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東京国立博物館で日韓「半跏思惟像」に癒される。日韓国交正常化50周年記念 特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」

上野の東京国立博物館(トーハク)で開催中の日韓国交正常化50周年記念 特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」に行ってきました。
7月10日までと、期間短めなので、気になっている方は、お早めに!

ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―
と言っても、写真撮影不可なので。。。イメージ!

日韓の半跏思惟像が、お互いに向き合って配置されて展示されていて、見比べながら観ることもでき、とても良かったです。
韓国でも、国立中央博物館で同じように向き合って展示されていたそうです。
国立中央博物館は、二村にある博物館ですね。
わたしは、伝統工芸体験で螺鈿細工を作りに行った博物館です。
ここには、浅川巧らが集めた民芸の食器なども収められているそうです。
今度、ちゃんと観に行きたい。

国立中央博物館(ソウル)
▲国立中央博物館(遠景)

韓国から来た半跏思惟像は、「韓国国宝78号」という像(国宝)です。
日本の半跏思惟像は、奈良の中宮寺門跡蔵の国宝です。
作られた年代は、韓国の方が古く、韓国から日本に伝来したようです。
このあたりを説明した映像も流されていました。(展示場の外)

この2体、本当によく似ていました。
どちらも、微笑んでいるので、優しい気持ちで見れますね。

韓国の78号は、横顔、斜め、真っすぐで、少しずつ雰囲気が違っていたのが印象的でした。
ちなみに、金銅製で、中宮寺の半跏思惟像より小柄な83センチメートルでしたが、当時の最高の鋳造技術を集めたものなんでしょうね。
日本の中宮寺の半跏思惟像は、木造だったと初めて知りました!
近くで観ると、部分部分でわかれているのも見ることができましたが、遠目で見ると、とてもなめらかなんですよね。
また、彩色をされた跡が残っているそうで、当時は、もっと華やかな姿だったのかもしれないそうです。
それにしても、本当にどちらも、こんな完璧な姿で、よく残っていた!

ちなみに「半跏思惟像」(はんかしゆいぞう)とは。。。
「半跏」というのは、「右足を左足のうえに組み上げている姿」のことです。
「片足だけあぐらをかいている」という状態ですね。
「思惟」というのは「物思いにふける」という意味だそうです。
「半跏思惟像」は、「踏み下げた左足の上に、右足を組み上げ、右手を頬に添えて物思いにふけっている像」のことだそうです。
今回の二体の「半跏思惟像」は、弥勒菩薩で、韓国で弥勒信仰が流行っていた時期に多く作られ、それが日本に伝来したようです。
インドでは、釈迦(シッダールタ王子)の半跏思惟像もあるそうで、それが韓国に伝わったときに弥勒信仰と合わさって、弥勒菩薩の半跏思惟像が生まれたようです。
弥勒菩薩は、釈迦の入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済するとされる救世主だそうです。

※全然関係ないのですが、、、ついこの間、観に行ったカルチャークラブのボーイ・ジョージのアーティスト写真が、ちょうど「思惟」ポーズで、右手を頬に添えているのです。見れば見るほど、同じポーズで。。。

それから、東京国立博物館の庭(?)に、韓国のお墓にあるような動物の石像があったのですが、やはり江原道のものでした。
東京国立博物館 本館と江原道の羊石像
東京国立博物館 本館と、庭の江原道の羊の石像

日本と韓国が、6世紀~7世紀という時代から、文化的にも交流があったことを示す「半跏思惟像」。
このように向かい合って、二体の「半跏思惟像」を見ることができるのは、とてもよい機会でした。
是非、多くの人に見てもらいたいです。