浅川巧氏のお墓

映画「道~白磁の人」浅川巧氏のお墓参りに「忘憂里共同墓地」へ行って来ました。


念願だった、映画「道~白磁の人」の主人公である浅川巧氏のお墓参りに、8月18日に行くことができました!
現在、浅川巧氏のお墓があるのは、「忘憂里共同墓地」(マンウリコントンミョチ)です。
いくつかのブログ記事を参考にして行って来ました。

実は、駅前をぶらぶらして、結局迷って、タクシーで行きました。
タクシーで3200wでした。
行きは(特に初めての場合)、タクシーで行くのがベストだと思います。
タクシーに乗る際は「マンウリコンウォン忘憂里公園)」と伝えた方が、わかりやすいようです。
タクシーでは、共同墓地というか、公園の入口まで乗せてくれます。

忘憂里公園入口?
▲はっきりと「ここが入口」という表示は、ないような感じです。
この左側が駐車場になっています。

忘憂里公園 分かれ道を左へ曲がる
▲はじめの分かれ道を左へ行きます。

※わかりにくい写真ですみません。
右向きの矢印は、車用(一方通行)だそうで、こちらを行くと遠回りになります。
ただし、一般車両は進入禁止のようです。
つまり、ぐるっと回るので、行けなくはないですけど、すごく遠回りのようです。

忘憂里公園内の道
そのまま、道なりに進むだけです。

忘憂里公園内の道
と言っても、右に左に曲がりつつ、ずーっと登り坂です。

目印の人形
行く前に読んできたブログで紹介されていた目印を見つけつつ、進みます。
この人形、よく見ると頭の上に乗っているもの、、、「もしかしたら、天気予報の?」とか思ったのですが、どうでしょう?
雨が降ったりしたのを感知するセンサーかな?って思ったのですが。
周りにも、そんな感じのものがありましたけど、どうなんでしょう?

道の上下に、韓国式のお墓があります。
犬を連れてお散歩している人や、スポーツウェアでハイキングな感じの人、ジョギングしてる人、家族連れ(お墓参り?)、そして、無謀にも自転車で登ろうとしている人もいました。
あ、そうそう、軽い登山かハイキングのイメージで、運動靴で行くことをオススメします。
道は整備されていますが、それなりの坂道です。

浅川巧氏の墓地の手前
浅川巧氏の墓地の手前の写真です。
左手にベンチが3個ありました。(2013年8月18日現在。変わる可能性あり。)

ちょうどわたしが行ったとき、浅川巧氏のお墓の前のベンチでは、白い犬と散歩中のおじさんが座られていました。
白い犬は、とても人懐こくて、ちょっと遊んでもらいました。
「お墓参りをしたあとで、写真を撮らせてもらおうかな?」と思っていたら、降りてきたら、もういなくなっていました。残念!

浅川巧氏の墓地へ階段
浅川さんのお墓は、道から階段で上がったところにあります。

浅川巧氏のお墓 階段の途中から
▲階段の途中から見たお墓。

浅川巧氏のお墓

韓国では、お供えをして、それを墓前で食べる風習があるということで。。。
持っていたパン(パルボンベーカリーのアンパン)と、ゲータレードを置いて、お墓にごあいさつ。
すると、さわさわと風が吹いてきて、とっても爽やかな空気になりました。
とても、いい気分で参拝することが出来ました。
写真も、たくさん撮らせてもらいました。

左側に碑があります。
▲お墓の左側には、浅川巧氏の記念碑がありました。
この碑は、林業試験場の有志によって建てられたものです。

後ろに見える小さな石に書かれているのは、お墓の管理番号みたいです。
「203363」と書かれています。

表側には、韓国語で「韓国の 山と 民芸を 愛し、韓国人の 心の中に 住んだ 日本人、ここ韓国の土となる」と書かれています。
韓国の山に木を茂らせようとした浅川巧さん。
韓国式のお墓は、まさに「土に戻る」という感じです。
彼の愛した民芸の陶器も土から出来ていますし、、、不思議な循環を感じます。

浅川巧氏の墓の碑
▲右横の面には、「一九八四年八月二十三日 林業試験場 職員一同」と書かれています。

浅川巧氏の墓の碑の裏側
▲裏側には、浅川巧氏の略歴が書かれています。
「1891.1.15 日本国 山梨県で 出生
1914-1922 朝鮮総督府 山林課 勤務
1922-1931 林業試験場 勤務
1931.4.2 植木日 記念行事 準備中 殉職
主要業績
五葉松 種子の 露天埋蔵 発芽促進法
開発(1924). 朝鮮の膳(1929),
朝鮮の陶磁名考(1931)著述    」
最後のふたつは、浅川巧氏の著述した本のタイトルですね。
五葉松の種子の露天埋蔵発芽促進法を開発するエピソードは、映画でも描かれていました。

浅川巧氏のお墓
▲別の角度から。
右後ろにある碑には「浅川巧 功徳之墓」と書かれています。
こちらは、1966年に、林業試験場の同僚だった方を中心に、建てられたものです。

道に下りると、先ほどの犬のいたベンチで、持っていたパンとドリンクで、軽い昼食。
墓前と言っても、、、赤の他人ですから、本当のお墓の真ん前で食べるのは、遠慮しました。

浅川巧氏のお墓の先にある薬水その1
その後、浅川巧氏のお墓のちょっと先に「薬水」の出る「ヤクスト」があるとブログで読んでいたので、そこでお水を汲んで。。。
それも、お墓の前に石にくぼみがあったので、そこに注いできたんだけど、、、いいのかしら。
ちなみに、もう一度汲みに行って、帰りに飲んでみたけど、冷たくて美味しかったです!

浅川巧氏のお墓の先にある薬水その2
実は、先ほどの薬水の少し奥に、もうひとつ薬水がありました。
帰りに歩いていて気付いたんだけど、「ヤクスト」(薬水の出る場所)は、他にもいくつかあるみたいでした。

あと、調べるときに読んだブログの書かれた後に、少し整備されているみたいです。
「危険」マークの看板がなかったり、代わりに記載のなかった、他の「ヤクスト」や、たぶん見晴らしのいい場所への案内の看板があって、小道が整備されているようです。(舗装まではされていないです)
おばちゃんたちが入っていったので、ついていってみようとしたのですが、見失い、、、(歩くの早い!)、、、薬水もさっき汲んだし、と思い、諦めて帰りました!

で、、、問題は、どうやって帰るか?ですよね。
でも、タクシーも止まってないし、バスも来ないみたいだったので、仕方なく歩きましたよ。
途中で、タクシーが二台ほど、すれ違ったので、「降りてこないかなぁ?」と振り向きつつ下ったのですが、、、降りてこなかった!たぶん、降りるときのために待たせてるんですよね。。。
仕方なく、歩いていたら、、、途中で、バス停を発見。
墓地へ行く途中で、街が途切れるんですが(笑)、そこに病院があり、その病院の名前のバス停でした。
そこから先は、山の中の道をバスも車もびゅんびゅん走っていってしまうんですね。。。
さすがに、歩くのも疲れたので、そこからバスにしました!
一応、乗る前に駅方面に行くバスの番号(270番)を確認し、「駅に行くか?」を乗るとき運転手さんに確認しました。

そうそう、公園の入口あたりから、浅川巧氏のお墓までの往復で、ほぼ1時間ほどかかりました。
お参りしていたり、薬水を汲んだりしていた時間もあるので、片道30分もかからないとは思いますけど、個人差もありますから、ご参考までに。

「忘憂里共同墓地」への行き方は、改めて、わかりやすくまとめようと思います。

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