゃってますよ!ってことで、6本です!

神宮前にお店があって、カフェもあるらしいので、そのうち行ってみたいです。
LOLA’S CUPCAKESも原宿にお店があるみたいです。

その他、ふたりのおばあちゃんが、ギリシャでこだわって作っているオリーブオイルを、海側の農園のオリーブオイルと、山側の農園のオリーブオイルと味比べさせてもらったりしました。
全然味が違って、とても美味しかったです!
スコーンにつけるクロテッドクリームがあったら欲しかったんだけど、売り切れてたみたい。
スコーンのお店は、有名なお店だったのか、行列が途切れなくて、とても気になったけれど、カップケーキも買っちゃったので、今回は我慢!
他にもワインや、蜂蜜などのオーガニック食材もいろいろ出ていました。

羊のショーン
最後は、頑張ってる羊のショーンです!

羊のショーン