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キム・ミョンミン主演「スパイな奴ら」(간첩/カンチョプ/Kancheop/SPY)

キム・ミョンミン氏主演の映画「スパイな奴ら」(간첩/カンチョプ/Kancheop/SPY)をTSUTAYA DISCASでレンタルして見ました!たぶんTSUTAYA限定だったはずです。

「ガンチョプ」と呼んでいましたが、やはり語頭は濁らないで、「カンチョプ」なのですね。
そうそう漢字で「間諜」と書き、それの韓国語読みのようです。
が、、、「間諜」は日本語のようです。
そう言えば、最近、スパイ映画が、ちょっとしたマイブームかも?
その初めのほうに見たのが、この映画でした。

さて実は、「スパイ」と言っても、あんまりイメージできないまま見始めたのですが、、、
ミョンミンさんが、北から来たスパイの役!
ちょっと意外!なんて思うのは日本人だからでしょうか?
こんな風に、北のスパイが、いっぱい紛れて住んでいるっていうイメージで、韓国の人たちは暮らしているのだろうか?!と思いながら見ていました。
はい、初めは、結構、おもしろくて、コメディ映画?!と思っていたのですが、さすがに、そうは行きませんでした。

コメディなミョンミンさんも、アクション!なミョンミンさんも、見ることができました。
あと、なんていうんでしょ?小市民なミョンミンさんとかもおもしろかった♪

そうそう、韓国語の映画も、久しぶりに見たのですが、韓国語の勉強のためにも、たまには、、、いえ、もっと見ないといけないなぁ、と思いました。
この映画では、日付の言い方とか、ちょっと復習になったかな?
あと、ソウル市内のロケ地も気になりました!

実は、李舜臣(ミョンミンさん主演のドラマ「不滅の李舜臣」)絡みで、立ち寄っていた光化門広場。
ここも、この映画のロケ地だったのですね。。。
しかも、ここ。。。

光化門広場の船のオブジェ光化門広場の船のオブジェ

この船のオブジェの前に、ミョンミンさん立ってましたね!
ここ、、、めっちゃうろうろしてましたよ。。。汗
李舜臣に導かれて、思いがけずロケ地を訪れていたのですね。

光化門広場の李舜臣像
ちなみに、光化門広場の李舜臣像の下の辺りにある黒いのが、この船(亀甲船?)のオブジェです。
高さは、見上げるくらいのあたりで、なかなか写真を撮るのはむずかしかったです。

夜の光化門広場は、噴水がライトアップされて、子供もいっぱいいるし、意外に賑やかでした!
もっとも、光化門広場は、いろいろな映画やドラマのロケ地だし、一番ソウルらしい場所ですよね。
もっと、いろいろな場所が、わかるようになるといいなぁ。。。
たしか、明洞も歩いていたような。
ロケ地分析のため、また見てもいいかも。。。

「王になった男」を観てきました。「光海君」いろいろ。

イビョンホン氏主演の「王になった男」(광해, 왕이 된 남자)を観てきました。
映画の感想は少ないけど、ネタバレの部分もあるので、映画観てから読んでください。

イビョンホン氏の初の時代劇で、一人二役。光海君(광해군)という実在の王とその替え玉の役。

何故か、この人「光海君」には興味があって、ちょっと調べたりしているのですね。
まず、名前が「」で終わっている王は、ふたりしかいなくて、目立つ。
それから、「慶熙宮」(キョンヒグン)という宮殿がパワースポットということで、調べてみたところ、光海君の時代に、「王気が漂う」言われ、光る岩があったとか?で、その岩を見に行ったりしました。
この「慶熙宮」は、その「王気が漂う」と言われたときに、光海君が建てた宮殿らしいです。
そして、この地は、とても日本と歴史的にも深く関わっていて、日本統治時代に、日本がこの宮殿を壊していました。
その跡地にあった京城中学校に通っていたのが、中島敦
実は、中島敦が小学生・中学生時代をソウルで過ごしていたと知り、調べていたときにも、ここに行き当たっていたんですね。
パワスポとして、中島敦のゆかりの地として、訪ねてみたのが、「慶熙宮」でした。
そう言えば、宝塚動物園にいたの「サクラ」が、ソウルの動物園にいるという話から、ソウルの動物園について調べていたときにも、日本統治時代のこの地に動物園があったということで行き当たっていたので、ここまで重なったら、興味持たない方が変ですよね?(動物園があったのは昌慶宮の間違いでした)
実は、ちょっと時間があまり取れなかったので、またじっくりと行って見たいと思っている地です。
そうそう。今は、「慶熙宮」は再建(復元)されていました。
ファン・ジニ」のロケ地としても使われたそうで、もしかして「王になった男」でも使われているのかな?
(「ファン・ジニ」のロケではグンちゃんも行っているらしい。)

そんな訳で、ちょっとだけかじった歴史でも、どうやら次男だったのだけれど、王になったので、敵が多かったらしいとか。
王気が漂う」というのは「新しい王の出現」という意味があるそうで、もしかしてクーデターを予感していたのか?とか。
今回調べてみたら、側室の子で、だいぶん下に正室の子が生まれているそうなので、そのことなのかな?
映画では、あまりそういう背景(兄弟関係)は描かれていなかったけど、クーデターにおびえていたというのはあったのでしょうね。
徳川家の家光に、時期も同じくらいで、ちょっと似てる立場かも?
あと、大海人皇子(弟)が起こしたのが「壬申の乱」。クーデター起こす方だけど。。。
※ちょっと勘違い!「壬申」と「壬辰」は音が同じなだけだったんだ。。。
なんか、引っかかるところのある人なんだよね。
そうそう、「」で終わっているのは、クーデターにあった王なので、亡くなった後に送られる名(祖とか宗がつく名)がないのだそう。

と、、、あまり映画の話になっていない。。。
映画は、、、フィクションなんですね。。。
空白の15日間」というのは、その間の王に関する記述が残っていないということなのかな?
その15日間の後に、光海君が、暴君から、人間らしい王に変わったという事実はあるのかな?
映画の「空白の15日間」の解釈も、おもしろかった。
王よりも、王らしくなってしまった偽王
その偽王のために、死をも厭わないサウォルト部将
ト部将が戦っているのをみながら、泣いてしまいました。
王妃や、替え玉の仕掛け人ホギュンも、偽者とわかっていても、「この人が王だったらな」って少し思っていたんじゃないかなぁ。
そんな人の心を惹きつける魅力のある、、、「道化師」と言われているけれど、「俳優」だよね。そういう意味では、「イビョンホン氏、俳優として、いい役を選んだな」と思いました。

クーデターにあった王なので、暴君と思われがちだけれど、最近は再認識されて評価されている部分もあるらしい。
映画の中でもあったけれど、土地を持っている人から税金を取る(土地を持たない人から税金を取らない)とか、戦争に人民を送らないとか、明(中国)に楯突いた唯一の王らしいとか、結構、人民のことを考えていて、いい意味でのプライドの高い王だったんじゃないかな?

あと、どの時代の人なのか、いまいちよくわかっていなかったのだけれど。。。
豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役/壬辰倭乱)に、もちろん朝鮮側で参加していて、そのときの傷が胸にあるというのが、本物の王か偽王かの決め手になっていましたね。

これで、結構、いろいろな歴史映画や歴史ドラマがつながってきて、いろいろ観たくなってきました。
壬辰倭乱」(イムジンウェラン)と言ったら、「不滅の李舜臣」で李舜臣を演じたのがキムミョンミン氏。
イヨンエ氏の「宮廷女官キム尚宮」のキム尚宮が、映画に登場した「キムゲシ」らしい。
映画観ながら、名前が「ケシ」で、けしの花?と思っていましたけど。。。
韓方の祖ホジュン(許浚)は、光海君の母を治療して、宣祖(光海の父)の時代に活躍していたらしい。

でも、、、クーデター後、済州島に流されて、結構長生きしたらしい光海君の波乱万丈の一生を、大河ドラマみたいに観てみたい。
やっぱり興味あるなぁ、光海君

【映画パンフレット】 『王になった男』 出演:イ・ビョンホン.リュ・スンリョン.ハン・ヒョジュ
B005DYN7E4

by カエレバ