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「キャンディレラ」とは?『女たちの韓流ー韓国ドラマを読み解く』(by 山下英愛)を読了。

図書館でブラウジング中に偶然見つけた本です。
山下英愛さんの『女たちの韓流ー韓国ドラマを読み解く』を読了しました。
何故、この本を読んでみようと思ったかと言うと「キャンディ」+「シンデレラ」=「キャンディレラ」について書かれていたからです。

このブログでは『主君の太陽』の中で使われている「キャンディ」という言葉に注目して、よく取り上げていました。
検索されてくるワードとして、「キャンディ」がとても多く、皆さん、疑問に思われていることもわかっていました。
そのため、いつか韓国ドラマの「キャンディ」について、ちゃんと書きたいと思っていました。
※『主君の太陽』第一話に出てくるゴンシルの携帯の着信音がアニメ『キャンディ・キャンディ』の主題歌のイントロだったのですが、日本版では違う音になっていました。だから、日本版を見た人には余計わかりにくいんです。

この本では、「キャンディレラ」の例として『がんばれ!クムスン』(2005)が挙げられていました。
他にもいくつかのドラマのタイトルが挙げられていました。
逆境の中でひたむきに生きる女性主人公」が「条件のよい男性と結ばれるシンデレラ・ストーリー」を「キャンディレラ」と言うと書かれています。

残念なことに、著者は、わたしよりちょうど10歳くらい年上のようですが、『キャンディ・キャンディ』の存在も知らなかったそうです。
たしかに『キャンディ・キャンディ』が連載されていた「なかよし」は小学生向けの漫画雑誌ですし、当時の高校生は読まないかもしれません。
アニメの『キャンディ・キャンディ』は、日本とほぼ同じ時期(1977年)に放送され、韓国でも人気があったようです。
キャンディ」と言う言葉が韓流ドラマの中でも使われていることからも、どれくらい一般的であるかがわかります。
著者も、韓国の友人から「この漫画の主題歌を知らない韓国人はいない」と言われています。

そんな訳なので、韓国ドラマの「キャンディ」事情はわかったのですが、『キャンディ・キャンディ』と「キャンディレラ」という言葉の持つ「シンデレラ・ストーリー」的なイメージとのギャップについてまではわかりませんでした。

キャンディは、孤児院から裕福なラガン家(イライザとニールの家)にもらわれたけれど、イライザとニールにいじめられていたし(この辺りは、シンデレラが姉にいじめられていたのに似ている)、アードレー家の養女となっても初恋の人「丘の上の王子様」にそっくりなアンソニーも死んでしまうし、、、後に俳優となる恋人のテリーとも結ばれていない。(わたしの記憶ではテリーも死んでしまったと思っていたんだけど、違った?記憶をなくしたんだっけ?要確認!)
最終的に、アルバートさんが初恋の人「丘の上の王子様」だとわかったけど、別に結ばれたわけではない。

クムスンとの共通点があるとすれば、クムスンは美容師、キャンディは看護師として、手に職をつけているところは近いかもしれないです。
そういう意味では、ゴンシルが大学に復学しようとしたり、同じく幽霊が見える謎の人物と旅に出たりして、「キャンディ」と言われないようにしようとするのもわかるような気もします。
『コーヒープリンス1号店』のコ・ウンチャンがバリスタ修行のためパリに行って帰ってくるのも、このパターンですね。

さて、この本では、「キャンディレラ」だけでなく、戸主制度廃止女性大統領など、韓国の女性事情もわかり、実は観ていないドラマが多いのですが、とてもおもしろく読め、観てみたい韓流ドラマが増えてしまいました。
コンジュイ・パッチュイ伝」という韓国の「シンデレラ物語」のような昔話があるそうで、90年代以降のトレンディドラマには「コンジュイ・パッチュイ型」のものが多く、2000年代以降になると「女人発福型」と言われる「自らの力で人生を切り拓く女性主人公」が登場するようになるそうです。(「説話の海から汲み上げた韓国ドラマ」(byハン・ジソン,韓国学術情報,2005)日本語では読めないようです)
他にも説話をストーリーに取り込んでいるドラマがあるというのもおもしろかったです。
偽物が本物の振りをする「真仮争主説話(チンカチュンジュ)」は、ヒジュがハンナのと入れ替わっているところで『主君の太陽』にも取り入れられていると思いました。

韓流ドラマを、韓国の時事問題や、昔話・説話、そして日本のアニメ『キャンディ・キャンディ』等とも絡めて、より深く理解することができる本だと思います。

女たちの韓流――韓国ドラマを読み解く (岩波新書)

山下 英愛 岩波書店 2013-05-22
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by ヨメレバ

【主君の太陽】「オオカミとヤギ」(第13話)と「一生をかけた契約」(第14話)

第13話のタイトル「オオカミとヤギ」は、「あらしのよるに」という木村裕一さんの絵本の主人公のことですね。
オオカミが「ガブ」、ヤギが「メイ」。
「あらしのよるに」は、アニメにもなっているので、わりと知られている作品だと思います。
ガブ役は中村獅童さんのイメージだな。
韓国でも、韓国語に翻訳されて出版されているとは知らなかったので、これは、是非、欲しい。
ドラマの中では、6冊と言われていたけれど、シリーズでは7作、そのほかに特別篇やら派生作品の多い、人気シリーズですよね。
※どうやら6冊までで一度完結したのだけれど、人気があり、7冊目がさらに完結編として出たようですね。
そう言えば、ゴンシルが大学に戻ると言っていて、日本語の教科書らしきものが写っていましたね。ゴンシルは日本語の勉強をしていたので、「あらしのよるに」など日本の作品を知っているのか?それとも、日本語は外国語のひとつで勉強していただけなのか?どうなのかしら?
ドラマの中で言われている「キャンディ」が「キャンディ・キャンディ」のことなのか、怪しい感じですが、たぶん脚本家のホン姉妹あたりが、日本に興味を持っていてくれているんだろうな、というのがわかります。

それはそうと、ゴンシルとチュグンのふたりが出会ったのも嵐の夜でした。
第一話のゴルフ場の地上げ交渉(悪チュグン!)に行ったとき、雷も鳴っていて、チュグンは(自分が間違っているなら?)「雷に打たれよう」と、雨の中、手を広げたのですが、落ちませんでした。
心肺停止から、意識の戻ったチュグンは、ここまでしか覚えていなくて、「本当に雷が落ちたのか?」と言います。
つまり、本当にゴンシルと出会う直前までしか、記憶がないのですね。
「あらしのよるに」が出てきたのは、少し前からなのですが、最初から、そのつもりで、あのシーンは嵐の夜だったのか?オオカミとヤギの例えは、どうなっていくのか?

それにしても、ドラマの前半に「記憶喪失にならなかったんだな」と思っていたら、このタイミングで、しかもこんな形で、チュグンが記憶をなくすとは思いませんでした。

そして、チュグンの意識が戻るときに居合わせたのは、ハンナ・ブラウンなのですが。。。
「時効が切れるのを、15年待っていた」というのですが、、、「この人、本当にハンナ・ブラウンなのかしら?」と思っちゃいます。整形してるし。。。「本当は、ヒジュなんじゃないか?」と思ったりもするのですが。
ここに、キム室長が絡んでくるんですね。キム室長は、実は、この姉妹の伯父さんでした。(伯父は日本語では、父母の兄。ハンナは「ウェサムチョン」と言っている。「ウェサムチョン」は、母方の男の兄弟だそうです。母方は外戚になるんですね。)
キム室長は、ヒジュと同じ顔のハンナには会ったことがあり、ヒジュには会っていません。
ハンナは、韓国でヒジュを探し出し、その後、キム室長に、「ヒジュは死んだ」と言い、絶縁状態になったみたいですね。(このとき、ヒジュなら、キム室長を知らないので、やっぱりハンナなんだよね。。。)
キム室長も、ヒジュを探したけれど、見つけられず、ヒジュは本当に苦労をして育っていたようです。
ハンナとヒジュが、チュグンの誘拐事件を起こしたのは、この前になるようですね。
それにしても、チュグンの側に秘書室長として伯父さんがいることを知りながら、チュグンに近付き、キム室長と顔を合わせても知らんぷりできるってすごい。一体何を企んでいるのか?
この後、意識の戻ったチュグンが、文字が読めるようになり、キム室長は休暇をもらいます。そもそもキム室長は、文字が読めないチュグンの代わりに、文字を読んでテープに吹き込むのが仕事でした。(もちろん、チュグンが文字を読めないと周囲に知られないようにすることも。)
キム室長は、ヒジュが死んで1年後に撮られたヒジュにそっくりな女性の写真を、記憶がある頃のチュグンから渡されて「双子かどうか調べろ」と言われていたのですね。
そして、カン・ウと話していて、ヒジュが誘拐犯の犯人の一人で、その写真の女性(ハンナ)が、共犯者だと知ります。
というか、「あれ?まだ知らなかったの?」という感じです!
カン・ウに、その共犯者の双子が、「またチュグンの前に現れるかもしれない」と言われて、
ハンナを探しにロンドンへ行き、そこでハンナの整形後の写真を見て、あのハンナと、姪のハンナが同一人物と、やっと気づきます。(第14話。遅い!)

チュグンが文字が読めるようになったのは、臨死体験でヒジュに会ったからでしょうか?
でも、ヒジュの方は、まだゴンシルの元に現れているので、まだ伝えたいことがあるようです。

チュグンのゴンシルと会っていたすべての瞬間の記憶は、ゴンシルの持っている太陽のペンダントに封印されました。
ゴンシルが、最後の出勤に出かける前、鏡に向かって、太陽のペンダントをつけ、「お守り装着」等、言っているシーン。。。
「キャンディ・キャンディ」の主題歌の歌詞を思い出しました。

記憶の空白の期間にしたことの決済やら、表彰やら、結果が出てきていて、それが伏線になっているのがおもしろいですね。

・ジャイアントモールの社長から退院祝いの花が届いた件。(第11話)
ジャイアントモールの社長とはゴルフに行くほど仲良しになったらしい。

・脱走兵を説得した件で警察から表彰される件。(第6話)
「それは自分じゃない、ジュンツーかジュンスリーだ」というチュグン。
「ジュンオン=ジュン・ワン」として、ヒジュが言っていたことで、たぶんふたりしか知らないことですね。

・児童保護センターを作る件。(第7話)

「記憶をなくしている間、太陽が西から昇ったか?」というチュグンに「特別な太陽(テヤン)が昇っていたかもしれません」というキム室長。
なかなか気付かないチュグン。
このあたりのキム室長のとぼけた演技もおもしろいです。

何故か、「顧客センター」が気になり、足が向くチュグン。
手の中で光って消えた何か。。。
文字が読めるようになったのに、すっきりしなくて、何を失った感覚だけがあるのでしょうか?

それから、小さい太陽テ・イリョンも、記憶を失くしたチュグンに、ゴンシルを会せて、場所も同窓会をしたあのレストランだったら、思い出すのではないか?と企みます。
カン・ウがゴンシルにアタックしないようにするためなのだけれど。。。
そのレストランに先に着いていて、テーブルで、本屋で新しく買った「あらしのよるに」を読んでいるゴンシル。
ふっと目を上げたら、以前にも出てきたお店の従業員らしい幽霊がいて、驚いたところに、「後ろに倒れそうだったので」と肩に手を置いたチュグン。
「今、同じ本を読んでいて」「さっき触れたとき、何か強く感じませんでしたか?」って、本当「ナンパ」みたい。
記憶を失くしても、シェルターの力はあるみたいですが。。。
これでも思い出しません。
帰っていくゴンシルの顔を見たとは思うのですが、それでも思い出さない。
でも、「前にも同じようなことがあったような気がする」と、とても気になっているみたいですね。

ゴンシルは、ゴンシルの病歴(事故の件)について聞き出したい保安室の軽口野郎と、ゴンシルの姉の店で、会っていて、帰るときに、ハンナとハンナに憑いているヒジュの霊に会います。
ハンナは、ゴンシルが太陽(テヤン)のペンダントをしているのを見て、次にチュグンに会うときに、同じペンダントをつけています。
チュグンの目には留まるけれど、、、これは逆効果なのではないのかしら?
そう言えば、チュグンの家にあった「あらしのよるに」の本も、自分が忘れていったものだと言ったり、ゴンシルのいた場所を横取りしようとしているのでしょうか?

ハンナは、チュグンの叔母(チュグンの父のお姉さんなんだ)に、自分の生い立ちを話します。
この話、重要ですね。
イギリス人の父と韓国人の母に育てられたが、養子である。
本当の両親は、貧しい画家で、事故で亡くなった。
親戚で引き取れる人がなかった。

さらに記憶を失くした期間の結果として。。。
・兄弟がチュグンの名刺を持って、キングダムにおもちゃと引き換えに来る。
これは、最後に出てくるのだけれど、ゴンシルのアパートに住んでいる兄弟が、チュグンが言ったように、チュグンの名刺でおもちゃを買いにきます。
そこで兄弟が、チュグンに、「ゴンシルの特別な人」だと言うのですね。
やっと「テ・ゴンシル」という名前を思い出した、というか、辿り着いたチュグン。。。

ゴンシルは、アパートに帰ってくると、そこのヒジュの霊が待っていました。
「身体を貸して欲しい」と言うヒジュに「代わりに伝えてはダメ?」と聞いても、首を縦に振りません。
何故、ヒジュは直接伝えたいのかな?
(一回、乗り移ってるんだけど、どうしてそのとき伝えなかったのか?!)
そして、ヒジュと話しているところに、チュグンがやって来て、ゴンシルの肩に手を置いたので、ヒジュは消えます。
でも、このとき、ゴンシルは、「身体を貸したら、犯人を捕まえてくれる?」と言っていて、「ヒジュに身体を貸してもいいかも?」と思ってしまっているので、チュグンが現れて、良かったのかも。
と、、、ゴンシルが「犯人を」って言ってる。
ゴンシルも「犯人はヒジュ」だと知っているはずなのだけれど。。。
やはり「真犯人は別にいる」と、うすうす気付いているということなのか?

第14話「一生をかけた契約」
ゴンシルのアパートまでやってきたチュグン。
なんという執念?!
記憶の空白の期間に、自分が「変わっている」「でも嫌じゃない」
そこに、引っかかったのですね。
「変えたのは、お前なのか?」と。
前から、そうだったけど、チュグンってかなり意志力強いですよね。
記憶から消されても、ヒントを辿って、ゴンシルのアパートまでやってきてしまうなんて。
このあたり、わたしの好きな映画「エターナル・サンシャイン」を思い出してしまいました。
あの映画は、ふたりとも記憶を失くし、それでも出会ってしまうのだけれど。

ちょっと、韓国語のお勉強!
「(第)六感」と「肉感」が、「ユッカン」で同じ音なのですね。
あまり、使わないかもしれないけれど、同じ音の言葉は覚えておきたいですね。
知らないで使っていて、困ることもあるかもしれないし。

そう言えば、このシーンでも、ゴンシルとの今までのやりとりを覚えていないはずなのに、チュグンは「キャンディ」と言っています。そんなに一般的なのか?なんなのか?

ゴンシルは、「預かっているものがある」と、チュグンが冷蔵庫に無理やり置いていったビールを返します。
「離れてくれてありがとう」と言ったものの、まだ納得できない感じのチュグンですね。

屋根の上では、ビールを飲みに来たカン・ウとサイダーを飲むゴンシル。
それとコーヒーをねだる、いつもの幽霊。(笑)
お互いに「もともと主席」と「官邸を守れる経歴」で、ほのぼのと過去と未来を語り合っているシーンでした。

が、一変して。。。
大学に復学を考えているゴンシルの元に、例の霊媒師がやってきます。
「こんな平凡な生き方は諦めなさい」と。。。
(このとき、霊媒師が閉じる本にTOEICと書かれていますね)
そして、ゴンシルは、霊媒師との契約により、未婚の女性の幽霊を探す手伝いをすることになりました。

イリョンは、マネージャーからアメリカの映画の出演を勧められているのですが、「ボンドガール」って言ってますよね。(だが、ボンドガールなら、イギリス映画のはずなんだけど。例かな?)
イリョンは「監督は、演技が下手なの、知ってるの?」と言っていて、案外、自己分析はできているのですね。
それでも、マネージャーは「顔とスタイルが良ければいい役だ」と言って勧めます。褒めてるんだか、貶してるんだか。。。
そのシーンで、例の霊媒師と一緒にいるゴンシルを見つけます。
死婚式の相手を紹介しているお見合いみたいな場面なのですが、もちろん、イリョンには幽霊は見えないわけで。。。
カン・ウに「映画の撮影でアメリカに行くかも」という話をして、「世界的スターのボディガードをしない?」と誘ってものってこないので、黒づくめでつり目のおばさん(霊媒師のことだが、イリョンは知らない)がゴンシルを「金持ちの夫婦に、紹介していた」と告げます。
たしかに、ちょっとづつ聞こえる会話では「息子をよろしく」とか、そんな感じですからね。勘違いしても仕方がない。

また、結婚間近なのに、昔の恋人が夢に出てくるという男性の相談に乗っているところに、チュグンがやってきます。
チュグンがゴンシルの肩に手を置き、幽霊が消えてしまい、怒るゴンシル。。。
ゴンシルと男性の関係を勘違いするチュグンと、幽霊の話をしているゴンシルと男性の噛み合ってないのに、言葉上では意味が通ってる会話がおかしいです。
っていうか、何故、ゴンシルにやきもち焼いてるのか、よくわからないチュグンです。

と、その裏では、席を外した霊媒師、コ女史(という名前だったんですね)を呼び止めて、「ゴンシルも幽霊と関係があるのか?」と聞き出す、チュグンの叔母。。。
ゴンシルを遠ざけようとしたけれど、それでもゴンシルのことが気になっている様子のチュグンにも気づいていて、今度は、「幽霊が見える女」「幽霊を口実に近付いた女」として会わせます。
そして「ここにも幽霊がいるのか?」と聞かれ、チュグンの隣にいるチャ・ヒジュの幽霊に話しかけます。
「あなたを殺した犯人は誰か、ここで言ったら?伝えてあげる」と。
そうか、ゴンシルが第13話の終わりに言っていた「犯人」というのは、誘拐事件の犯人ではなく、ヒジュを殺した犯人という意味だったんですね。
そして、顔がこわばるハンナ。。。
チュグンは、、、ゴンシルの腕を取り、、、やはり消えてしまうヒジュの幽霊と、怒るゴンシル。。。
そのまま、ゴンシルの腕を取り、出ていくチュグン。。。
ゴンシルの腕をチュグンが掴んだとき、幽霊が消えたことに気付いたコ女史は、「何故、チュグンが特別な人なのか?」にも気付きます。
チュグンの、この能力は、なんなんでしょうね?
「特別顧客センター」の「特別顧客」は「幽霊」だったと告げるゴンシルですが、この話、ふたりきりじゃなくてもできそうです。
あいかわらず、「見えないものが見える人間の方が怖い」と言うチュグンと、言い争う感じになってしまうゴンシル。。。
それなのに、なぜか、腕を掴もうとするチュグンと、振り払うゴンシル。。。

ハンナは、身代金のネックレスを持っていて、ヒジュの幽霊(?)が「もしいるなら」と鏡に向かって話します。
そこで、「オンニ」と言っていますね。姉はどっちだったっけ?と思い出せない自分がもどかしい。。。
でも、たぶん、これが最大のヒントですね。そういうことなんだと思います。(もやっと!)

ゴンシルの事故について、小出しにされます。
山で遭難して、10日間、見つからなかった。
やっと見つかってからも、3年間も意識が戻らなかった。
霊媒師は、その間、意識がさまよっていたから、幽霊が見えるようになったのでは?と言います。
ゴンシルが「どこを(さまよっていたのか)?」と聞くと「知らない」と答えます。
これも、何か、意味があるのでしょうか?
ゴンシルの姉が言うには「どこも悪くないのに」意識が戻らなかったそうです。

そして、ゴンシルの姉のお店に、謎の人物(男性)が登場します。
例のコーヒーをねだる幽霊に、コーヒーをごちそうして話しかけています。
幽霊が見える人で、何か、事情を知っていそうです。
事故の前に、ゴンシルに会っている人のようですね。

そんなころ、デパートでは、チュグンを刺し、子供を殺した犯人が、ゴンシルが「子供の幽霊が見てる」という言葉が気になって「どうにかなりそうだ」「ゴンシルに会わせろ」とやって来て、カンウに取り押さえられ、警察に引き渡される前に、チュグンにも会います。
犯人は、「チュグンを刺そうとしたんじゃなく、チュグンがゴンシルをかばって起きた事故だ」と言います。でも、ゴンシルを刺そうとしていたのは、同じことなんじゃ?と思うんですけど。。。
そう言えば、「かばう」は「挺身」(ていしん)と言っているみたいですね。

そして、この犯人から聞いたことを元に、チュグンは、ゴンシルを呼び出し「自分の幽霊に会ったか?」を聞き出そうとします。
記憶を失くす直前の気持ちを知りたいようです。
チュグンは言います。「最期の瞬間、人は一番素直になるはずだ。」と。
そして、どんな言葉を言ったのか、聞き出そうとします。
が、ゴンシルは、霊媒師との契約により、そして、おそらくはチュグンとの思い出を大事にしたくて、幽霊のチュグンが言った言葉を「怖い言葉だった」(ウソンマル)としか言いません。
チュグンは「予想しうる最悪の言葉だったようだ」と言います。
その後の会話から、どうやら予想はあっているようですが。。。
「好きだったころの気持ちが、まったく思い出せない」とゴンシルの顔を見るチュグン。。。
「封印してあるから、絶対に記憶は戻りません。安心して」というゴンシル。
結局また売り言葉に買い言葉みたいになって、「もう記憶を探そうとしないし、(ゴンシルを)呼び出したりしない」と言うチュグン。
「助かります」とゴンシル。
「話しかけることも、腕をつかむこともない」と畳みかけるチュグン。
そして、去っていくゴンシルに「平気じゃないなら、振り向け」「(振り向いたら)もう一度、記憶を探すから」とつぶやくチュグン。。。
そうか、記憶はないのだけれど、チュグンが「苦い」と言っている「もやもや」が、ゴンシルのことを気にかけされているのですね。というか、「好き」ですよね。
それなのに、真っすぐ、出て行ってしまうゴンシル。。。顔は泣きそうだけれど。。。

また、そのころ、ハンナ・ブラウンが、展示会をすることになり、「警備のために」と彼女の経歴を、カンウが調べています。展示会の担当者から、以前のパンフレットを借りると、そこにはハンナの書いた文字があり、、、死後1年たったヒジュの(?)写真(ロンドンのビックベンが写っている)に書かれた筆跡と、一致していることに、カンウは気付きます。
同じ頃、ロンドンから戻ってきたキム室長と、会うカンウ。
そして「双子のもうひとり」について話そうとすると、キム室長は「ヒジュとハンナは、自分の姪だ」と告げます。
「それが、自分がチュグンの側にいた理由だ」と。。。
ヒジュが死んだ後、キム室長はハンナ(?)に会い「ヒジュを忘れないで」と言われて絶縁しています。
そのことを気にかけて、チュグンの側にいたのでしょうか?

そして、「会わない」と言ったのに、偶然に、パーティ会場(ホテル?)で、出くわしてしまうゴンシルとチュグン(&ハンナ)。
そこに、ヒジュの霊がやって来て、ゴンシルに「身体を貸して欲しい」と言っているようですね。
チュグンの方は、副社長に「ゴンシルは、霊媒師のコ女史に一生縛られるという妙な契約を結んだようだ」と教えられ、コ女史に会います。
コ女史に、「その契約はお金で解除できるのか?いくらで?」とか、「自分の記憶は、望めば取り戻せるのか?」とか、聞きます。(どうしたいんだろう?ゴンシルが気になって気になって仕方がないようにしか見えない)
コ女史は「記憶の取り戻し方」を「目覚めたときに、消えたものを思い浮かべればいい」と、手の中で何かが消えたことを示唆しているように見えます。チュグンも、それが気になっていました。
だけれど、コ女史にも「思い出さなくていい。」「一生、絶対に言わないようなことを(ゴンシルに)言ってしまった。それを思い出して複雑にするつもりはない」と言います。
コ女史は「その言葉を、ゴンシルは大事にして、ひとりで耐えている」と伝えます。(あれ?ゴンシルの味方みたい?)
「だから気にかかるんだ」とチュグン。(そうだったのか!)
「ゴンシルの契約は、いくらで解除できるのか?」と聞くと、コ女史は、「彼女は自分を差し出した。いくら必要かを考えてから交渉しなさい」と去っていきます。
ゴンシルを、身を挺して守り、死にかけたチュグン。
そして、ゴンシルは、自分のために死にかけたチュグンを生き返らせるために、自分自身を霊媒師に差し出していた。
チュグンの記憶と(おそらく未来も)引き換えにして。

そして、パーティ会場に戻るも、そんなにも思い合っているふたりの過去と、ひとりだけ思い出を抱えて耐えているゴンシルを思って、「気になる」だけじゃなく「つらく」なっていた。
そこに、太陽のペンダントをつけたハンナ。(それは逆効果だと思うのだけれど)
手の中で消えたものは、それだったと気付いたチュグン。(もう記憶を取り戻したのだろうか?やっぱり意志力強いな!)
ハンナがつけていて、目に留まっていたけれど、無視しようとしていたと気付きます。
「取り戻しに行かなくては」と去ろうとするチュグンに、ハンナは「自然と目が行くのは、(ペンダントではなく)わたしなのでは?」と引き留めるが、「それはニセモノだ」と言うチュグン。。。
「ニセモノ」おそらくハンナにとって、別の意味もある言葉でもあるような?

一方、ゴンシルは、ヒジュの霊と話していて、「彼とは、もう終わったから、来ないで」と太陽のペンダントを捨てようとします。
が、ためらっていて、、、今度こそ!と思ったときに、チュグンが現れ、その手を掴みます。
もちろん、ヒジュの霊も消えてしまいます。
そして、「シェルターがいなくても平気なのか?」と、すっかり記憶を取り戻したらしいチュグン。
だけれど、相変わらず、言い争うふたり。。。
いや、言い争っているように見えるけれど、、、韓国のドラマを見ると、これが普通なのかも?(ん?)
チュグンも、怒っているようにしか見えないけれど、「俺なしで、生きていけるわけがない」とか、「俺がいなければ、死ぬほど苦しいはずだ」とか、言います。言葉と表情が一致しません。。。

というところで、次回へ。。。
ちょっと、場面を追って、書いていったら、すごい時間がかかってしまった。。。汗
もう、次の4話(DVD2枚、2週分)で、おしまいなので、どうなることやら?
またもや、いろいろな種がまかれています。。。
どう回収されていくのでしょうか?

※大事なことを、確認しました大学に合格したハンナに会った、キム室長(まだ室長じゃないけれど)に、ハンナは「(双子の)妹を探しに韓国へ行く」と言っていました。
だがしかし、その後で、「ヒジュは死んだ」と言っているハンナも、「妹の名前は、チャ・ヒジュ」と言っています。
ん?それは字幕だ。聞き直してみました。「トンセン(동생/「同生」)」「ネドンセン(네동생/わたしの妹)」としか言っていないように思うけれど、「トンセン」は、基本、年下の弟、妹を指すみたいではありますね。
ということは、「ハンナが姉で、ヒジュが妹」ということでいいみたいです。

それはそうと、共犯者の双子の片割れが、チュグンの前に現れるとしたら、ヒジュと同じ顔であることを利用しそうな気がしますが、そうしなかったところが、おもしろいですね。
(「冬ソナ」でも、ミニョンさんは、チュンサンに生き写しのようにそっくりという感じの登場でした。双子じゃないけれど。)

【主君の太陽】急展開の中、「人生の最後に愛した人」(第11話)と「謎の女」(第12話)登場。

第11話、第12話も、急展開というか、本筋の恋愛話(?)の方が、怒涛の展開で、気になって来ています。
一気に見終わって、第12話の時点で、動揺のあまり、「うそ?ここで終わり?!」と思っていましたが、よく考えたら2枚づつ借りているので、続きも見れるんです!
先を見ちゃうか、ブログを書いて頭を整理をするか?とりあえず書いています。

第11話は、ジャイアントモール会長が亡くなり、最期を看取ったと噂される愛人人生の最後に愛した人」について。
何故か、会長清平(チャンピョン)の別荘の部屋を見て、すぐにわかってしまったのだけれど、きれいにまとめられていましたね。(写真の「女性」が、すごくきれいなのにも驚きましたが。)
息子の社長は、愛人がいて別荘にこもり切りだったらしい会長を恨んでいたみたいなのだけれど、ゴンシルによって、「愛人」の誤解が解け、、、そして、息子の社長が、物分かりがいい人で、良かったです。
それはそうと、ついに告白し、最初のデート(?)に誘うチュグンに、電話がかかって来て、急に黒い服を着せられ、「経済界の大物が集まる会合」に連れていかれると、ジャイアントモールの会長のお葬式という、パターン?

第12話は「謎の女」で、こちらは数回前から、ちらっと後ろ姿で出てきている、チュグンや副社長夫婦と同じマンションに引っ越してきた若い女
もしかしたら、「生きているヒジュ?」と思っていましたが、、、見た目は違うけれど、、、何か関係はありそうで、もしかしたら、「ヒジュが守りたい大切な人」つまり共犯者?という重要人物になりそうですね。

だけれど、幽霊話は、ゴンシル姉妹が、キングダムの近くで見かけた子供ジウンの話。
ゴンシルには、子供のお母さんがチラシを配って探している側に、子供の幽霊が見えています。
姉にも、チュグンにも、「もう死んでます」って「伝えた方がいいい?」と相談すると止められます。当たり前だわ。
どうしたらいいか、わからず、子供を手懐け、話を聞き。。。
チュグンキム室長カン・ウに、「この子は、童謡が好きみたい」と童謡を歌わせるエピソードはおもしろかった。
真面目な顔で歌うカン・ウは、ゴンシルのためなら「なんでもする」と言い、チュグンライバル心を無意識にあおります。
キム室長も、ゴンシルに協力的で、真面目な顔で歌い始めるけれど、だんだん笑顔に。
一番乗り気じゃなかったのに、歌い始めると、結構ノリノリで笑顔になっていくチュグン、と三人の個性も描かれていておもしろかったです。
ここでも、ゴンシルによって、変わってきているチュグンが見られ、、、そして、可愛い。笑

さて、子供の幽霊の話を聞き、死体がある場所を突き止めたゴンシルですが、、、その犯人に閉じ込められてしまい、チュグンに助けを求めるのですね。
最初は電話をかけていたのだけれど、閉じ込められて、声が聞こえたら見つかるのでいけないと思ったのか、メールを送るのですが、、、「メール読めないよ!」と見ながら思っていました。が、チュグンは読みましたね。すごい!
が、読めてしまったことで、チュグンが、閉じ込められている現場に現れ、ゴンシルは危機一髪!と思いきや、、、チュグンが、ゴンシルをかばったところを、犯人が刺して、気を失ってしまうチュグン
病院に運ばれ、救急治療室へ。。。
そこで、、、待っているゴンシルに、、、歩いてくる歩き方が、チュグン。。。(泣)
幽霊(というか、まだ死んではいないから厳密には幽霊じゃない気はするけど)となって、現れたチュグンは「本当だ。幽霊には、(ゴンシルは)輝いて見える」と言います。
泣きじゃくるゴンシルと一緒に泣きそうになりますが、、、「あと、何話あるの?!」と確認しました。
はい、まだ、続くので、ここでは死なないですよね。
まだ、ヒジュの件も、ゴンシルの事故の件も、わからないままだし、、、と現実的なことを思っていました。
そして、動揺していて、次の1枚も一緒に借りていることを、やっと思い出しました。汗
でも、そうなると、次を見るのが、怖い。。。どうなっちゃうんだろう?
とりあえず、すぐには見ないで、夜まで時間を置こうかな?