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「ブラック・スキャンダル」…ジョニーには、まだ老け役は早いんじゃないかな?

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ジョニー・デップ主演の「ブラック・スキャンダル」を観てきました。(原題は「Black Mass」)
一応、立川のシネマTWOで観ました。特に極爆とかではなかったような。。。

さて、最近では、「ジョニデ」よりも「ジョニー」と普通に呼ぶことが多くなってきました。原点回帰です。

「ブラック・スキャンダル」を観た感想としては「ジョニーには、まだ老け役は早いんじゃないかな?」ということでした。
映画の前に、この役の写真が出回ったことがありましたが「役作りでしょ?」「ほらね」と思ったけれど。。。
映画の最後に、本人の映像が流れて、かなり似せて役作りをしていたことがわかりました。
目の色も変わっていて、いつもと違う感じはあるんだけど、やっぱりジョニーで。。。
(顔をじーっっと見てたので、ジョニーが「カッコいい」ってことを再認識しちゃいました。)

ここで何故か、「アメリカン・ハッスル」のクリスチャン・ベイルを思い出して、、、「くふふ」と笑ってしまいました。
あれは、老けてるっていうか、、、ずるいな。あそこまでやるなんて。笑。

それから、やはり、ギャング映画ということで、どうしても「フェイク」を思い出してしまうのですね。
ジョニーは、潜入捜査官で、アル・パチーノ演じる「レフティ」のもとに潜入する、こちらも実話を基にしている映画。
もちろん、ジョニー目当てで見ていたのに、最後には「レフティ」がどうなったのか気になりネットで調べて、映画とは違ったことに「ほっ」としたり、完全にジョニーの役を通して、「レフティ」のファン(?)になってしまっていました。
「ブラック・スキャンダル」は、どちらかというと、ジョニーは徹底的に冷酷な「ホワイティ」役に徹しようとしているように見えたので、少しだけ街の顔見知りの老婆に優しくするシーンがあったり、母親とのエピソードとかは、その冷酷さが薄まってしまっていて、映画全体として、どうしたいのかがわからない感じがしました。

あと、ベネディクト・カンバーバッチが出ていることを直前に知ったのですが、「ホワイティ」の弟役で、正反対の政治家の役でした。
カンバーバッチのイメージって、そういう清廉潔白みたいな感じなんだな、と思ったり。
でも、映画を見終わってから、思ったのは、正反対のイメージ、象徴のような役で、この役にカンバーバッチは、「ちょっともったいなかったな」と思いました。
もっと、ジョニーと絡んで欲しかったな。
「ホワイティ」を追い詰める方の役とかで、対決して欲しかったかも?
そう思うと、思い出すのは「パブリック・エネミーズ」で、これも実話を基にしている映画。
ジョニーが「ジョニー」と役でも呼ばれていて、クリスチャン・ベイルも出ているので、個人的には、わりと好きな映画です。
クリスチャン・ベイルが追い詰める方の役なんですよね。
ジョニーが「ジョニー」と呼ばれてるので、すごく憎く見えるんですよね。。。

と思ったあたりで、「何故、ジョニーの映画を観たのに、クリスチャン・ベイルばっかり思い出しては、ほめてるのか?」と、また可笑しくなったりして。。。

あと、何を「怖い」と思うかは、「人によって違うかな?」ということも思いました。
冷酷な「ホワイティ」は、たしかに怖かったです。
コノリーの家で、食卓を囲んでいて、マクガイア(この人だけ、複数の捜査官のエピソードが混じっているみたいだけれど)を脅して、急に笑い出して「冗談だよ」みたいなシーンほど、余計に怖かった。
だけれど、やっぱり、わたしには「ギャング」というか、「マフィア」って、あまりリアリティがないのですよね。
舞台がボストンっていうことで、「アリーMyLove」もボストンが舞台なので調べてみたら、「ホワイティ」は1995年に逃走していて、「アリー」が始まったのは1997年とわかったので、「アリー」が始まる頃には、「ホワイティ」は街にはいなかったんだな、くらいしか実感できなかったです。

個人的には、「トランセンデンス」の壊れていく人工知能(ジョニーの役)と、その人工知能に支配されていく世界、の方が、怖かったな。
近い未来に、それも数年後?もしかしたら、明日にも、そんなことが起こってもおかしくない気がして。。。
SFなんだけど、わたしには、「トランセンデンス」の方がリアリティがあって、怖かったです。
あと、「シークレット・ウィンドウ」は、ジョニーの役(モート)を通して見ていると、完全に騙されてしまっていて、その騙されている間も怖かったけれど、本当のことがわかってからも怖かった。
「フェイク」の潜入捜査官が、だんだんマフィアのようになっていき、潜入捜査(フェイク)なのか、本当なのか、わからないくらいになっていくのも、怖かった。あれは、ジョニーも若かったのに、凄かった。

やはり、「フィルム・ノワール」には、向いている監督と、向かない監督がいるってことなのかも。
実話を基にしていると言っても、違うところもあるわけだし。
ジョニーが「ホワイティ」の冷酷さを演じたいのであれば、それが弱まるエピソードはカットするとかね。
それとも、「ホワイティ」が街の人には人気があったことも描きたいなら、もうちょっと共感できるような面を強調するとかね。
「レフティ」みたいに観ている人もファンになるくらいの感じでね。
怖いのは怖いし、ジョニーも役作りをして似せようとしてるのはわかったけれど、いまいち「ホワイティ」に共感のしようがないっていうのが、微妙な感じで終わってしまった原因かな。

あと、ジョニーとベネディクト・カンバーバッチとの共演、次には、もうちょっと丁々発止の演技対決みたいなのを期待します♪

by カエレバ

★「ブラック・スキャンダル」予告編

見終わったばかりの今は、微妙な感じがしているけど、また少し経つと、変わってくるかもしれないし。
久々のジョニー・デップ主演の怖い映画でした。
(次は、「アリス」かな?アンドリュー・スコットとの共演が楽しみです♪)

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ジョニデ様主演映画「トランセンデンス」で、うだうだ。

映画「トランセンデンス」を公開初日に観て来ました。
ジョニー・デップ主演のSF映画。
ジョニー演じる天才科学者の頭脳を、コンピュータにインストール(アップデート)したら?という感じ。
近未来でもなく、、、現代、明日でもおかしくないくらい近い未来。

前半というか、初めの方は、ジョニーの演じる科学者ウィルの自然な感じとか、権力にこびない感じとか、そんな普通のジョニーを堪能。。。
はい、、、最近、普通の役が少なくて、、、白塗りな感じとか多いので。。。
ステージでプレゼンするウィルは、もうちょっと人間っぽくても良かったのかも。
ファンにサインをねだられ、サインするカリスマ科学者ウィルなんて、ジョニーっぽい。
暗殺されるいきさつは、ジョン・レノンっぽいと思った。

映画では「トランセンデンス」と言っている「超越」とは、人工知能が人間の知性を超える現象のことで、一般には「シンギュラリティ」と呼ばれているそうだ。
そうなんだ、何故か「シザー・ハンズ」を思い出してしまっていたのは、、、エドワードも、フランケンシュタインのように、人間によって作られた生命体。
それを作ってしまうことは、ある意味「神になろうとする」行為。。。
どこかで、共通点を感じていたのかもしれない。
そんな訳で、むずかしそうな言葉が使われていたりするが、映画では、よくありがちなテーマではある。
それが、ファンタジーや遠い未来のことではなく、明日でもおかしくないくらいの現実的な世界で描かれているのが違うくらい。
実際、見ながら思ったのは、、、「STAP細胞の論文やデータが捏造か、否か」、「そこに悪意があるか、ないか」というちょっと前の日本の話題、、、「問題点そこじゃないよねぇ?」とかね。
なんか、本当に考えなければならない大きなことから、目を逸らさせるために、わざと騒ぎ立ててるようにも思えるよ。

ジョニーの役の名前「ウィル」(will)がいいよね。
まぁ、アップデートされてからの人工知能としての「ウィル」が、元の「ウィル」と同じか、違うか、どこで違ってしまったのか、そしてそれは、本当に「ウィル」の「意思」なのか?
「あれはウィルじゃない」という人と「彼はウィルだ」という人と。。。
何が違って、何が違わないのか。
そんな戸惑いのうちに、どんどん進化していく人工知能と、拡散していく、その「意思」?
自分で、自分の身体を作り始めたとき(これで「シザーハンズ」を思ったのか)、コンピュータにインストールされた頭脳は、「コンピュータなのか?人間なのか?」と疑問を感じた。
どこまでが人間で、どこからがAI?どこからがロボット?(そもそもロボットなのか何なのか?)
自分の身体を作り始めたとき、ちょっとターミネーターが自分を修理してる(ロボット工学三原則)のを思い出したのだ。
ターミネーターはロボットだけど、人工知能のウィルが作り上げたウィルは何?

ええっと、なんか一般的な評価はイマイチというか、結構酷評されてるらしいんだけど。。。
久々に見た、普通のジョニーが良かった。
途中で死んじゃうので、途中からはモニターに映るイメージと、さらに後半に出てくる人工知能が作り上げた何者かのウィルなのだけれど。
はじめの方の、庭で作業するウィル、シャツにちょっと泥がついてても気にしないウィル。
自分の研究に口を出されたくないウィルと、世界を変えたい(いい意味で)と思っているちょっと野心家の妻。
愛する人のそばにいたいと思う気持ちは、どこまで愛で、どこからどう違ってしまったのか。
大げさに、演じ分けとかっていうこともなかったけれど、、、そこが自然で良かった気がする。

最後。。。
最初の方で、穴の開いた銅板で、自然いっぱいの庭を覆っていたウィル。。。
「そんなに穴開いてて、遮断できるのかなぁ?」と思っていたんだけど、、、それさえも、伏線だったのか?
電波系は遮断できるけど、ナノ(物質?)は通り抜けられるっていうことなの?
少しだけ生き残っているウィルのナノ(?)は、誰にも気付かれないままなのか?それとも?!
あぁ、なんか、、、XPちゃんをネットにつなぐと危険かも?っていうのと似てる?違う?
遮断されたままだったら、大丈夫なの?
それでも、結局、自分が銅板で覆った庭に、また戻ってくる。。。
(人工知能も、妻の部屋の中に、庭を映し出していた。お気に入りの庭だったんだね。)
そこにウィルの意思はあるのだろうか?
あるのなら、、、ひまわりに姿を変えて、庭の景色を楽しんで癒されていて欲しい。。。
(そのひまわりが、Part2とかないよね。。。)

と、なんだか、堂々巡りの感想になってしまう。
見終わって、ちょっとジョニー・ロスな感じというか、本当に久々の普通のジョニーが新鮮で、、、また見に行っちゃいそうな感じもしてるんです。
わたし的には、それなりにおもしろく、怖さも感じつつ、楽しめたかな?

それはそうと、ジョニーの出ているSFっぽい映画って、結構見逃してるので、その辺をDVD借りてみてみようかなぁ?とも思っています。
もしかしたら、この映画も、見逃しちゃいそうな1本だったのかもしれない。

最後に、すんごい余談。
いろいろなことを「超越」していっちゃってるジョニー、リスペクトします。

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